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【11】三夜湖でネッシー探し
一月半ばのある日のこと。
龍目 豪
は、友人の
入江 みつび
の誕生日を祝う約束をしていたことを思い出し、訊いた。
「二十三日って、みつび先輩の誕生日だよな。プレゼント、何かほしいものあるか?」
「私、ネッシー見たい。ネッシー。いるとこわかる? 探検部って専門家だよね?」
対して帰って来たのは、そんな答えだった。
「ネ、ネッシー? あれって、イギリスだよな……」
とっさに豪は呟く。
リクエストに応えたい気持ちはあるが、さすがにイギリスは遠いし、金もかかる。
(北海道にはクッシーがいるって話だが……どっちにしろ、遠いな)
思わず腕組みして、考えを巡らせた。
(だが待てよ、寝子島にも……)
ふと思いついたのは、三夜湖だ。
「なるほど、いるかもしれないな!」
大きくうなずくと、彼はみつびをふり返って言った。
「わかった、行こうぜ! 先輩の誕生日に、三夜湖でネッシーを探そう。当日は、山登りできる格好で来てくれよ」
「三夜湖にも、ネッシーがいるんだね? 楽しみだよ♪」
みつびも大きくうなずいたのだった。
そして、二十三日当日。
二人はロープウェイの登山道入り口駅にて待ち合わせたわけだが――。
「なんだ、その格好は……」
現れたみつびの姿に、豪は思わず頭を抱えた。
というのも彼女は、なぜかちくわの着ぐるみを着てやって来たのだ。
「え? 山登りの格好で来いって言うから。うちの親戚、いつもこれで山登ってたけど、違うの?」
豪の反応に、みつびはきょとんと問い返す。
「いや、だから……」
「あったかいよー」
何か言いかける豪に、彼女は笑顔で続けた。
その無邪気な姿に、豪は思わず溜息をつく。
「ああ、たしかにあったかそうだな。……熊皮よりは危険はないか……」
一人呟き、よちよち歩きのその足元を見て、思わず言った。
「転ばないように、気をつけろよ」
「あはは、転んだりしないよー」
笑って答えた傍から、彼女はつんのめって転がる。
「……って、言ってる傍から!」
ぼやきつつも、豪は転がるみつびを追いかけ、「ファイトー!」と叫んで彼女をつかんだ。
たちまち、彼のろっこん『軽いぜ!』が発動し、みつびの重さはゼロになる。それをそのまま抱え上げた。
「あはは、セーフ」
「セーフじゃないぞ、ったく……」
腕の中で屈託なく笑うみつびに、思わずぼやきながら豪は地面へと下ろす。
「ありがと」
「危ないから、脱いだ方がいいぞ」
礼を言うみつびに、豪は思わず返した。
「はーい、そうしまーす」
みつびもうなずき、着ぐるみを脱ぐ。
やがてやって来たロープウェイに乗って、二人は終点の展望台前駅で降りた。
そこから三夜湖までは、徒歩だ。
二人で歩くうち、三夜湖が見えて来た。
「そういえば、ここで泳いだっけな……」
思わず呟く豪に、みつびも言った。
「私も、お祭りの時、来たよ。サーフィンしたんだー」
「そうなのか?! 俺も祭の時……あれ?」
言いかけて、豪は思わず考え込む。祭の時、威勢のいい女サーファーがいて、かまぼこを奉納したことを、思い出した。
「もしかして、かまぼこ奉納した……とか?」
「うん、かまぼこ納めた、私」
問われて、笑いながら答えるみつびに、豪の目が丸くなった。
「……俺たち、会ってるよな?」
「あ、あの時?!」
豪の言葉に、みつびも思い出して思わず目を見張る。
「じゃ、ゆきこちゃんと会うより前に会ってたんだ、私たち」
言って、ふいに悪戯っぽい顔になった。
「ふふふ、神様が会わせてくれたのかなー? なーんてね」
笑ってウィンクする彼女に、豪も笑って返す。
三夜湖に到着すると、二人はボートを借りて湖に漕ぎ出した。
むろん、救命胴衣を着けることも忘れない。
冬のさなかだからか、それとも今日はたまたまなのか、湖面を漕いで行くボートは二人の乗ったものだけだ。
当然あたりには、人の姿はなく……ネッシーらしい影もない。
「いなーい」
周囲を見回し、みつびは口を尖らせた。
「おーい、ネッシー! でてこーい!」
湖の中央付近で止まったボートの中、あたりめがけて叫んでみたりする。
だが、湖は静まり返ったままで、ネッシーが出て来る気配もなかった。
「ネッシーってばー」
と、水を足でばちゃばちゃやってみたりもするが、やはり反応はない。
「ネッシーはお休みのようだな」
「え、お休み?」
豪の言葉に、「なんでお休みなのー」とぶーたれるみつび。
豪は苦笑しつつ、その彼女にネッシーのぬいぐるみを差し出した。
「かわりに、これ」
「わわわ、これくれるの?」
途端にみつびは笑顔になって、ぬいぐるみを受け取る。
「かわいー。ありがと、豪くん。大切にするね♪」
言って、ぎゅっとぬいぐるみを抱きしめた。そのあと気づいて、続ける。
「それはそれとして、このコが強いか、試してみよう」
言うなり、手にしたぬいぐるみを豪めがけて突進させた。
「え? わわっ!」
まさかそう来るとは思わず、よけきれないまま、豪は湖に転落した。
「わ! ちょ、よけてよー」
ぐらぐら揺れるボートの上で、みつびは縁につかまり笑いと共に声を上げる。
「不意打ちじゃ、よけられないって……!」
水面から顔を出し、抗議の声を上げた。
とはいえ、水を飲むことも溺れることもなく、普通に浮いているのだから、さすがは探検部といったところか。
「水、冷たい?」
「……そうでもないかな」
みつびに問われて、一月にしては……と心の中で付け加えつつ、答える。
「じゃ、私も泳ぐー。受け止めてね、豪くん?」
言うが早いか、みつびは「みつび魚雷発射ー! どーん!」と叫ぶなり、彼のいる水面めがけて飛び込んだ。
「わ! みつび先輩!」
慌てて「ファイトー!」と叫んで、それを受け止める豪だった。
しばらく湖で泳いだあと、さすがに寒くなって二人はボートに戻って岸に上がった。
岸辺で枯れ木を集めて焚いた火に、二人は並んであたる。
みつびの方は、濡れた服を脱いで、ちくわの着ぐるみに着替えていた。服の方は、火の近くに置いて乾かしている。
豪の方は、着替えがないので着たまま乾かしていた。
「ネッシーはお休みだったけど、楽しかったよ♪ ありがと、豪くん」
もらったぬいぐるみを乾かしながら、つとみつびが言った。
「そっか、よかった。……こんなでいいなら、来年も俺が祝ってやるよ」
笑って返す豪に、みつびは「約束だよ!」と大きくうなずくのだった。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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