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志波 拓郎
は兄
志波 武道
の笑顔を前にして、ふつふつ湧き上がっていた怒りを爆発させた。
「10分毎にメールをだすな馬鹿兄貴!」
拓郎が突きつけた画面には、
『体験レッスンって楽しそう☆』
『おにーちゃん一人で体験するのも寂しい』
『一緒に行こうよー』
『彼女への話のネタニモナルヨー!』
と、ほぼほぼ同じ内容が続いていた。これが兄弟からでなければ恐怖である。兄弟だとうざいの一言だが、残念なことに拓郎の兄はそういう人間だった。
「ほらこういうのって何かきっかけがないと触らないしね!
あとたー坊と一緒に何かできるのだけですんごくうれしいテヘ!」
武道のウィンクにぷいっと視線をそらして、拓郎はカウンターにある体験レッスンのコースを眺めた。
(でも、楽器演奏ってちょっと興味はあったし……)
カウンターの従業員が丁寧に説明してくれた内容を聞いて、拓郎が選んだのはエレキギター、そして武道が選んだのはエレキベースだ。
案内されたレッスン室で、講師が武道を見て「珍しいですね」と言う。
「何というか、憧れがあったんだよなべース……、ギターを支える感じがして」
「ベースはバンドの要ですからね。
ドラムと一緒にリズム隊って呼ばれてセットにされてますが、ギターのルート音ってまさにベースになる音を出すのがベースです。
だからここがダメだとバンド全部崩れますよ」
「そうなんですか! 楽器はリコーダーくらいしかやったことないからな、知らなかった! たー坊を支えるからおにーちゃん責任重大!」
武道が講師の話しに関心している間に、拓郎は肩にストラップが食い込む重みを感じながら自分のギターを見下ろしてみた。
「実際に持ってみると、イメージしてたより大きいかんじだな」
「こっち程じゃないっぽいよたー坊、ベース重いっ!」
「ふぅん……、ギターとベースって、似てるようで違うんだな……。あと、そこのギター同じに見えるけど、どこが違うのかな……?」
「要は電気で音を増幅してるかどうかなんですが——」
拓郎が部屋の隅にあるアコースティックギターを示すと、講師が説明をしてくれた。
「——と言う訳で、エレキなんとかと言われているものは、誰でも正確な音が出せるんです。
細かく言うとギターならクラシックフォークエレアコがどうこうとか、ベースならまずパッシブアクティグとかアレコレあるんですが、そこを話すと時間なくなっちゃうんで先いきましょう」
こうして本格的にレッスンが始まって暫くすると、拓郎の方はなんとか様になってきた。
体験レッスンでは客の満足を優先するので、抑えやすいコードで聴き映えの良いものが選ばれているお陰もあり、楽しさも感じられる。
余裕の出てきた拓郎が武道の方をみると、意外なことに兄は講師につきっきりのまま苦戦しているようだ。
「うーん、少しは鳴らせるけど……難しいなコレ」
「弦の本数ギターより少なくて簡単そうに見えるけど、ベースの方が難しいって言いますね」
「バンドでガンガン鳴らせる人ってすんごいな!」
自分で体験してみて始めて理解出来るものを感じているようだ。
(……兄貴が何か苦戦してるところって、レアかもしれない)
あまりに見つめすぎてしまった所為か、ピースサインがきて拓郎はげんなりした顔を返した。
* * * * *
レッスンは終了し、拓郎の希望で一階のカフェに行くことになった。
「君たちも来てたのか!」
顔の広い武道が早速挨拶を始めたのに、拓郎も会釈する。彼らは武道のアルバイト先のオーナーの甥と、彼の友人らしい。
「どうも」
「愛しのマイブラザーたー坊デッス! ほらほらそっくりでしょーテヘ!」
肩を組んで紹介されて、拓郎があからさまに眉を顰めると、皆に笑われてしまった。
一人、イリヤだけは違う部分で笑っているようだ。
「たーぼうさんは、足を使う運動してるんですか? 武道さんと形が逆」
拓郎がキョトンとして、それからたどたどしく答えているところで、また面子が増えた。イリヤのクラスメイトの泉は、武道が体験レッスンでベースをしたと聞くと、眠りかけのように興味がなさそうだった目を急に見開いた。
「——憧れがあって、一度や」
「あんたナイスだ!!」
「そうだよ泉。武道さんは素敵な人なんだよ。
たー坊さんも今度うちのお店にもきて、お兄様の素敵なところ見て下さいね」
「……素敵って……」
「だってムカつくけれど嬉しいでしょう? 自分の兄が恰好良いところを見るの」
「そーなのたー坊!?」
「……うざい」
レッスン室に戻っていった彼らと別れて、武道と拓郎もそろそろ……と、ビルを出ることにした。
「いやー、運動ならバッチコイだけど、楽器は難しかったなあ!
でも話のタネにしても何にしても、実際に「やった」という経験は貴重なものだと思うからね」
「……うん」
ぽつりと言葉を返す拓郎を横目でみて、武道はにこっと笑った。
「俺は今日、すごく楽しかった。たー坊はどうだった?」
本当に、素直に楽しそうな顔をする。
きっかけがこの笑顔なのが少し癪に触るが、来なかったら楽器を触ることもなかっただろう。
拓郎は少しの感謝を込めて、小さく答えた。
「……楽しかった」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年08月04日
参加申し込みの期限
2016年08月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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