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寝子島高校
被服室、百年机の暗号
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●被服室は花ざかり
そのころ、被服室では。
(うううう、今日なんか人たくさん来るなぁ……)
被服室の一番端っこの席で。
錦織 彩
は、作りかけのクロスステッチを手に、涙目だった。
被服室にいるのは、
家庭科同好会
の彩にとってはいつものこと。
普段なら、放課後の被服室なんかに顔を出すのは、授業で課題が終わらなかった生徒か、数名の家庭科同好会のメンバーか、白沢先生くらいのものなのに。
(あ、暗号のせいで……ひ、人がいっぱい、すぎるよぅ……)
ドアが開くたび、びくっとして刺繍の手を止めてしまう。
彩は、超のつく人見知り。子リスのような心臓の持ち主なのだった。
さて、暗号の存在を披露して、賑わう被服室を作ってしまった張本人、家庭科教諭・
白沢 絢子
先生はといえば、教卓の傍で、まったく暗号と関係ないおしゃべりに花を咲かせていた。
「白沢先生。先生ってお菓子好きですよね?」
そんな質問をしているのは
綾辻 綾花
嬢。
「あら、そうねえ。もちろん好きよ。綾辻さんは?」
「私は好き嫌いは無いですし、和菓子も焼プリンも好きですっ」
「あらあら、焼きプリン~。おいしいわよねえ~」
白沢先生ならいろいろなお店に詳しそうだと踏んだ綾花はこんな質問をした。
「寝子島で、お菓子の美味しいお店ってありますか?」
「そうねえ~」
白沢先生は思案顔で首をかしげ、……それから、暗号を見物しに来た生徒の中に、森色の髪をした
常葉 治
がいるのを見つけた。
「寝子島にはいろいろいいお店があるけれど、ちょうど常盤さんがいたから」
と前置きして、白沢先生は、綾花に治を紹介する。
「常盤さんは旧市街の
老舗料理旅館『薫風常葉』
の若女将さんなのよ。料理旅館なんだけれど、ちょっと立ち寄って季節にあった和菓子なんかをいただくこともできるの。ね?」
すると治は、先生にはいつもご贔屓にしていただいて、とおっとりお辞儀をする。スカートの裾がふわりと揺れる。
「今時期ですと、練り菓子のすみれなど、ご用意させていただいております」
若女将の風格漂う治だが、実は男子生徒である。そのあたりは事情があるようだが、今は触れずおこう。
「高校生で若女将か」
と感心するように唸ったのは、
双葉 仄
だ。
「若女将にお出しするには、ちょっと恥ずかしい代物だが、手作りのミルククッキーを焼いてきたんだ。ひとつどうだ?」
「恥ずかしいだなんてとんでもない。おいしそうです」
「いただきます」
治も綾花もひとつずつミルククッキーをいただく。
「白沢教諭、あまり食べ過ぎるなよ?」
仄はクッキーを差し出しながら釘を差す。
「あらまあそうね。でも美味しいものを前にすると『ダイエットは明日から』って思っちゃうのよねえ~」
一方、噂の暗号の書かれた百年机のまわりには、直に暗号を見てみようと集まってきた生徒たちがいた。
ほわほわ~とあたりにお花でも浮いていそうな雰囲気で、暗号を書き写したレポート用紙を見ているのは
夢宮 瑠奈
。
百年机の前に座り込み、紙と鉛筆を手に暗号と対峙しているのは
芹沢 梨樹
。
ノートに何やら一心不乱に数式を書き綴っていたのは
上穗木 千鶴
だったが、ため息をつきその数式を塗りつぶす。数学好きの千鶴は数学的に暗号が解けないかチャレンジしているのだ。
マ エ タ エ
ス テ ミ オ
セ プ ウ キ
イ ハ エ リ
「あれ、そういえばぁ……周りにいっぱい落書きが追加されてるんだよねぇ? ってことはぁ、暗号そのものも書き換えられてる可能性はナイかなぁ?」
唐突にそんなことをいいながら、瑠奈は暗号の「ス」の字の棒を一本隠して「フ」にしてみたりしている。
そこへやってきたのはクッキーを配っていた
双葉 仄
だ。
「斜めに読んで、マテウリ」
「ほえっ?」
「マテウリ、とは?」
千鶴が訊ねると、仄はいい質問だ、とばかりに話し始める。
「マテウリとは南米ペルーに植生している植物。ウリと付くけれど、実はウリ科ではなく、ジャガイモと同じナス科の植物である。知らんのか。煮込むと中々美味いんだが……」
「わぁ、そんな植物があるの? 知らなかったぁ」
瑠奈は素直に仄のウンチクに感激している。
「お子様は食べちゃいかんそうだ。大変なことになるらしい、ぞ」
そういいながら仄は小柄な千鶴の大きな胸を、つん、とつつく。
「ひゃあっ」と千鶴は胸を押さえ真っ赤になる。
「お子様じゃ、ない……!」
女子たちの会話には加わらず、じっと暗号を解いていた梨樹が呆れ顔で口を開いた。
「おまえら、双葉にからかわれてるぞ。マテウリなんてないから」
「南米ではマテという言葉はよく使われるんだぞ。マテ茶とか、あるだろう」と仄。
真顔でしれっというからたちが悪い。
そんな仄にひとつため息をつくと、梨樹はいった。
「っていうか、解けた」
「本当か、梨樹くん!?」
「すごぉい~!」
「デタラメな文字列なのに妙な日本語っぽさが気になってたんだ。ずらすんだよ」
「ずらす?」
「そうだ。あいうえおの五十音表で、1文字前へ」
瑠奈も千鶴も鉛筆を走らせる。
ホ ウ ソ ウ
シ ツ マ エ
ス ピ イ カ
ア ノ ウ ラ
「ほうそうしつまえすぴいかあのうら……放送室前、スピーカーの裏!?」
瑠奈も千鶴は顔を見合わせる。
仄がにっこり笑ってクッキーを差し出す。
「おめでとう。さあ、ひとつずつ取りたまえ」
やっぱり答えを知ってたんだな、という梨樹のつっこみは無視、だ。
「先生、白沢先生!」
バタバタと廊下を走る音がして、数人の生徒が被服室に飛び込んでくる。
図書室とコンピュータ室で暗号を解いていた面々だ。
「あの暗号が解けたんだよぉ! 一緒に来てっ!」
図書室組の
伊藤 佳奈
が叫ぶ。
「わあ~、こっちもちょうど解けたところだよぉ!」
瑠奈が応えたそのときだった。
「きゃああぁっ!!」
白沢先生とおしゃべりをしていた
綾辻 綾花
嬢が突然ものすごい叫び声をあげた。
口元を抑え、ばたばたと悶えている。
みんなが驚いて綾花の周りに集まる。
しかし、仄だけはゆっくり後ずさりして音も立てず被服室を出て行った。
「はずれクッキーの唐辛子、入れ過ぎたか……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月01日
参加申し込みの期限
2012年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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