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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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魔界からの試練 ――宵闇の商人キーシェイロン――
急：宵闇の龍が吼える頃に
――周囲が、黄昏の薄闇に覆われる。
痛みと怒りで我を忘れたキーシェイロンが、黄昏色の鱗を持った竜となり、空に咆哮を上げた。口から吐かれる翡翠色の炎が、とても不気味に思えた。
「そうこなくちゃね」
桜庭 円はぐっ、とラックポーションをキーシェイロンに見えるように飲み干す。そして、にやり、と笑ってダイスをチェンジ。そつなく回収していた羅盤をぺいっ、と投げると同時にダイスを投げれば６の目が２つそろう。フィールド内にいたメンバーはMPとHPが回復し、気合がみなぎる。
「さぁ、運試しといこうか」
円はぎゅっ、とダイスを握り締めた。
天に舞う竜が炎を撒き散らし、前線を張る拳闘士トリオと薄野 九月、御剣 刀の体をBS【火傷】が苛む。だが、それは瞬時に八神 修によって治癒される。
しかし、痛みで暴れる宵闇の竜の炎はあちこちに巻かれ、ほぼ全ての冒険者がBS【火傷】を食らってしまった状態だ。
「そんじゃま、いっくよーっ！」
円はてきぱきとダイスをふり、前衛よりやや後に位置する楓たちを治癒する。同時に上下 左右が神楽鈴を鳴らして効果を上げた上で恵御納 夏朝が銀猫を放ってBS解除に勤しむ。だが、竜は次々に炎を吐き、回復が追いつかない。
「あぁ、もう！ これならどう？ くらえ、ねこシューバル！！」
「むぐっ？！」
夏朝は近くにいた屋敷野 梢の口にシューバルを齧らせる。そして、修は素早く魔力をこめて魔銃を放った。
「BS回復の聖域生成『女神の泉』だ！」
回復だけじゃない、と修は手持ちのスクロールの中から１つ抜き出し、竜を見やる。と、BS【火傷】を免れた楓が詠唱をしていた。
（竜相手には厳しいか？ いや、やるならここだろう）
だから、隙を作ってほしい。そう心から願う楓に答えたのか、梢が走る。
「とりあえず、ざっぱりいきますよ」
彼女が竜を切りつけると、流れるように棍の一撃がきまる。七緒 璃音はアオザイ姿で身構え、さらに棍を軸にきれいなけりをかます。
竜が首をもたげて璃音へ噛み付こうとすればするり、と刀が入り込む。己に噛み付かせると、そのまま『ガードブレード』を気合と共に叩き込んだ。同時にBS【火傷】が宵闇の竜へと添付される。
「これでどうかしら？」
羽生 碧南が素早く懐へ潜り込んでなぐりつけ、不適に笑った。
（頼む、答えてくれ！）
後ろに下がって詠唱していた新田 亮がボクシンググローブを天にかざす。すると、地面が揺れ、赤銅色のうろこを持った竜が姿を現した。
「地竜、招来！ 宵闇の竜を抑えてくれ！」
亮の言葉に竜がうなづき、宵闇の竜へと襲い掛かる。竜対竜の対決がここで見られようとは、だれも思わず息を飲む。だが、亮はMPの減りがわずかに大きいな、となんとなく感じていた。
（気張らないと、つらいかもな）
内心でそうつぶやきつつも地竜の体を足場に竜へと殴りかかる。同じように竜を足場にした九月は傷の痛みも感じさせない笑顔でナイフの援護射撃をする。
竜は己が呼び出した幻影の兵士すらなぎ払って冒険者達へと襲い掛かる。じりじりと追い詰められていく中、それでもだれもあきらめていなかった。
「まだまだいくぞーっ！ そりゃそりゃ！」
卯木 衛がきぐるみさん（旅鴉 月詠）と共に演奏を続ける。士気と敏捷性があがり、テンションもあがっていく。だが、彼らにもBS【火傷】は付いており、珍しく戦闘中に魔法を放つことが出来た白 真白はかつかつとなったMPを残ったポーションや円の魔法などで補いつつ炎の珠を浮かばせる。ちまちまとしかダメージは与えられない上にBS【火傷】に耐性があるのかダメージは通っていないように思えたが、やれる事をやろう、と真白は手を振るう。
「さっすがにおっきいねぇ……」
真白は目眩を覚えながらため息をつきながら竜の進路に『焼爆の珠域』を展開。さすがにもう一度『神焔の落日』を放つ気力と体力がない。
「大丈夫か？！」
「ごめん、ちょっと限界かも」
衛の問いかけに、真白は苦笑するとそのまま七色のシャボン玉となっていた。強力な魔法が祟ったらしく、限界を超えていたらしい。
（回復が追いつかないほどの魔法スキルって……、どんだけだよ）
衛は真白の執念を素直にすごいなと思いながらも無念を晴らそうと決意した。
だが、戦況は厳しい。BS【火傷】を高確率で喰らっている上、竜の攻撃は一撃一撃が重いのだ。
夏朝と亮はそれぞれ１度だけ死亡を免れるアイテムとスキルを消費してしまったし、修もまた炎に焼かれようとしたときカウンターでスクロール『身代わりの術』を使用していた。
（これはちょっとまずいか？）
修は静かに残ったスクロールを握り締めた。
――周囲が、黄昏の薄闇に覆われる。
痛みと怒りで我を忘れたキーシェイロンが、黄昏色の鱗を持った竜となり、空に咆哮を上げた。口から吐かれる翡翠色の炎が、とても不気味に思えた。
「そうこなくちゃね」
桜庭 円はぐっ、とラックポーションをキーシェイロンに見えるように飲み干す。そして、にやり、と笑ってダイスをチェンジ。そつなく回収していた羅盤をぺいっ、と投げると同時にダイスを投げれば６の目が２つそろう。フィールド内にいたメンバーはMPとHPが回復し、気合がみなぎる。
「さぁ、運試しといこうか」
円はぎゅっ、とダイスを握り締めた。
天に舞う竜が炎を撒き散らし、前線を張る拳闘士トリオと薄野 九月、御剣 刀の体をBS【火傷】が苛む。だが、それは瞬時に八神 修によって治癒される。
しかし、痛みで暴れる宵闇の竜の炎はあちこちに巻かれ、ほぼ全ての冒険者がBS【火傷】を食らってしまった状態だ。
「そんじゃま、いっくよーっ！」
円はてきぱきとダイスをふり、前衛よりやや後に位置する楓たちを治癒する。同時に上下 左右が神楽鈴を鳴らして効果を上げた上で恵御納 夏朝が銀猫を放ってBS解除に勤しむ。だが、竜は次々に炎を吐き、回復が追いつかない。
「あぁ、もう！ これならどう？ くらえ、ねこシューバル！！」
「むぐっ？！」
夏朝は近くにいた屋敷野 梢の口にシューバルを齧らせる。そして、修は素早く魔力をこめて魔銃を放った。
「BS回復の聖域生成『女神の泉』だ！」
回復だけじゃない、と修は手持ちのスクロールの中から１つ抜き出し、竜を見やる。と、BS【火傷】を免れた楓が詠唱をしていた。
（竜相手には厳しいか？ いや、やるならここだろう）
だから、隙を作ってほしい。そう心から願う楓に答えたのか、梢が走る。
「とりあえず、ざっぱりいきますよ」
彼女が竜を切りつけると、流れるように棍の一撃がきまる。七緒 璃音はアオザイ姿で身構え、さらに棍を軸にきれいなけりをかます。
竜が首をもたげて璃音へ噛み付こうとすればするり、と刀が入り込む。己に噛み付かせると、そのまま『ガードブレード』を気合と共に叩き込んだ。同時にBS【火傷】が宵闇の竜へと添付される。
「これでどうかしら？」
羽生 碧南が素早く懐へ潜り込んでなぐりつけ、不適に笑った。
（頼む、答えてくれ！）
後ろに下がって詠唱していた新田 亮がボクシンググローブを天にかざす。すると、地面が揺れ、赤銅色のうろこを持った竜が姿を現した。
「地竜、招来！ 宵闇の竜を抑えてくれ！」
亮の言葉に竜がうなづき、宵闇の竜へと襲い掛かる。竜対竜の対決がここで見られようとは、だれも思わず息を飲む。だが、亮はMPの減りがわずかに大きいな、となんとなく感じていた。
（気張らないと、つらいかもな）
内心でそうつぶやきつつも地竜の体を足場に竜へと殴りかかる。同じように竜を足場にした九月は傷の痛みも感じさせない笑顔でナイフの援護射撃をする。
竜は己が呼び出した幻影の兵士すらなぎ払って冒険者達へと襲い掛かる。じりじりと追い詰められていく中、それでもだれもあきらめていなかった。
「まだまだいくぞーっ！ そりゃそりゃ！」
卯木 衛がきぐるみさん（旅鴉 月詠）と共に演奏を続ける。士気と敏捷性があがり、テンションもあがっていく。だが、彼らにもBS【火傷】は付いており、珍しく戦闘中に魔法を放つことが出来た白 真白はかつかつとなったMPを残ったポーションや円の魔法などで補いつつ炎の珠を浮かばせる。ちまちまとしかダメージは与えられない上にBS【火傷】に耐性があるのかダメージは通っていないように思えたが、やれる事をやろう、と真白は手を振るう。
「さっすがにおっきいねぇ……」
真白は目眩を覚えながらため息をつきながら竜の進路に『焼爆の珠域』を展開。さすがにもう一度『神焔の落日』を放つ気力と体力がない。
「大丈夫か？！」
「ごめん、ちょっと限界かも」
衛の問いかけに、真白は苦笑するとそのまま七色のシャボン玉となっていた。強力な魔法が祟ったらしく、限界を超えていたらしい。
（回復が追いつかないほどの魔法スキルって……、どんだけだよ）
衛は真白の執念を素直にすごいなと思いながらも無念を晴らそうと決意した。
だが、戦況は厳しい。BS【火傷】を高確率で喰らっている上、竜の攻撃は一撃一撃が重いのだ。
夏朝と亮はそれぞれ１度だけ死亡を免れるアイテムとスキルを消費してしまったし、修もまた炎に焼かれようとしたときカウンターでスクロール『身代わりの術』を使用していた。
（これはちょっとまずいか？）
修は静かに残ったスクロールを握り締めた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年12月13日 11時00分
