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【
八神 修
の場合】
きゅるるるる、と聞こえた音が
野々
の腹から鳴ったものだと気付いて、俺と
あおい
は思わず顔を見合わせ、吹き出してしまった。
「お腹減ったぁぁぁ……」
「ののこ、大丈夫?」
「待て、食べ物なら何かあったはずだ」
鞄の、確かこのへんに……猫ササミ? さすがの野々も、これは食べないだろう。食べられても困るが……お、またたびメイトがあったぞ。
「うわーありがとー修くん、もうお腹と背中がぺったんこになっちゃうかと思ったよ~!」
「大げさだなぁののこは……」
苦笑いするあおいの横顔に、かすかな安堵が滲んでいるのが見えた。何だかんだで彼女は、奔放な友人のことをいつも心配して、大切に想っているのだろう。
野々も、俺も、寝子校の友人たちも全て、あおいの世界を構成するものには違いない。あおいが大切だと思うなら、俺にとっても大切なことだ。もちろん野々を助けてやるのだって、やぶさかじゃないさ。
「ふー、これで晩ご飯までは持ちそうだよ~。あれっ、ふたりとも、お菓子でも作るの?」
おっと、そうだった。俺とあおいの抱えている大荷物を、不思議そうに覗き込んだ野々へ、
「今度、子どもたちとの交流会があってな。これからあおいと、手土産に持っていく菓子を作るところだったんだ」
「ののこも一緒にやる?」
俺の意図を汲んでくれたのか、あおいがそう言った途端に、野々の顔は満面の笑顔に包まれた。
「うわー楽しそう! やるやる~!」
「そうか、じゃあ一緒にな。ふたりはどんな菓子が好きだ? 好きこそものの上手なれってな、どうせなら好きなものを作ろう」
「うーん、そうだなぁ。私は、ケーキが好きかなぁ?」
菓子作りは、桜花寮の食堂の厨房を一時借りて行うことにした。作るものは、あおいのリクエストであるケーキと、野々が強く推したクッキーだ。
「よーっし、頑張ろうね修君、ののこ!」
「まっかせて~、子どもたちのためにも張り切っちゃうよ~!」
「ああ。頑張ろう」
さて……こと料理となると、気になるのはあおいの腕前だ。俺や友人たちの助言などもあって、少しずつ上達している……とは思うんだが……。
とにかく、子どもたちに喜んでもらうこと。それが大切だよな。子どもたちの笑顔があれば、きっとあおいの自信や喜びに繋がるはず。そして自信は、彼女にとってこれからの力にもなるだろう。
あおいの、力になりたい。大好きなあおいの、力に。
「……よし」
そのために、出来ることは全てやろう。レシピは失敗しづらく簡単なものを、俺が選んだ。その行程のひとつひとつで、あおいを手厚くサポートしよう。
「修くん、真剣なマナザシだね~」
「修君は甘い物、好きだもんね」
男が甘い物好きってのは、変か? と尋ねたのは、照れ隠しだったが。あおいが、そんなことないよ、と言って微笑んだので、俺の胸の奥にあった不安はすっかり、どこかへ吹き飛んでしまった。
時に楽しく談笑しながら、時に真剣に菓子作りに打ち込んでいたら、いつのまにか時間が経っていた。我ながら、ずいぶん熱中していたみたいだな。
「……できた……!」
きらきらと瞳を輝かせるあおいの目の前に出来上がったパウンドケーキや数種類のクッキーは、見た目こそいささか不格好ではあるが、いかにも美味そうだ。味見をしてみたら本当に美味くて、思わずふうと安堵の息を漏らしてしまった。
あおいが積極的に手を入れたところはどうにも、何とも形容しがたい独創的な味に仕上がり、俺と野々で大幅な修正を加えることにはなったが……これならきっと子どもたちには喜んでもらえるだろうし、あおいにも手応えはあったはずだ。
「やったよ修君、ののこ! 美味しそうに作れたね!」
「ああ、よく頑張ったな……、っ!」
あおいと野々は手を取り合って、飛び跳ねるようにして喜び、気付けば俺もそれに巻き込まれていた。この柔らかく、あたたかい手の感触は。ああ、あおいの手の感触……。
「あれー? 修くん顔赤いよ~、どうしたの?」
「!? な、何でもない。何でもないぞ……!」
ののこに言われた瞬間……顔が熱い。俺としたことが、恥ずかしいところを見られた……!
だが、こんなのも悪くは無いさ。くすりと可笑しそうに笑う、あおいの幸せそうな微笑を……そう。こうして間近に、眺めていられるのなら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月02日
参加申し込みの期限
2016年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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