楽しい時間を『幸福』と実感するようになった、寝子高1年生の
維都月 茉菜。
学校へは、シーサイドタウンにある大きな一軒家から通っている。
とある朝、彼女が幸福と実感できたかどうかはわからないが、端から見る分には幸福そうな姿が寝子島にあった。
「わわっ……!! さ、冴来さん、あの! て、手……!!」
顔を真っ赤にして恥ずかしがっているのは、
花風 冴来が手をつないできたからだ。
ふたりはとても親しい間柄ではあるし、茉菜はもちろん冴来を大切に思っている。
けれど、手を繋がれてドキッとしない方がおかしいというもの。
「茉菜。折角だし、学校まで手をつないでいきましょう?」
何が折角なのか、学校までなんて誰かに見られてしまうかもしれないし、どうしよう?
そんな茉菜の戸惑いに、おそらく気づいていながらささっと歩き出す冴来。
しかし、何か言わなきゃと思う茉菜の口からやっと出たのは季節の話題でしかなった。
「きょ、今日は……さ、寒いなぁ~」
「そうね。こうしていれば手も冷えないし、ちょうどいいわ、ね」
茉菜は赤らめた顔を下に向けて、ひょこひょことついていくしかなかった。
きっと、幸福な登校時間となることだろう。
維都月 茉菜さん、花風 冴来さん、ガイドのご登場ありがとうございます。
ガイドはイメージですので、参加していただける場合は関係ないシーンでも大丈夫です。
日常の中の、手を繋いだり、人と触れ合ったりする瞬間(その前後)を描きます。
恋人未満友人以上の2人が、手をつなぐまでのドキドキした葛藤。
恋人同士で、手をつないでのいつも通りの登下校。
図書室で探していた本を見つけて手を出したら、触れあって……なんて定番の出逢い。
授業中に、廊下で、部活で、ふとした拍子に手と手がわずかに触れあって、急に意識してしまう2人。
そういった、日常での手をつないだり触れあったりする光景を紡いで、
どことなく「幸福」な、それぞれの物語を描くことができればと思います。
触れる部分は手でなくても構いません。
髪の毛でも、足でも、背中でも、ちょこっとどこでも大丈夫です。
ご参加お待ちしております。