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【14】プレゼントテロ
休日である一月二十三日。
八神 修
はクラスメートの
鈴木 修一郎
の要請で、桜花寮の彼の部屋を訪ねていた。
「ククク、呼び立てたのは他でもない。私の計画に貴様の力が必要でな。……色よい返事を期待しているぞ?」
出迎えた修一郎は、仁王立ちしてそう告げる。
「それで? 計画というのはなんなんだ?」
まずは話を聞こうと、修は問い返した。
「今日は我が誕生日であるわけだが、黙って祝われる私ではない! これを節目とし、日々の感謝を形にして渡そうと考えついたのだ!」
よくぞ聞いてくれたと言いたげに、修一郎は答える。
「だが、何分にも一人では手が足りぬゆえ、貴様に助力を頼みたい、というわけだ」
つまり、平たく言えば自分の誕生日に日ごろ世話になっている者や、通りすがりの者に無差別にプレゼントを渡したいので、そのプレゼントを選んだり包装したり、配ったりする手伝いを修にしてほしいということらしい。
それは、一般的な誕生日の祝い方とはずいぶん違っていた。だが。
(ああ、鈴木らしいなあ。自分を祝う日なのに、他人を祝いたいのか……)
修は胸に呟き、素直に協力したいと思った。だから、うなずく。
「わかった。協力しよう。……それで、プレゼントは何にするか決まっているのか?」
「まずは、ここにある私が大量に手作りした、犬のぬいぐるみだ」
問われて修一郎は、ベッドの傍に積み上げられたダンボールの山を示した。中には小さい犬のぬいぐるみが、ぎっしり詰まっている。
「すごいな。これを全部一人で作ったのか……」
軽く目を見張って言うと、修は修一郎をふり返った。
「それで、他には?」
「小さい文具がキーホルダーかストラップになっているものと、十徳ナイフを考えている。それらを一つずつ箱に入れて包装し、リボンを巻いて配るというわけだ」
先を促されて言う修一郎に、修は少し考えたあと言った。
「文具や雑貨は、俺に心当たりの店がある。……まずは、そこに行ってみよう」
「ククク、さっそく店にあたりをつけるとは、貴様、筋が良いな」
修一郎もうなずき、二人はそろって出かけることになった。
彼らが向かったのは、シーサイドアウトレットである。
その中の、雑貨と文具を扱う店に二人は入った。
「……これなんか、どうだ? 可愛いし使えるし……的な感じで、悪くないんじゃないか?」
修が示したのは、文具コーナーの一画にある、ミニ文具がキーホルダーになったものだった。
「ふむ。……たしかに、これは悪くないな。種類も豊富で、数も多く売っている」
修一郎もそれを見やって、うなずく。
「よかろう。ミニ文具はこれにしよう。フハハハ……!」
高笑いと共に、彼は手にしていたレジカゴにそのコーナーに展示されているミニ文具キーホルダーを、次々と入れて行った。
店の中は、可愛い雑貨や文具が多く並べられており、可愛いもの好きの修一郎はレジに向かいながらも、なんとなくそわそわとおちつかない。
(鈴木は、可愛いものが好きだったな。それに、家事も得意だ)
そんな彼を見やって修はふと、修一郎がクマのぬいぐるみを大切にしていることなどを思い出して胸に呟いた。
その店で支払いを終えると、二人は次に十徳ナイフを求めて、アウトドアグッズの店に向かうことになった。
その前に修は、トイレに行くと告げてさっきの店に戻り、修一郎のためのプレゼントを購入したのだった。
やがて買い物を終えて桜花寮に戻った二人は、ラッピング作業を開始した。
どれがいいかは、渡す相手に選んでもらうことにしたので、わかりやすいようにリボンの色をそれぞれ変えることにした。
ぬいぐるみが赤、ミニ文具が青、十徳ナイフが黄色だ。
ラッピング用の箱や包装紙、リボンも一緒に買って来たので、あとはひたすら入れて包んでリボンを巻くだけだった。
作業はそれなりに大変で、全て終わった時には、午後になってしまっていた。
だが、修一郎はやる気満々だ。
プレゼントをサンタクロースのような袋に詰め、自分で用意した大八車にそれを積み込んだ。
「配布へ向かうぞ! さあ、乗るがいい八神! この私の操縦に酔いしれるのだ!」
「手伝いに来たんだから、俺も引くぞ?」
荷台部分に乗るよう促す修一郎に修が言ったが、彼は聞き入れない。
「なら、せめて交代で引くというのはどうだ?」
「問題ない。操縦は、私に任せておけばよいのだ」
――というわけで、プレゼントと修を乗せた大八車を引いて、修一郎は意気揚々と出発した。
最初の目的地は、寝子高だ。
職員室に向かうと、
大橋 尚
と音楽担当の
津止 孝道
がいたので、二人にさっそくプレゼントを渡す。
「自分の誕生日に、他人にプレゼントを渡すなんて、素敵ですね。……私はじゃあ、ぬいぐるみにします」
尚は言って、赤いリボンの箱を手にした。
「妙なことを考えるものだな。……では、私はミニ文具をもらおう」
孝道は、青いリボンの箱を手に取る。
職員室を出たあとは、校内を回って、部活中の生徒たちにプレゼントを配って回った。
ある程度配り終えると、二人は寝子高を出る。
少し行ったところで、
浜 マンボウ
に出会った。
「マンボウくん」
大八車から降りた修が、声をかける。
「きゅうっ……」
驚いて気絶しかけるのを、彼は慌てて支えた。
「おっと、気絶はしないでくれよ。さあ、お祝いだ。この中から好きなものを選んでくれ」
なんとか気絶せずに済んだマンボウに、修は三つの箱を差し出して言うと、中身について説明する。
「ボク、十徳ナイフをもらうよ~」
黄色いリボンの箱を手にして、礼を言おうとするマンボウに、修は慌てて告げた。
「これは俺からのものじゃない。――彼は鈴木。この企画の発案者さ。自分の誕生日に他人にプレゼントを配っているんだ」
「へぇ~。面白いこと考えるんだね~。鈴木くん、ありがとうね~」
「なに、大したことではないぞ。フハハハ……!」
例によって高笑いする修一郎に、マンボウくんは目を丸くする。
そのあと、修の提案で彼らは三人で写真を撮った。
マンボウくんと別れて彼らは、暗くなり始めた中を、シーサイドタウン駅へと向かう。
ここでも、通りすがりの人々や顔見知りの者に、プレゼントを配った。
虚金 俊通
にプレゼントを渡したあと、修は
曖浜 瑠樹
に声をかけられた。
「お兄さん、何してるのかなぁ?」
「八神の知り合いか?」
先に反応したのは、修一郎の方だ。
「小学生にまで知り合いがいるとは、顔が広いのだな。……フハハハ……! 貴様も、年を重ねた我が喜びと日ごろの感謝を、受けるがいい!」
言って、瑠樹にプレゼントの箱を差し出す。
修が中身について説明すると、瑠樹は赤いリボンの箱を手にした。
「オレ、ぬいぐるみ大好きだから、どんなのか楽しみだよー。ありがとうだよぉ」
言って、ほわりと笑うと彼は踵を返して立ち去って行く。
全て配り終えたころには、あたりはすっかり暗くなっていた。
桜花寮に戻って、二人は缶コーヒーで乾杯する。
「なんだか、不思議な達成感を感じるな」
コーヒーを飲んで、吐息と共に呟く修に、修一郎は大きくうなずいた。
「私もだ。今日はなんとも充実した誕生日であったぞ。フハハハ……!」
そしてつと、リボンのかかった箱を取り出すと、修に差し出す。中身は高級万年筆だ。
「これは、貴様の分だ」
「え?」
驚く修に、彼は胸を張って言った。
「助力には報いるものだ! 遠慮はいらぬ! ファーッハッハッハッ!」
口調はともかく、彼が本気なのはわかったので、修は礼を言ってそれを受け取る。
そして、実は……と自分も例の雑貨の店で買ってあったプレゼントの包みを差し出した。中身は、可愛い花柄フリルのエプロンだ。似合うかどうかはともかく、家事が得意で可愛いもの好きの彼なら、おそらくは喜んでくれるだろうと考えたのだ。
「これは、俺からの誕生プレゼントだ」
「八神、貴様……そのような気遣いは無用だ」
さすがに驚いて言う修一郎に、修は続けた。
「たいしたものじゃない。それに、鈴木は今日、充分がんばったんだ。これぐらいのプレゼントは、受け取る資格があると思う」
「ククク……。わかった。貴様がそうまで言うなら、受け取ってやろう」
うなずいて、修一郎はその包みを受け取る。
「ハッピーバースデー、鈴木」
それへ言って、修は軽く缶コーヒーを掲げてみせた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
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