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【3】寝子島遊覧飛行 その1
昼休み。
浅山 小淋
は図書館の一画で、うたた寝の最中だった。
だが、背中が妙に重い気がして、小さく顔をしかめながら目を覚ます。
(背中……どうかしたんでしょうか)
手鏡を取り出して、自分の背後を確認すると、そこには青く小さい花があしらわれた、そこそこ大きな翼が二枚生えているではないか。
(こ、これって……!)
驚きと共に、彼女は改めて手鏡をまじまじと覗き込む。
(もしかして、ねこったーで騒がれていた、翼が生える現象でしょうか……)
ふと図書館に来る前に、ねこったーで見た呟きの数々を思い出した。
そしてようやく彼女は、あたりを見回す。
幸い、その周辺には誰もいない。
小さく吐息をつくと、彼女は試しに翼を動かしてみる。
少し広げてみたり、軽く羽ばたかせたり。
だが、本来あるはずのないものだからなのか、イマイチ慣れなかった。
それでも。
(室内よりも、外に出て動かしてみる方が、いいのかもしれません)
そう考え、彼女は小さく翼をたたむと、図書館を後にした。
少し考え、彼女が向かったのは図書館のある北校舎の屋上だった。
そこがおそらく、一番人気がないだろうと判断したのだ。
実際そこは誰もおらず、そしてずいぶんと空が近かった。
小淋は改めて翼を広げると、大きく羽ばたかせた。
ゆるやかに、体が空へと舞い上がる。
(……なんとか、飛べましたね)
思わず顔をほころばせたものの、一定の強さで羽ばたくことに慣れないせいか、体は上下して今一つ不安定だった。
それでも。
(気をつけて、ゆっくりと空中散歩に出かけてみましょう)
胸に呟くと、彼女は制服のスカートを押さえて、幾分よたよたと北校舎の屋上を離れて飛び始めたのだった。
+ + +
八神 修
もまた、突然翼が生えた者の一人だった。
もっとも、彼の場合はさほど驚いたり慌てたりすることもなかったのだけれど。
もともと沈着冷静な性格の上に、こうした不思議に遭遇するのは初めてではない。
教室で、自分に翼があることに気づいた彼は、素早くそれを小さく折りたたみ、慌てず騒がずそこを出た。
そして、人気のない講堂裏に移動すると、改めて広げた翼を羽ばたかせ、今は寝子高から少し離れた空の上にいる。
空を飛ぶことも、これが初めてではなかった。
(せっかくの機会だ。練習して、飛行技術を上げておくか)
そう考えた彼は、その場で高速で飛んだり、急降下や急上昇、旋回といった動きを一人、真剣な顔で繰り返していた。
(もっと早く飛べるようになろう。もっと素早く、自由に動けるように)
アクロバット飛行を繰り返しながら、彼は胸に呟く。
何があっても、対応できるようにしたかった。
これまでも、事件解決には飛行が必要なものがいくつもあったから。
と、突然、拍手が響いて彼は我に返って動きを止める。
音のした方を見れば、そこには小淋が不安定に上下にふわふわしながら浮いていた。背中には、同じく翼がある。
「浅山……」
見られていたことを少しばかり恥ずかしく感じながら、修は友人の名を呟いた。
『八神さん、すごいです。まるで、本物の天使みたいです』
小淋は空まで持って来たスケッチブックに、言葉を綴って彼に見せる。
彼女は、幼いころの高熱が原因で、声が出せないのだった。
『八神さんって、何をやっても上手なんですね』
続けて綴られた言葉に、修は幾分か面映ゆい気分になる。
「俺は、万能ではないよ。……だから、こうやって練習しているんだ」
『そうなんですか?』
小淋は、どこか怪訝な顔で返した。そして、続ける。
『でも、飛ぶことに慣れているように見えます』
「それはまあ……初めてじゃないからな」
苦笑して返すと、修は相変わらず不安定な飛び方の彼女を見やって、訊いた。
「浅山は、飛ぶのは初めてか?」
こくりとうなずく小淋に、修は簡単にバランスの取り方を説明する。
彼に教えられ、小淋もようやく上下に揺れることなく空中に浮かんでいられるようになった。
「いいぞ。……じゃあ、このまま少し飛んでみるか。そうだな……。桜花寮のあたりまで行く、というのはどうだ?」
それを見て褒めると修は、少し考えてから提案する。
『ありがとうございます』
スケッチブックに綴って微笑むと、小淋はうなずいた。
そこで二人は、ゆるやかに翼を羽ばたかせ、桜花寮のある方角へと進路を定める。
+ + +
雨寺 凛
が自分の背中に翼をみつけたのは、桜花寮のシャワー室でのことだった。
「わー、本当に翼が生えてる……!」
朝、シャワーを浴びていて、何か妙だと感じて鏡の前に立ったところが、背中に大きめの白い二枚の翼があるのを見つけたのだ。
軽く動かしてみたあと、自分の体を包んでみたりする。
「ちょっとくすぐったいけど、あったかい……」
素肌に触れる翼の感触に、一人クスクスと笑いつつ呟いた。
(天界に行った時も飛んだけど、これで街中飛べたら、楽しそう!)
ふと思いついた自分の考えに、思わずわくわくしてしまう。
シャワーから出ると、背中の開いたニットのセーターを着て、翼をよく乾かした。
それから外に出て、大きく羽ばたいてみる。
「おお、飛べた!」
ふわりと浮き上がった体に、思わず声を上げた。
勢いに乗ってそのまま高度を上げて行く。
「うわぁ、すごい!」
高みから見下ろす景色の凄さに、更に彼女は叫んだ。
ニットのセーターとはいえ、背中の開いた服はけっこう冷える。それでも彼女は、降りようとは思わなかった。
「空を飛ぶって、気持ちいい……! 桜花寮が、もうあんなに小さくなってるよ!」
はるか下方に見える寮を見下ろし、声を上げて笑う。
このまま、島中を空から見て回りたい! そんな強い欲求が込み上げて来る。
だが――小さくくしゃみして、彼女は我に返った。
今日は学校がある。それに、さすがにシャワーを浴びた直後にこんな格好で戸外にいては、風邪を引くかもしれない……と思い至ったのだ。
しかたなく寮に戻った彼女は、支度をして登校した。
翼は小さくたたんで、制服の下になんとか押し込んでいる。
が、朝の飛行を思い出すと、飛びたくて胸の奥がうずうずした。
そんなわけで昼休みになると、軽音楽部の部室で例のセーターとショートパンツに着替えて翼を羽ばたかせたわけだったが――。
「小淋ちゃん! 修くん!」
小淋と修の姿を見つけて、彼女は大きく手を振った。
「雨寺」
ふり返った修と小淋が、どちらも目を丸くする。
『雨寺さんにも、翼が生えたのですか?』
「そうだよ! 今朝、シャワーを浴びてたら急にね!」
小淋の問いに、凛は大きくうなずいた。そして尋ねる。
「二人は、どこ行くの? 私も一緒に行っていい?」
「俺はかまわないが……」
言って修は、小淋を尋ねるように見やる。
小淋が笑顔でうなずいた。
「よし、じゃあ雨寺も一緒だ」
それを見て言うと、修は小淋の飛ぶ練習がてら桜花寮まで行くところだと告げる。
「むろん、せっかくだから他の所も――そう、島中をゆっくり見て回るつもりだがな」
「さすが、修くんだね! 私もそれ賛成!」
凛が、大きく挙手して言った。
小淋も笑顔でうなずく。
こうして三人は、それぞれの翼を大きくはばたかせたのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月30日
参加申し込みの期限
2016年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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