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1月の★ハッピーバースデー
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【6】1並びのバースデー その2
準備が整うと、由貴とフィリップがケーキの上に九本のロウソクを立て、火をつけた。
「誕生日おめでとう! あさひ! ミルカ!」
「ハッピーバースデーなのです、アサヒさん、ミルカさん!」
由貴とフィリップが、あさひとミルカに向かい、声をそろえる。
「……あれぇ? あさひもおいわいしてくれるの?」
「え? わたしにもお祝い?」
あさひとミルカは、目を丸くして尋ねたあと、思わず顔を見合わせた。
その二人に、由貴とフィリップがそれぞれ事情を話す。
「俺たち、二人を驚かせようと思って、わざと片方だけの誕生パーティーだって教えたんだ」
「そうなのです。ミルカさんにはアサヒさんの、アサヒさんにはミルカさんのお祝いだって言いました」
それを聞いて、あさひとミルカは再び顔を見合わせた。
「そうだったんだ。びっくりしたけど、うれしいな! ありがとう!」
「びっくりしました……。でも、すごくうれしいです!」
言って、二人は楽しげに笑う。
由貴とフィリップも、大成功とばかりに顔を見合わせ、軽くハイタッチする。
「Happy birthday,dear ミルカさん、アサヒさん♪」
そのあと、フィリップがバースデーソングを歌い出すと、ミルカも一緒になって歌い出した。
由貴も、照れながら歌い出す。
やがて歌い終わると、あさひとミルカは一緒にロウソクを吹き消した。
「ふたりとも、お誕生日おめでとう、です!」
フィリップが言って、由貴と共に拍手する。
「これ、ミルカちゃんに。改めて、お誕生日おめでとう」
一緒になって拍手したあと、あさひはリュックからプレゼントのフェルトで作ったトナカイのマスコットとバースデーカードを取り出して、渡した。
マスコットは、雪の結晶が描かれたビニール袋に入れられ、口のところにリボンが飾られている。
「ありがとうございます。大事にしますね」
それを受け取り、ミルカは自分も用意していたプレゼントをあさひに差し出した。
こちらは、チェック柄の紙袋に入れられ、左上の隅にリボンが飾られている。中身は、可愛い動物柄のシールやマスキングテープのセットだ。
「これを使って、素敵な写真をたくさんアルバムに飾ってもらえるといいなと思って、選びました」
中身が何かを告げてから、ミルカは付け加える。写真を撮るのが上手なあさひのために考えたプレゼントだ。
「ありがとう。あさひ、アルバムにいっぱい写真を飾るよ!」
あさひはそれを受け取り、笑顔で言った。
そんな二人に、フィリップもプレゼントを渡す。
彼からの贈り物は、革の動物の立体モチーフのついたバックチャームだ。
ミルカのはトナカイで、瞳と同じ青い色のスワロフスキーとリボンで飾られている。
あさひのは猫で、こちらも瞳と同じ榛色のスワロフスキーとリボンで飾られていた。
プレゼントを受け取り、箱を開けてみて二人は目を輝かせる。
「ありがとう! とっても素敵だなぁ」
「ありがとうございます。大事にしますね」
それぞれ礼を言うと、二人は顔を見合わせ、笑い合った。
その彼女たちに、由貴もプレゼントを渡す。
こちらは、おそろいの熊のぬいぐるみだ。あさひの方には首に赤いリボンが、ミルカの方には青いリボンが巻かれている。
「二人とも仲良いし、こういのいいかなって」
照れくさそうに差し出す彼に、箱を開けて中身を見た彼女たちは、目を見張った。
「おそろいなの、うれしいね! ありがとう、ゆきくん!」
「はい。仲良しの印です。……大事にしますね、由貴さん」
二人は顔を見合わせ、再び微笑み合うとそれぞれ由貴に礼を言う。
そのあとは、ケーキを切り分け、料理をそれぞれ小皿に取り分け、おしゃべりしたり笑い合ったりしながら、それらを口に運んだ。
由貴の祖母の料理は、肉じゃがに出汁巻き卵と和風のものだ。
「これ美味しい!」
柔らかく煮込まれたジャガイモを口にして、あさひが声を上げる。
卵は甘めの味付けで、子供の口にも食べやすく作られていた。
フィリップの祖母の春巻きも、あっさりした味付けで、なるほど美味しかった。
「みんなでデコレーションしたケーキも、美味しいです」
「クリームのスノーマン、崩してしまうのもったいないですね」
ケーキをほうばるフィリップに、ミルカが言う。
「僕の、苦肉の作なのです。でも、食べ物なので、食べて下さいです」
「大丈夫だよ。あさひが、ちゃんと写真に撮ったから!」
苦笑して返すフィリップに、横からあさひが声をかける。
そんなこんなで、パーティーは賑やかに楽しくすぎて行った。
やがてパーティーも終わり、そろそろ解散となったころ。
フィリップがトイレに行きたいと言い出して、ミルカがそれを案内して行き、玄関には由貴とあさひが残された。
(渡すなら、今だ!)
由貴は胸に呟くと、ドキドキしながらあさひに声をかけた。
「あのさ、ちょっと目つぶってくれない?」
「いいけど、なぁに?」
小首をかしげて返すあさひに、「いいから、目つぶってくれよ」と再度促す。
「はぁい」
素直に目を閉じるあさひに、ホッとしつつも由貴はカバンからラブスプーンのペンダントを取り出すと、それをあさひの首にかけた。
「もういいよ」
言われて目を開けたあさひは、胸元を見て目を見張る。
「これ……なあに?」
「お守り」
そっぽを向いて告げると、照れながら由貴はそちらを向いた。
「あさひを守ってくれますように」
ラブスプーンに触れながら言う彼は、真っ赤になっていた。
そこに、フィリップとミルカが戻って来る。
「あれ? ユキさん、どうしましたか? 顔、赤いです」
目ざとく気づいたフィリップが、怪訝な顔で尋ねた。
「なんでもない。……じゃあな!」
慌ててかぶりをふるなり、由貴は挨拶もそこそこに、ダッシュで玄関を飛び出した。
「ゆきくん、相変わらず照れ屋さんだなぁ」
訳がわからずポカンとして見送るフィリップとミルカの傍で、あさひが笑う。
そうして彼女は、二人をふり返った。
「今日は楽しかった! ありがとう!」
「わたしも楽しかったです。みんなでお祝いして、自分もお祝いしてもらって、とっても嬉しいバースデーでした!」
ミルカも言って、フィリップとあさひに頭を下げる。
やがてあさひとフィリップは、ミルカに見送られて外に出た。
家路をたどり始めるあさひの胸元には、ラブスプーンのペンダントが小さく揺れていたのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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