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【16】カップケーキでおめでとう
それは、一月下旬の昼休みのことだった。
「そういえば、櫻ちゃんて誕生日いつ?」
いつもどおり教室で雑談していて、
志波 武道
はふと気になり、
楪 櫻
に尋ねた。
「一月二日だが……それがどうした?」
「え?」
怪訝な顔で答える櫻に、武道は驚く。
「今月? しかも、もう過ぎてた?! ごめん、なんもお祝いできなくて!」
謝る彼に、櫻は気にする様子もなくかぶりをふった。
「謝る必要はない。今まで教える機会がなかったわけだし、仕方がないだろう。その気持ちだけで充分だよ」
誕生日を一人で過ごすことに慣れている彼女は、本当にそう思っていた。
だが、武道の方は。
(……今月で、しかも過ぎてるとか、俺しっかりしろよ、もうっ……!)
恋人の誕生日を祝えなかったなど、失態もいいところだと考えて、自分で自分に腹を立てている。
そんなわけで彼は、なんとか今からでも彼女の誕生日を祝いたいと考えた。
さりとて、学生の身にはあまり豪華なことはできない。
(何かいい方法、ないかな……)
一人あれこれ考えるうちに午後の授業も終わり、放課後となった。
(やっぱ、誕生日といえばケーキだな。……よし、何かいいのがないか、見てみるか)
うなずいて、彼は校門を出た。
向かう先は、シーサイドタウンである。
翌日の昼休み。
「ドモー! そこの裏番長サァン☆ 俺と一緒に屋上でお昼なんていかが?」
武道は櫻を、そんな言葉で屋上へと誘う。
「誰が裏番長だ」
お決まりの返事をして、櫻は笑った。
「かまわんぞ。今日は天気もいいしな」
うなずいて彼女は、自分で作った弁当を手に、武道と共に屋上へと向かう。
日陰は冷たいが、晴れているおかげで太陽が当たっている部分はけっこう暖かかった。
二人は日向の一画に陣取って、弁当を広げた。
「やっぱ、天気いい日は、屋上だよね!」
空を見上げて言う武道に、櫻もつられたように頭上をふり仰ぐ。
「たまには屋上で食べるのも、悪くはないな……」
青く澄んだ空に、わずかに目を細めて呟くと、彼女は武道の方へと視線を巡らせた。
「そういえば、今までは教室で食べればすむだろうと思って、屋上で昼食を取ったことはなかった」
「じゃ、これからは時々、ここで食べよう! きっと、いつも以上に弁当が美味しいよ☆」
武道に言われて、櫻は笑う。
「ああ、それもいいかもしれないな」
やがて、弁当を食べ終わるころ。
「はい、デザートにケーキドウゾ!」
武道が言って、ずずいっと四角い箱を彼女の前に押し出して来た。
「ケーキ?」
怪訝な顔で受け取った櫻が箱を開けてみると、中から出て来たのはカップケーキだった。
カップサイズのスポンジの上にはバタークリームで作られた淡いピンク色のバラが飾られ、銀色のサラザンが豪華さを添えている。
「これは……菓子か?」
尋ねる櫻に、武道はうなずく。
「ああ。昨日の帰りにちょっとな。お祝いといったら、ケーキだろうやっぱり! でも、生ケーキは無理だった、ゴメン!」
生クリームやムースを使ったケーキは日持ちしないと知って、これにしたのだ。
彼女の前で両手を合わせて謝ると、彼は続けて言った。
「けど、シーサイドタウンのお店で、評判のいいところだから、きっと美味しいと思う!」
対して櫻は、箱の中身をしげしげと眺めている。
「なるほど、これもケーキなのか……。恥ずかしながら、この類いの食べ物は詳しくなくてな……」
呟く彼女に、武道はあれ? と首をかしげた。
(櫻ちゃん、初めて食べる、のかな。まさかもしかして?)
胸に呟き、言う。
「けっこう甘いから、飲み物あった方がいいかもしれないよ」
「そうか。……お茶を持って来ているから、大丈夫だ」
うなずいて櫻は、弁当と共に持参した水筒を示した。それからつと、彼を見やって言う。
「誕生日のことは、気にするな。こうやってケーキを用意してもらえるだけでも、充分うれしいよ。いや……逆に申し訳ないぐらいだな。わざわざ買って来てもらって……」
彼女は、自分のためにいろいろしてもらうことに、ちょっとした罪悪感を抱いているのだ。
「申し訳ない? いやいや、こうして反応もらえるだけで嬉しっ!」
いつもの調子で明るく笑って返すと、武道は言った。
「来年は、誕生日におめでとうが言えるように気をつけるよ」
「ああ、そうだな。……来年もまた、祝ってもらえたらうれしいよ」
素直にうなずくと、櫻は「では、いただきます」と軽く両手を合わせて、カップケーキを手に取った。
「さぁ、ズズイとどうぞ! 食べて食べて☆」
身振りで勧める武道に笑いつつ、櫻はカップケーキを口に運ぶ。
「たしかに甘い。……だが、なかなか美味だ」
一口食べて顔をほころばせる櫻に、武道は安堵してうなずいた。
「口に合って、何よりだ。やっぱ、評判は伊達じゃないってことかな☆」
それへ笑い返して、櫻は続けてカップケーキを口にする。
「十七歳、おめでとう。櫻ちゃん」
それへ武道は言って、笑いかけるのだった。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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