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被服室、百年机の暗号
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●暗号解読にいそしむ人々
放課後、北校舎3階図書室にて。
弓弦原 譲
は不機嫌だった。
ポニーテールとショートカットの女子が、隣の机でわいわいやっている。
「さっき実物を確認してきたんですけど、たぬきの絵はなかったです」とポニーテール。
「たぬき?」とショートカット。
ポニーテールは
上泉 睡蓮
、ショートカットは
伊藤 佳奈
だ。
「そうです。たぬきの絵は基本です。<た>抜き、ですよ」
「でも暗号の中にタって一か所しかなかったよねぇ」
などなど、云々かんぬん。
昨日借りた推理小説の続きが気になり図書室を訪れていた譲だったが、このふたりの会話のせいで、さっぱり文章が頭に入ってこない。
暗号か。
噂は知っている。ねこったーで出回っている、被服室の暗号とやらだろう。
ミステリ好きとして惹かれるが、皆とわいわい宝探しは……。
集団行動は苦手なんだ、と譲は眉根をひそめる。小学生じゃあるまいし。
「宝探しですし、地図と照らし合わせてみるというのはどうでしょう? ここなら学内の見取り図のようなものがあるのでは?」
「じゃあ、あたしは暗号解読本とかないか探してみる」
佳奈はうろうろ本棚を探しはじめる。
「う~ん、どこにあるんだろう?」
睡蓮に至っては、
「なぜ、本棚の前に立っているのに必要な情報が表示されないのですかっ! 現実の本棚は探しにくいですっ」
などと意味不明なことを喚いている。
彼女たちの暗号解読騒ぎに耐えかねた譲は、思わず口を出してしまった。
「学内見取り図はあっち。暗号解読本は向こうの棚だ」
佳奈がぱあっと表情を輝かせる。
「ありがと!」
「暗号解読も結構だが、静かにやれよ。人に迷惑をかけるな」
「譲くん、暗号興味あったんだ?」
「読書の邪魔なだけだ。暗号に興味など……」
「うそ、うそ。だって読んでるの、推理小説でしょ? あたしも読むよ。っていっても大概解けないんだけどね。推理小説に暗号ってよく出てくるじゃない。ねえ、手伝ってよ。同じクラスのよしみで」
譲の眉間のしわが深くなる。
答えずにいると、YESと受け取ったのか、佳奈は嬉しそうな顔をして譲に教えられた棚の方へ駆けていった。入れ替わるように睡蓮がやってきて、探し出してきた学内見取り図を、譲がいる机に広げはじめる。
「ねえ、お宝ってどこにあると思います?」
「さあな。そんな謎解きに夢中になって、白沢先生に煽動されすぎじゃないか?」
「煽動されていてもいいのですっ。私の中のゲーマーの血が騒ぐのですっ」
睡蓮は無意味に胸を張る。二つの双丘が大きく揺れる。
譲はなんとなく目をそらす。
「うーん。プはプールだとして……むぅ、駄目ですか。そもそも、俺の宝、ってなんでしょうね?」
睡蓮の言葉を聞きながら、譲は感慨に浸る。
俺の宝、か……。俺の宝は何だろう。
家族? まさか。
妹じゃないのだけは確かだな、と苦手な異母妹の顔を思い浮かべたそのとき。
「あ~!!!」
佳奈が大声をあげた。
図書室中の注目を浴び、慌てたように頭を下げてから、一冊の本を抱え、譲と睡蓮の元に戻ってくる。
「ねえ、これっ! これじゃないかな~!?」
佳奈が、暗号解読入門と書かれた本の、とある一ページを指差す。
佳奈、睡蓮、譲の三人はそのページを読み、そして例の暗号に当てはめてみる。
「間違いない、な……」
「正解だよ~!」
「謎は全て解けましたねー……ん、とっても楽しかったです」
「ねえ、行ってみようよ~」
「そうですね。でも私、なんだか満足して、おなかがすいてきちゃいました」
そういう睡蓮に、譲はすっと、バランス栄養食「またたびメイト」を差し出した。
「空腹ならこれを食え」
睡蓮はまたたびメイトと譲を交互に見比べ……。
「これって、……」
睡蓮は「ツンデ……」と続けそうになったが、首を振り、
「ううん、ありがとう。いただきます」
ありがたくまたたびメイトを受け取ったのだった。
◆
同刻。
北校舎3階コンピュータ室では。
神薙 焔
が端末の前でカチャカチャとスクリプトを打ち込んでいる。
その背後には、焔にあれこれ話しかけている
森 蓮
の姿があった。
「30年前はパソコンや携帯電話が普及していなかったですから、暗号は単純なはずです。私が集めた情報によりますと、解読法は以下のようなものが考えられます。読む方向を変える。ローマ字にして逆から読む。1字飛ばしに読む……」
蓮は手帳を読み上げる。
焔はいらいらとして蓮に告げた。
「頼むから黙ってくれない。そもそも、きみはいったい何なの?」
「私は、
このチカラ役立て隊!
の隊員として、すべきことをしているのです」
「すべきこと、って、あたしの邪魔をすること?」
「暗号解読で困っている人の役に立てるよう、最善を尽くすことです」
「じゃあ、三分でいい。黙っていて」
きっかり三分後。焔はスクリプトを組み終え、エンターキーに手をかけながら、律儀に黙っていた蓮に話しかけた。
「シーザー暗号、って知ってる?」
「シーザー暗号、ですか?」
「古代ローマのユリウス・カエサル……英語読みでシーザーだけど、彼が初めて使ったといわれる暗号よ。特定の文字を、それよりも辞書順に特定の数だけ後ろ、あるいは前にある文字と置き換えるの」
「待ってください。たしか手帳に……あったこれだ。『五十音表でX文字ずらす』」
「そういうこと。何文字シフトするかかが鍵だけど、日本語なら51字だから、鍵の個数は50。全数探索で解読できる……」
焔はエンターキーを押す。
スクリプトが走る。
実行結果がコンソールを流れる。
ミオチオセトムカソヘエクウヒオル
ムカツカソナメキタホオケエフカレ
……
……
「出た……!」
「すばらしいですね、文明の利器。私はパソコンなどさっぱりなので尊敬します」
蓮にそういわれ、まんざらでもない焔である。
「では行きましょう」
「そうね」
蓮と焔が連れ立ってコンピュータ室を出たのと、図書室組の三人が廊下に出たのは、ほぼ同時であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月01日
参加申し込みの期限
2012年12月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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