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【
志波 武道
の場合】
「イヤー。あれだな、
この前
の逆パターンだなコレ! ……ふぇっくしっ」
雨だ。すごい雨。窓をばちばちと叩く雨粒を眺めて、いつもの調子で言ってみたけど……もう、見透かされちゃってるだろうナァ。
「はは、ほんとだねぃ。はいこれ、どーぞ」
「おーっ、サンキュー陽太くん☆ 助かるゼーイっ」
うううっ、身体に染みる、このホットミルクのあったかさ!
窓の向こうに、星ヶ丘の静かな街並み。さあさあと、雨音だけが低く鳴り続けてる。
宅配の帰りに大雨に降られて、濡れて帰るのキッツイナーと思ったけど、いつかみたいに陽太くんとばったり会えたのは、ラッキーだった。着替えを借りて、風呂まで借りちゃって……いや、ほんと助かった。風邪引くところだったゼイ。
陽太くんの自宅だっていうこの家に、今は俺たちしかいないみたいだ。
家族のこととか……聞いても良いもんカナ。部屋の中を何となく見回してたら、
「あー。そういえば。今度話す、って言って……話しそびれてたねぃ」
陽太くんのほうから、そう切り出してきた。俺、こういう時、けっこー顔に出るからナー……。
改めて聞くべきか、それとも触れないでいたほうが良いのか。迷ってたのは確かだ。でも、いつかは聞くべきだとも思ってた。
「……聞いてくれるかなぁ?」
「もちろん。ほんとはネー、ズバーッと聞きたかったんだケドネ俺も! テヘッ」
「はは、そっかぁ。じゃあ、話すよぅ」
親友だから。そう思ってるから。
「実は、通り魔にあってさ」
上着を少しめくりながら、陽太くんはさらりと言った。いつか見た、腹の生々しい傷跡がもう一度、目に入る。あの時と同じだ。何だか……胸がざわついた。
「小学生の時にね。家族でデパートにお出かけしたら、オレ、人ごみに流されて。はぐれちゃってねぇ。手を繋いでたはずの弟まで、いつの間にかいなくなってて……慌てて探してる時に、いきなりずぶーって刺されちゃって。やー、まいったまいった……」
陽太くんの声は、明るい。表情も。でも俺には、どこか遠くを見つめた陽太くんがどこか、何かに耐えているように見えた。
「犯人、薬か何かやってて錯乱状態だったーって、後から聞いたけど。おかげでしばらく、死にかけちゃって」
「今も……痛むのか? それって」
「あー。うん、まぁ、時々ね。こういう日なんか特に……」
言ったそばから顔をしかめて、陽太くんはめくった上着を戻した。
「そういうのもあってね、弟にはずーっと心配かけちゃってるし、それに……
あの時
の……MFS! で見た夢で……」
「え」
思わず声が出た。聞いたような言葉に、背中が冷えるような感覚を覚えた。
「……陽太くんも? あの番組で? 俺と……同じように」
「武道君も……?」
陽太くんはその時、悪夢を再体験したと言った。突然脈絡も無く刺されるって、最悪の悪夢をもう一度。どんな気持ちだったか……想像つくよ。俺にもいくらかは。
「そういう時、オレはちょっと、無茶をするっていうのが分かったし……だから、これ以上心配かけないようにしないとねぃ。なんて」
聞いてくれてありがとう。話すのが遅くなってゴメン。そう言って、陽太くんはいつものように、へらりと笑った。
「この前の雨の日、さ。聞いても良いやつか? って……気遣ってくれて。ただの興味本位じゃないって、君はそんなのじゃないって、オレ、分かってた。嬉しかったよ」
そう言って、照れくさそうに。
そんなに……優しい人間じゃないんだけどな。俺って。
思わず、乾いた自嘲が漏れた。これが陽太くんを、不安にさせてなきゃいいんだけどな。
【
呉井 陽太
の場合】
無茶するって言えば、武道君もだよね。いっつも誰かのためにって、そればっかり考えてて、自分のことは二の次で。だからみんな、武道君を頼りにしてるんだろうけど。
「じゃあ……俺も、ひとつ。話をしようカナ」
そんな武道君だから、彼のほうから話してくれたのは、嬉しかった。
「水泳の授業とか、温泉行った時とか、気づいてた子もいるかもな。普段は何てことないけど、何か悩んだりすると、痛む……多分、心の整理が付いた時には、消えてくれると思ってるんだケドネ」
貸してあげた替えの上着を脱いで、武道君は、それを見せてくれた。
左の二の腕。ぐるりとついた、赤黒いアザ。これ……まるで、これって……。
「斬り落とされたんだ」
ちょっと、衝撃だった。武道君の口から聞く、そんな言葉は。
「MFS! の
悪夢
でね……黄色と黒の、規制線を越えたところで」
そう、オレと同じ。オレもあのテープを破った向こうで、あの夢を見たんだ。
枝分かれする、絡み合った樹みたいな世界だった、って武道君は言った。
「俺が何かを選んで、誰かが救われた結果、別の誰かが割りを食うんだ。俺が誰かを助けようって、何かするたびに、別の誰かが……」
腕はその、代償だって。責任を取らされた、その結果なんだって。
「いつも笑って、駆け抜けてきたつもりだ。けど、ふとした時に怖くなる……俺のしてきた選択は、本当に正しかったのか? 目の前の誰かを助けて満足して、でもその裏で本当は、もっと大勢の誰かを不幸にしてるんじゃないのか?」
「そんなこと……」
思わず口を挟みかけたけど、武道君は首を振る。
「実際、そういうこともあったよ。大かれ少なかれ、何かを選べば、その結果を突き付けられる……はは、そういう時、結構動揺しちゃうんダヨナー俺ッテ」
知ってる。知ってるんだ、オレ。武道君の、そういうところ。
誰かのために一生懸命で、心配かけないようにって笑って。その裏で、ひとりで何でも抱え込んでるってこと。
「でも、それでも……俺は、止まれない」
だから、心配になるんだ。
それでも。言うよ……オレ。
「……止まれない、って言うのは、さ」
「うん?」
「武道君は怖くても、事実を受け止めて。立ち向かおうとしてる……ってことでしょ?」
オレの言葉が意外だったのかな、武道君はきょとんとした顔してたけど。
「消えるよ。大丈夫、君ならきっと、そのアザを消すことができるよ。必ず……」
武道君は少し困ったように眉を動かして、それからひとつ大きく息を吐いて、笑ってくれた。
「や、ガラにも無いコト話しちゃったナー……おーっ、雨ヤンデルゥ!」
雲の切れ目から差し込んだ光に、何かテンション上がっちゃったのかなぁ? 武道君、すぱーん! ってセクシーポーズ決めながら上着着て、うわぁいい笑顔。いつもの武道君だねぃ。
話してるうちに、暗かった空がいつの間にか明るくなってて、雨はきれいに上がってた。うーん、あったかい日差しが気持ちイイ。
「話してくれて、聞いてくれて。ありがとうな、陽太くん」
「んーん、こちらこそだよぅ、武道君」
身体の傷は治っても、心の傷は治らない、なんて良く聞くけど。
オレはおかげで、何とかなりそうだよぅ。たくさんの友だちと……君のおかげでねぃ。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年07月02日
参加申し込みの期限
2016年07月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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