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R&R Agency:File03:1999年からの使者
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● 迷宮下層
長い長い階段を行く。
三つの仕掛けが作動したことで、それぞれの仕掛けがあった部屋から、下層への道が開いたのだ。
下層の趣は、上層とは違っていた。上層はヘロドトス以前の古代の――世界は平坦で端があると信じていた素朴な時代の風情があったが、下層はむしろ近未来的で、あちこちに散りばめられた幾何学模様が仕組みのわからぬ光を放っているのだった。
ネコの道、ハヤブサの道、ワニの道とそれぞれに分かれて探索していた者たちは、階段を下りきった先の部屋で合流した。
「これって……古代高度文明の遺産ってやつなのか?」
亮がぽかんと口を開けている。
修は、ふむ、と思案深げに眼鏡のブリッジを押し上げた。
「陸海空の道は『空間』、十二庭は季節すなわち『時間』、三千の部屋は『世界』を意味している……すなわちこの迷宮そのものが、宇宙を模した呪的装置だったんだ!」
「な、なんだって!!」
「そ、そうだったのか!!」
亮や利平が漫画みたいに大げさに驚くのを見て、庚はやれやれと呆れたように頭を掻いたが、改めて考えてみると修の言うこともあながち間違いではないかもしれない。
「それで? キャップストーンは? どーこーなーのーー?」
あれだけの冒険のあとにも関わらず、トワは元気に跳ねまわっている。
あちらこちらに手を触れて<役立たずの逆さ時計>での情報入手を試みていた能美子が、
「なんとなく、あっちの方に大事なものがあるような……想いの流れみたいなものを感じるの」
というので、皆でそちらへと向かってみた。
しばらく進むと、天井が高く、荘厳な雰囲気の部屋に出た。
四方の壁は斜めに傾いて中央で合わさっており、ピラミッド型を為している。
壁の表面は黒くてつるりとしており、傷ひとつない。
部屋の中央に同じくつるりとした素材の黒い台座がある。
台座の上には何もない。
「なんだろね、これ?」
円が台座に触れた途端、壁を這うように幾筋も光が走った。すると部屋の景色が変わった。部屋全体が昏くなり、宇宙空間のような星々の輝きが現れる。円たちはその只中に浮いているのだ。それは、現代の技術で言えば、プロジェクションマッピングの映像を見ている感覚に似ていた。あれよりも、もっと精巧な技術なのか、本当に宇宙空間に放り出されてしまったかのように感じる。
誰も彼も固唾を呑んで成り行きを見守っていると、キラキラと輝くピラミッドが皆の頭上に現れた。それはゆっくりと回転しながら下りてきた。
「『黄金のピラミッドストーン』アル……」
華菜子がつぶやく。博物館で見たものより、一回り大きい。それに、描かれている翼や瞳の模様も今しがた職人が仕上げたばかりであるかのように鮮やかだ。
ピラミッドストーンは、皆の視線の位置まで下りてくると制止した。
と同時に宇宙空間は消え、あたりは黒くつややかな壁に戻る。
黄金のピラミッドストーンは、台座の上に鎮座していた。
「これを……大ピラミッドの頂上に据えれば、地球を破滅から救うことができる……」
夏夜はピラミッドストーンに触れてみた。黄金、というものの持つ気配は、ただの石とは全然違う。触れた指先が吸い付くような、それでいて拒絶されているような、不思議な感じなのだ。女王の気配、と言ったらいいだろうか。古来より権力者が魅了されてきたのがよく分かる。
どの程度の重さだろう、と夏夜は考えた。ろっこん<重く軽く>で軽くすれば運べるだろうか。
ねこシールの残り枚数を数える。だが、そのとき。
「そこまでだ」
機械音にも似たくぐもった声がした。
「あ、黒いマントの人だ……むぐ」
瑠樹の口を、いまだ少年姿の雪月が塞いだ。黒装束に身を包み、顔にもガスマスクめいた覆面をつけた者たちが十人近く、銃口をこちらに向けている。滅亡教の信者たちだ。下手なことを言ったら命があぶない。
中央に立つ男が、レーザーガンの銃身でを威嚇するように左右に動かす。
「黄金のピラミッドストーンは我々が破壊する。お前たちのやっていることは神の意志に反する」
「神の意志ってなに?」
猫の耳をぴんと立てて、タルトが言い返す。
「地球は滅亡する。我々は汚れすぎた生き物なのだ。滅びこそが定め。滅びこそが救いである」
「ふーん、じゃ死ぬの怖くないんだね?」
「そのような感情は私にはない。穢れた地球は滅亡する。穢れた人々も滅亡する。地球がリセットされることこそが真の救いである。カナン様のお言葉だ」
「うー、愛に殉じるならわかるけどなあ。滅びのカップリングは人に押し付けないでよ」
チュンッ。
レーザーガンから放たれた光に、タルトの猫の耳が撃ち抜かれる。
耳に生えていた猫の毛が散り、一拍置いて、血が流れる。
「っつ」
タルトは気丈にも口唇を噛んで堪えた。
「ひどい……なんてことを……」
駆け寄った雪月は、はらはらと涙を流す。頬を伝った涙をぬぐい、その手でタルトの耳に触れると、雪月のろっこん<嘆きと緩解の雫>の力がタルトの猫耳の傷を癒す。
「大丈夫……?」
「ありがと。痛いの治ったよ」
それを見た男はくぐもった声でつぶやいた。
「お前たちは……私が知っている人間に該当しない……化け物か」
タルトはかっとなって言い返す。
「化け物ってひどい! 僕たちは未来を救いに来たのに!」
「救いだと? 救いとは滅びだ」
「そんなのやだよ! 僕がいるところが『今』なんだし。どこの時代にいたって、いつ死ぬかなんてわからないもの。だからやりたいことをやるよ」
「愚かな。我らの教えを理解しない者よ」
男はタルトの心臓に銃口を定める。その引き金が引かれなかったのは、ひとえに瑠樹のお陰だった。
「おじさん、諦めちゃだめだよー。ほら……サンマさんももっと頑張れーって言ってるよぉ!」
現代から持ってきたサンマさんストラップを揺らして、瑠樹がにっこりと笑っていた。
おじさん、ひとごろしなんかしちゃだめ。和んでよ。そんな気持ちで発動したろっこん<ゆるゆる和みと恩恵の輪>が男に作用したのだ。
タルトの心臓を狙っていた銃口が床を向く。
機を見た刀が、サキリが、楓が、庚が。動こうとした。その瞬間に。
タルトを狙っていた男の背後から、別の信者が何かを投げた。
「スタングレネードか!?」
楓が叫んだ時には遅かった。
鼓膜を痺れさせるような轟音とともに煙が充満し、皆バタバタとその場に倒れる。
咄嗟の判断で耳を覆った楓は、蹲りながら状況を把握しようと努めた。
だが、意志に反して、意識は朦朧と霞んでくる。
「スタンガス入り、か……」
なぜ滅亡教の奴らがマスクを着けていたのか、ようやく理解できた気がした。
滅亡教の者たちは、倒れた者の中から何人かを担ぎ上げている。その中には楓が守るべき金髪の少女もいた。
足掻きに近かったが、気力を振り絞ってフラッシュグレネードを投げつける。
閃光のあとに楓は見た。何人かは蹲っていたが、リーダーの男は無事だった。
彼は楓に向かって歩み寄りながらマスクを取る。その下にあった顔。それは……。
「ロボット、かよ」
「その通り。君の努力に免じて名を教えよう。私の名はナンバー9。カナン様の9番目の端末だ」
次の瞬間、楓はレーザーガンの柄で頭を殴られた。
「ト、ワ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
25人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月01日
参加申し込みの期限
2016年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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