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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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魔界からの試練 ――宵闇の商人キーシェイロン――
このタイミングで修は魔法を反射しようと『守護の鏡』というスキルを発動させる。対象は中衛で相変わらず詠唱している真白とそれをかばうような梢。
（金の像になるのは本当に低い確率っぽいですけど、油断なりませんね）
梢は周囲を観察しつつため息をついた。キーシェイロンの遠距離攻撃は、予想よりダメージが大きい。何度か掠めただけでも小さくはないダメージが奪われるのだ。だが……。
（向こうもだいぶへばってきているようですね。しかけるなら、今でしょうか？）
梢がタイミングをうかがっていると、傍らで詠唱していた真白の周囲がまばゆく輝きだした。
「詠・唱・終・了！」
真白は大きく息を吸うと、キーシェイロンの頭上あたりへ指を向ける。
――これがあたしの全力全壊だぁっ！
音もなく魔方陣がくみあがり、キーシェイロンも何かを察知して移動しようとする。
「させませんよ」
梢がすばやく『闇の鎖』を発動し、動きを束縛する。更には都が仕掛けていた『ソーンバインド』が発動して翼など上半身の動きを封じる。
――これは……っ？！
魔方陣から、炎の塊が落ちてくる。ありったけのMPを消費して生み出される『神焔の落日』が、発動した。
身動きの取れないキーシェイロンは、思わず身をすくめるも、逃げることがかなわない。
まばゆい光と共に爆発がおき、爆風が広がる。味方を巻き込まないとはいえ、予想以上に強い衝撃に冒険者達は思わず身構えた。
「やったか！？」
真白が汗をぬぐって光がやむのを待つ。
「油断するな白！」
修はすばやく『湧水のピチカート』でＭＰ自動回復を添付しつつ
（これまた怖い魔法が来たけど……いやーな予感するなぁ）
璃音が顔を上げると、光は収まっていた。煙立ち込める中、キーシェイロンはぼろぼろの状態で浮かんでいた。
――結構、えげつないこと、するんですねぇ。
キーシェイロンは相変わらず苦笑していた。だが、その眼は……金色に光っている。だが、ここで楓はあえて逃げず、足場を作る。そこへ駆け込む拳闘士３人の姿が。
「落としてみせるっ！」
碧南が２つ目の風のスクロールを使って舞い上がり、『連打』を決める。身動きが取れないところを亮が『挑発』して自分へと引き付ける。
『甘く見られたものですね！』
亮の『連打』を翼で防ぐも、元から多少ぼろぼろだった翼がさらに損傷を受ける。
合間に璃音の気弾が飛んでくる上、それらは歌楽士の音楽で攻撃力が高められる。
キーシェイロンはくすり、と笑うと姿を消し、拳闘士から離れる。次に現れたのは刀の近く。彼が身構えていると、魔公爵は指揮者の様に腕を振るった。
――この翼の謝礼、させていただきましょう。
同時に放たれる幾筋もの金色の光。冷たい汗が刀の背中を流れる。その１つが、MPを回復させている途中の真白へ向かっているのだ。
「白！」
「えっ？！ うわあっ！！」
刀が叫び、梢が庇おうとした時。真白は叫び声をあげて金色の像になっていた。周囲を見渡した限りでは、真白以外黄金化した者はいないようだが、これは大変なことである。
つづけてキーシェイロンがラッパを鳴らし、幻影の兵士達が召還される。それに対処しようと衛がさらに『ラビット・ダンス』を重ねがけした上できぐるみさんも
ヾﾉ｡'ㅅ')ﾉｼドドドドド
こんな具合に周囲の敵をドラムロールの振動で攻撃し、尚且つBGMを盛り上げ士気を高めるメロディーを奏でる。
「よくもっ！」
刀が剣を振るい、『ガードブレード』を発動させる。それに続けて九月がナイフを的確に投げ、疾風が吹く。
「今回復させるよ！ 銀猫いきまーすっ！」
夏朝がさけび、杖を振るう。『もこもこぎんねこリジェレーション』（以下、銀猫と表記）は消費MPが高い。だが、遠距離の相手にも施せる上どのBSも解除するという強みがある。愛らしい猫の姿をした光が真白を癒し、あっ、という間に黄金化は解除される。
その間にも、刀が引き付けて剣を振るい、亮が果敢に攻め立てる。楓が作った足場を駆け上がり、彼は大声を上げた。
「覚悟しろっ！」
『俊足』で高められたい動力を加味した強烈な一撃が、キーシェイロンの拳とすれ違う。確かに亮の頬へと吸い込まれた拳だが、威力は落ちていた。亮の一撃が、キーシェイロンを叩き落していたのだ。
「……くるよ」
都は種をつかみ、身構える。周囲の面々もまた、息を呑んだ。
鈍い音を立てて、キーシェイロンが墜落する。
だが、これは終りではない。ここからが正念場である。
激しい痛みが、キーシェイロンを苛んだ。その痛みは、彼から理性を奪い、竜の本能が目覚めてしまう。
――キャシャアアアアアッ！
翼を折られた魔侯爵は、怒りのままに天へと咆哮し……姿を変えた。黒い闇が彼を覆い、渦巻いたかと思えばその中から艶やかな、金色がかった鱗を持つ竜が、姿を現し……炎を吹いた。
（金の像になるのは本当に低い確率っぽいですけど、油断なりませんね）
梢は周囲を観察しつつため息をついた。キーシェイロンの遠距離攻撃は、予想よりダメージが大きい。何度か掠めただけでも小さくはないダメージが奪われるのだ。だが……。
（向こうもだいぶへばってきているようですね。しかけるなら、今でしょうか？）
梢がタイミングをうかがっていると、傍らで詠唱していた真白の周囲がまばゆく輝きだした。
「詠・唱・終・了！」
真白は大きく息を吸うと、キーシェイロンの頭上あたりへ指を向ける。
――これがあたしの全力全壊だぁっ！
音もなく魔方陣がくみあがり、キーシェイロンも何かを察知して移動しようとする。
「させませんよ」
梢がすばやく『闇の鎖』を発動し、動きを束縛する。更には都が仕掛けていた『ソーンバインド』が発動して翼など上半身の動きを封じる。
――これは……っ？！
魔方陣から、炎の塊が落ちてくる。ありったけのMPを消費して生み出される『神焔の落日』が、発動した。
身動きの取れないキーシェイロンは、思わず身をすくめるも、逃げることがかなわない。
まばゆい光と共に爆発がおき、爆風が広がる。味方を巻き込まないとはいえ、予想以上に強い衝撃に冒険者達は思わず身構えた。
「やったか！？」
真白が汗をぬぐって光がやむのを待つ。
「油断するな白！」
修はすばやく『湧水のピチカート』でＭＰ自動回復を添付しつつ
（これまた怖い魔法が来たけど……いやーな予感するなぁ）
璃音が顔を上げると、光は収まっていた。煙立ち込める中、キーシェイロンはぼろぼろの状態で浮かんでいた。
――結構、えげつないこと、するんですねぇ。
キーシェイロンは相変わらず苦笑していた。だが、その眼は……金色に光っている。だが、ここで楓はあえて逃げず、足場を作る。そこへ駆け込む拳闘士３人の姿が。
「落としてみせるっ！」
碧南が２つ目の風のスクロールを使って舞い上がり、『連打』を決める。身動きが取れないところを亮が『挑発』して自分へと引き付ける。
『甘く見られたものですね！』
亮の『連打』を翼で防ぐも、元から多少ぼろぼろだった翼がさらに損傷を受ける。
合間に璃音の気弾が飛んでくる上、それらは歌楽士の音楽で攻撃力が高められる。
キーシェイロンはくすり、と笑うと姿を消し、拳闘士から離れる。次に現れたのは刀の近く。彼が身構えていると、魔公爵は指揮者の様に腕を振るった。
――この翼の謝礼、させていただきましょう。
同時に放たれる幾筋もの金色の光。冷たい汗が刀の背中を流れる。その１つが、MPを回復させている途中の真白へ向かっているのだ。
「白！」
「えっ？！ うわあっ！！」
刀が叫び、梢が庇おうとした時。真白は叫び声をあげて金色の像になっていた。周囲を見渡した限りでは、真白以外黄金化した者はいないようだが、これは大変なことである。
つづけてキーシェイロンがラッパを鳴らし、幻影の兵士達が召還される。それに対処しようと衛がさらに『ラビット・ダンス』を重ねがけした上できぐるみさんも
ヾﾉ｡'ㅅ')ﾉｼドドドドド
こんな具合に周囲の敵をドラムロールの振動で攻撃し、尚且つBGMを盛り上げ士気を高めるメロディーを奏でる。
「よくもっ！」
刀が剣を振るい、『ガードブレード』を発動させる。それに続けて九月がナイフを的確に投げ、疾風が吹く。
「今回復させるよ！ 銀猫いきまーすっ！」
夏朝がさけび、杖を振るう。『もこもこぎんねこリジェレーション』（以下、銀猫と表記）は消費MPが高い。だが、遠距離の相手にも施せる上どのBSも解除するという強みがある。愛らしい猫の姿をした光が真白を癒し、あっ、という間に黄金化は解除される。
その間にも、刀が引き付けて剣を振るい、亮が果敢に攻め立てる。楓が作った足場を駆け上がり、彼は大声を上げた。
「覚悟しろっ！」
『俊足』で高められたい動力を加味した強烈な一撃が、キーシェイロンの拳とすれ違う。確かに亮の頬へと吸い込まれた拳だが、威力は落ちていた。亮の一撃が、キーシェイロンを叩き落していたのだ。
「……くるよ」
都は種をつかみ、身構える。周囲の面々もまた、息を呑んだ。
鈍い音を立てて、キーシェイロンが墜落する。
だが、これは終りではない。ここからが正念場である。
激しい痛みが、キーシェイロンを苛んだ。その痛みは、彼から理性を奪い、竜の本能が目覚めてしまう。
――キャシャアアアアアッ！
翼を折られた魔侯爵は、怒りのままに天へと咆哮し……姿を変えた。黒い闇が彼を覆い、渦巻いたかと思えばその中から艶やかな、金色がかった鱗を持つ竜が、姿を現し……炎を吹いた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年12月13日 11時00分
