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ある触れ合う温もりを
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剣道部の帰り道で、
朝比奈 岳人
は花壇の傍を通りすがって気がついた。花壇の中に見え隠れする姿は、後輩の
緋紅朱 赫乃
のようだ。何をしているのだろうと近づいてみると、彼女は花壇に咲く花の世話をしていることが分かった。
(本当に花が好きなんだな)
赫乃は、今日は学校の花壇の手入れをしようと思い、準備をしていた。
「緋紅朱さん」
静かに呼ばれてそちらを見ると、岳人が近づいてきていた。
「……朝比奈先輩、こんにち、は」
傍へ近づいてきた岳人の目に、1人で全部やるには大変な作業量が映った。
赫乃が重そうな堆肥の袋を持とうとすると、岳人が手を貸してくれていた。
「俺が……」
続く言葉は聞こえない。
「手伝って、くれるの、ですか?」
返事はない。けれども、岳人は赫乃の代わりに袋を抱えた。
「それでは……」
赫乃は、適切な指示をしながら、花壇の手入れをしていく。
「今、しているのは、ガーデンシクラメンと、ハボタンの、植え付け、です」
「そうか」
などと、たまに相槌を打ちながら、岳人は赫乃の花の話を聞いていた。
「冬の時期が、一番、綺麗な、子達、なんです。寒さに、強くて、健気で、いい子達……。もう少し、したら、綺麗に、なるんです」
(いつか自分もそうなるといいな)
赫乃はそう思いながら、スコップを使って花壇の地面を掘っては丁寧に植えていた。
スコップが脇にあったので、岳人はそれを手にしてしゃがみこんだ。ただ赫乃の話を聞いているだけではなく、花壇の手入れを一緒にしながら話したくなったのだ。
「2人なら早く済む」
から手伝う、という続きは胸の内に仕舞い込んだ。そして、岳人は赫乃に倣って、土に小さく穴を掘った。
冬の花と言われても、花に縁の無い岳人には、よく分からないけれど。
(可愛らしい花だと思う)
「あっ……」
冬の冷たい風にさらされて、指先がかじかんでしまったのだろうか、赫乃はスコップを落としてしまった。慌てて拾おうとすると、偶然にも、赫乃と岳人の手が触れ合った。きっと岳人は、赫乃と同じようにスコップを拾おうとしたのだろう。
(……先輩の、手、……がっちりしてて、あの人とは、違った、手、なんだね……)
一瞬だけ赫乃の脳裏に思い出されたのは、前の彼のことだった。岳人に分からないほど小さく頭を振って、そんな意識を振り払い、赫乃は岳人を見る。
「あ、先輩、すみません……お手数、おかけ、しました」
なんとももどかしい沈黙が、辺りを包み込む。そんな静寂の中で、赫乃は岳人からスコップを受け取った。
「……朝比奈先輩?」
様子がおかしいと感じ、赫乃は岳人の顔を見つめる。
「失礼した」
岳人はただ一言、それだけを声に出した。
一段落ついて、岳人と赫乃は少し休憩することにした。
「先輩、これを、どうぞ」
赫乃に出されたのは、温かい湯気の立つお茶だった。
「有難く頂こう」
岳人は頂きます、と手を合わせる。温かいお茶は、外気で冷えた身体を芯から温めてくれた。そのお茶を飲み干して、岳人は「もう一杯」とばかりに、赫乃にカップを差し出した。
(美味いと言えば良かっただろうか)
差し出してから思うものの、赫乃は気に留めた様子もなく、再びお茶を淹れてくれた。
上手く言葉にできない思いを抱きながら、岳人は再びお茶を飲む。そうして、岳人はまた言葉にできないまま、赫乃にカップを差し出した。
冬の日暮れは早い。真っ暗になる前にと、2人は道具の片付けを急いで終わらせた。
「緋紅朱さんは帰り支度をしておいで。家まで送っていくから」
「ありがとう、ござい、ます」
岳人はのんびりと、赫乃の速さに合わせて歩いた。赫乃の静かな笑顔を眺めているだけで、岳人の心はほっこりと温かくなる。
学校から赫乃の家までは遠いはずなのに、気がつくともう着いてしまっていた。内心少し名残惜しい。
「送って頂き、ありがとう、ございました。先輩は……」
日はほとんど暮れていて、真っ暗に近い。だが、岳人はまだ家に帰るつもりはなかった。
「俺は今から道場だ」
「頑張って、ください」
「有難う。頑張ってくるよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
鳴葉ゆらゆ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月19日
参加申し込みの期限
2016年07月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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