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【9】マンボウくんの誕生日!
一月半ばのある日のこと。
家のパソコンで、町のサイトを見ていた
曖浜 瑠樹
は、あるページを見て目を丸くした。
「二十日は、マンボウくんの誕生日なんだぁ……!」
そう、そのページは寝子島町の観光大使見習い、マンボウくんこと、
浜 マンボウ
について書かれたものだったのだ。
「せっかくだし、お祝いしたいなぁ……」
瑠樹は呟き、考え込んだ。
そして、一月二十日。
瑠樹はマンボウくんをお祝いするため、その姿を探していた。
と、寝子ヶ浜海浜公園の一画で、なんとかマンボウくんの姿を発見した。
(マンボウくんは、とっても怖がりだから、そーっとそーっと声をかけるなぁ)
胸に呟き、瑠樹は驚かさないようにゆっくり近づき、そっと優しく声をかける。
「マンボウくん、お誕生日おめでとーう」
ずいぶん優しく、そっと声をかけたはずだったが、マンボウくんにとっては突然声がしたことそのものが、びっくり仰天だったようだ。
「きゅうっ」
一声上げるなり、その場にころんとひっくり返ってしまった。
「あぁっ、きゅうってしちゃったぁ!?」
瑠樹は慌てて駆け寄ると、マンボウくんを抱き起して介抱する。
しばらく体をさすったり、顔のあたりを手で仰いだりしていると、マンボウくんは意識を取り戻した。
「よかったぁ。……マンボウくん、ごめんねぇ。驚かせるつもりはなかったんだよー」
ホッとして瑠樹は言うと、起き上がったマンボウくんに、改めて持って来たものを差し出す。
一つは、手作りのバースデーカードだった。
ハガキより一回り大きく切った画用紙に、お祝いされるマンボウくんの絵が描かれている。
『はぴーばーすでー マンボウくん』
カードの上の方には、そんな文字が鮮やかな赤と黄と緑で書き込まれていた。
もう一つは、箱に入ったお菓子の詰め合わせだった。
「この箱の中はねぇ、いろいろ買って来た駄菓子と、お母さんに教えてもらってオレが焼いたクッキーが入ってるんだよー。お腹が空いた時に、食べてねぇ」
「ありがとう~。綺麗なカードだね。お菓子も、いろんなのがあって、うれしいなぁ~」
瑠樹の言葉に、マンボウくんも今度はうれしそうに、それらを受け取る。
マンボウくんに受け取ってもらえて、瑠樹も満面の笑顔になった。
ちなみに、駄菓子の代金は、貯めていた小遣いから奮発したのだが、むろんそれは内緒だ。
「あとねぇ、寒そうだから、マフラー編んで来たんだぁ」
言って瑠樹はもう一つ、紙袋を取り出した。
中から出て来たのは、青い毛糸で編まれた長い長いマフラーだった。
編み針は母親から借りて、毛糸は駄菓子と同じく貯めてあった小遣いで買ったものだ。
「巻いてあげるねぇ」
言って、マンボウくんの首にマフラーを巻こうとするが――。
「巻いて……よいしょ……巻い……」
懸命に背伸びしても、届かない。そこで瑠樹はジャンプしてみるが、やっぱりうまく届かない。
あたりを見回し、何かないかと探してみると。少し離れたところに、上の方がひらべったくなった大きめの石が落ちているのに気付いた。
「ちょっと待っててねぇ」
マンボウくんに声をかけると、マフラーを袋に戻してそこに置き、石のところに駆け寄る。
けっこう重かったけれど、彼はそれを持ち上げ、マンボウくんの傍へと運んだ。
改めてマフラーを持ち、その石の上に乗ると、ようやくマンボウくんの首に手が届いた。
「マフラー、巻いてあげるねぇ」
言うと、マンボウくんの首にぐるぐると、マフラーを巻きつけた。
「わあ、温かいなぁ。ありがとう~」
笑顔になって礼を言うマンボウくんに、瑠樹も笑顔を返す。
石から降りて、それをまた元の場所に戻して帰って来た瑠樹に、マンボウくんが言った。
「クッキー焼いたり、マフラー編んだり、なんでもできるんだねぇ~」
「オレ、いろいろ作るのが好きなんだぁ。マンボウくんは、何か好きなことあるかなぁ?」
笑って返すと、瑠樹が問う。
「ボクは、海で泳ぐのが好きだよ~。この寝子島も好きだし、観光大使の仕事も好きだねぇ~」
答えて、マンボウくんは笑った。
「今は寒いから、海には入れないけどね~」
「そっかー。マンボウくん、体が弱いものねぇ」
うなずく瑠樹に、マンボウくんは何を思い出したのか、一瞬きゅうっとなりかけて、慌てて自分を立て直して言った。
「この間ね、サンマさんに鍛えてやる! って言われて危うく海に放り込まれるところだったんだよ~。思い出したら、気が遠くなりそうだよぉ~」
「そんなことが、あったんだぁ。でもきっと、サンマさんも悪気はないんじゃないかなぁ」
「うん。ボクを、立派な本物の観光大使にするためだって、言ってからねぇ~」
慰め顔に言う瑠樹に、マンボウくんも少し元気を出して、うなずく。そして言った。
「ボク、そろそろ行くね~」
「あ、うん。お話できて、楽しかったよぅ」
うなずき返して言う瑠樹に、改めてプレゼントの礼を言うと、マンボウくんはもらったものを手に踵を返す。
「これからも、頑張ってなぁー! 応援してるよぉー!」
去って行くその背に向かって、瑠樹は言うと大きく手をふった。
立ち止まったマンボウくんが、手をふり返してくれる。
やがて、再び歩き出したマンボウくんの背が小さくなるまで、瑠樹は見送り続けたのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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