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1月の★ハッピーバースデー
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【18】受験生だって、この日は特別!
はぁ……。
盛大に溜息をついて、
水上 桜
は机の上に突っ伏した。
次の時間は苦手な公民の授業だ。
そう思うだけで、なんだか憂鬱になる。
(来月は、もう入試だわ……。でも、ここのところ、なんだか勉強が手につかない……。私、本当に寝子高に合格できるのかしら……)
胸に呟き、また溜息をついた。
十二月の三者面談では、今の成績なら充分合格できると担任教師には言われた。
ただ、得意な教科と不得意な教科とでムラがあるので、そこを克服できれば更に安心だ――とも。
(そんな簡単にどうにかできれば、世話はないわよね……)
その時の教師の言葉を思い出しながら、桜は再び胸に呟いた。
中でも、苦手な公民の成績は今一つ伸び悩んでいる。
なので、公民を中心に受験勉強しようと計画を立ててみたりもするのだが、勉強はなんだかはかどらないままだ。
教科書や参考書を開けば、内容よりも不安の方が先に押し寄せて来る。
(私って、こんなにプレッシャーに弱かったっけ?)
自分でもそう思うほどだ。
(去年の今ごろはよかったわ……。のんきに友達と適当なことを言っては、笑い合ってたのよ。それなのに、今は……)
去年のあのころに戻りたい――そんなふうにも思ってしまう。
だが、戻れるはずがないことは、わかりきっていた。
そうこうするうち、次の授業のチャイムが鳴った。
クラスメートたちも次々に席に着き、担当教師が入って来て公民の授業が始まる。
少しでも授業に集中しなければ、と思うものの、桜の意識は現実から離れて自分自身の不安や担任や親の言葉への追憶へと向いて行った。
結局彼女は、ぼんやりと窓の外を見て溜息をついたり、ノートにぐじゃぐじゃと意味のない線を走らせたりして時を費やすばかりだった。
やがてその日の授業も全て終わり、桜は帰り支度を始めた。
と、そこになぜか友人たちが集まって来る。
一人が、カバンの中から小さな薬玉を取り出した。
「お誕生日おめでとー!」
言うなり、下についた紐を引っ張り、薬玉を割る。
「え?」
一瞬驚いた桜だったが、ようやく今日が一月二十八日だと思い至った。
「そっか……。今日、私の誕生日だったんだ……」
低く呟く彼女に、別の友人が笑いながら言う。
「桜ったら、自分の誕生日、忘れてたの?」
「え……。うん。……今日、二十八日だって意識してなかったかも」
うなずく桜に、友人たちは笑う。
「桜、このしばらく沈んでたもんね」
「受験のことで煮詰まっちゃってる、的な?」
「ま、私たちも人のことは言えないけどさ。でも、今日はせっかくの誕生日なんだし、そういうことは忘れて、パーッと騒ご!」
「え?」
友人たちの言葉に、なおも桜は驚く。
それへ、薬玉を手にした友人が片目をつぶってみせた。
「カラオケ、予約してあるんだ。思いっきり歌って騒いで、憂さ晴らししようと思ってね」
「そういうこと。さ、行こ行こ」
別の友人が、促すように桜の背を押した。
最初は驚いていた桜も、ようやく友人たちが自分を気遣って、いろいろ用意してくれていたのだと気づいて笑顔になった。
彼女たちが予約してあったのは、シーサイドタウンにあるカラオケボックスだ。
女子中高生の客をターゲットにしているのか、明るく洒落た店内がウリで、飲食物も女性を意識したものが多い。
誕生パーティーなどの利用趣旨を伝えておくと、サプライズでミニバースデーケーキが出て来たりする。
今回、友人たちが桜の誕生日だと伝えてあったためだろう。
歌い始めてしばらくすると、店員がミニバースデーケーキを持って現れた。
「みんな、ありがとう……!」
ケーキが目の前に置かれ、店員がケーキの上のロウソクに火を灯して立ち去ると、桜は友人たちを見回して礼を言う。
そんな彼女を前に、友人たちがバースデーソングを歌い、それが終わると桜はロウソクを吹き消した。
そのあとは、憂さを晴らすかのように、ガンガン歌った。
友人たちともたくさんおしゃべりして、久しぶりに大きな声で笑った。
ここしばらく、何を食べてもあまり美味しいと感じなかったが、サプライズのケーキはとても甘くて美味しかった。
桜は、何回目かに回って来た自分の番に、マイクを握る。
小さなステージに立って、思いきり踊りながら、声を出し歌う。
(受験生だって、誕生日は特別よ!)
そんな思いを歌に乗せ、受験のプレッシャーを跳ねのけるかのように、軽やかに――。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございました。
マスターの織人文です。
今回はバースデーがテーマということで、サプライズを目論む方あり、友人たちと騒ぐ方あり、家族に感謝する方ありと、さまざまな形のバースデーがあって、書かせていただく方としても、とても楽しかったです。
みなさまの方でも、少しでも楽しんでいただけていれば、いいのですが。
ともあれ、1月誕生日のみなさま、お誕生日おめでとうございます!
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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