【球技大会】テニスの部（黒猫組サイド） -前半-｜リアクション

【球技大会】テニスの部（黒猫組サイド） -前半-

５月。
桜と雨の狭間の季節。
長袖で少し汗ばむほどの気温の中、心地よい風が吹いている。
絶好の運動日和。
体育館横のテニスコートには既に試合に臨む２０人の生徒が集まっていた。
ネットを挟んで奥に黒猫組、手前に白猫組と分かれて、コートの中央で声を張り上げる審判のルール説明を聞いている。
基本的なルールに変更は無い。
男女入り混じったダブルスであること。
５試合中３勝した組が勝利すること。
１試合は１セット６ゲームの１セットマッチであること。
その３点だけ念を押すようにして審判は定位置である審判台へ登った。
コート周りの金網に掲示されていたプリントによれば、各組のペアと試合順は以下の通り。

第１試合
　椿美咲紀・天馬ひびき vs 新井すばる・ブリジット・アーチャー
第２試合
　三崎楚良・夢宮瑠奈 vs 常盤四月・弓弦原譲
第３試合
　哀坂零葉・夏神零 vs 哀坂極夜・間宮芽瑠
第４試合
　三ヶ島葵・森蓮 vs 浮舟久雨・桃川圭花
第５試合
　金堂睦月・笹暮真秋 vs 葛城璃人・加瀬礼二

そして試合開始のホイッスルが鳴った。

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