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【13】何事もない一日
虚金 俊通
はその日、一人でシーサイドアウトレット内をぶらぶらしていた。
今日、一月二十三日は、彼の誕生日である。
休日なので学校は休みだが、仕事を持っている彼は、本来ならまだ働いている時間だった。
だが、誕生日ということで、仕事の方も休みをくれた。
更に、今月は誕生月だからと、仕事そのものの分量も減らしてもらえて、給料はちょっと上乗せになるという。
そこで、買い物でもしようと、シーサイドアウトレットにやって来たわけだったが――。
「ファッションかぁ……。見せる人いねぇな。トレーニング器具……暑苦しい。おもちゃ……って歳でもねぇか」
あれこれと店を回ってみたが、今一つ、これだ! と思うものがない。
結局、自分の好みのシンプルな服を何枚か買って店を出ると、歩道の一画に置かれたベンチに腰を下ろした。
だらしなく背もたれに背を預け、なんとなく空を見上げる。雲一つない空に、吐く息が白い。
(暇だな……。このままここで、ぐで~っとしてるか。いや、しかし、それもなんだか……)
などと胸の奥で呟いていた時だ。
ふいに、目の前の建物の上部が凄まじい爆発音と共に、吹き飛んだ。
「な、なんだ?!」
驚いて立ち上がる彼同様、周囲にいた人々も口々に何か叫びながら、その建物を指さしている。
と、まだ激しく煙と炎が上がっている建物の窓から、巨大なトカゲのような化け物と、真紅の鎧のような衣服に身を包んだ人物が、もつれるようにして飛び出して来た。
両者は悲鳴を上げて逃げ惑う人々にはかまわず、その場で戦いを繰り広げ始める。
「なんだよ……これ……」
俊通はそれを、呆然と見やった。
まるで、特撮ヒーロー番組かアニメのようだ……と思いふと、もしかしてこれは、何かの撮影ではないかと思いつく。
だが、あたりを見回しても、それらしいカメラや人の姿はない。
そんな時。
ふいに彼は、自分の額がチリチリと焼けるように熱いことに気づいた。
(なんだ? いったい……)
怪訝に思いながら、つと額に手をやる。
途端、額からまぶしい光が放たれ、彼の全身はその光に包み込まれた。
「え? な、なんだ……?!」
戸惑う間もなく、彼の体は真っ青な鎧のようなものにおおわれて行く。
そう、目の前で化け物と戦っている真紅の人物と同じような鎧だ。
その彼を、真紅の人物がふり返った。
「アオ、ようやく真実の力に目覚めたか。さあ、一緒に来て、俺の手助けをしてくれ!」
「アオ? 真実の力?」
事件に巻き込まれて、変な能力に目覚めるなんて、まるでラノベだ――などと思いながら、俊通は問い返す。
「詳しい話は、あとだ。とにかく今は、こいつを倒さないとな!」
しかし真紅の人物は答えてくれるどころか、そう言うと強引に彼の手を取り、戦場へと引きずって行く。
「嘘だろ!? おい、ちょっと待てよ。せめて、何がどうなってるのか、説明してくれよ! おい!」
喚く彼の姿に、こいつも敵だと思ったのだろうか。
トカゲの化け物が彼めがけて、突進して来た。
「わーっ!!」
自分で上げた悲鳴に驚いて、俊通は飛び起きた。
「え? あれ……?」
思わずあたりを見回すが、通りは賑やかに人が行きかうばかりで、平和なものだ。目の前の建物はどこも壊れておらず、もちろん煙も炎も上がっていない。何より、トカゲの化け物も真紅の鎧に身を包んだ人物もいなかった。
彼は立ち上がり、改めて自分の体を見回す。
こちらも、出かける時に着て来た衣服のままだ。
(夢……だったのか?)
幾分ホッとしながら、それでも彼は何度も周囲を見回したり、自分の体を触ってみたりして、さっきまでの出来事が本当のことではなかったのだとたしかめずには、いられなかった。
「……ったく。妙な夢を見たもんだ。こんな所でうたた寝したせいかな。それにしても、びっくりするぐらいリアルな夢だったな……」
ようやく夢だったのだと悟って、ぶつぶつ言いながらも、吐息をつく。
少しぐらいヤバイことに興味を持つぐらいが、健全な学生だ――などと考えていた彼である。実際、何か事件に遭って変な能力に目覚めたりするような、ラノベのような展開を夢見たこともある。
だが、今の夢は唐突すぎた。
(いかにも、フィクション臭い展開だったものな。……まあ、夢でよかったけどな)
胸に呟き、ようやく彼は気を取り直して息をついた。
そのあとも俊通は、特別あてもなくあたりをぶらついた。
途中、鍵を落として困っているという人を見かけて、一緒に探したり――鍵は道端の茂みの中に落ちていた――駐車中のバイクにつながれていた犬に吠えられたり、走って来た人にぶつかられたり、ということはあったものの、大きな事件に巻き込まれたり、ヤバイことになったりということもなく、時間は過ぎた。
(……そろそろ帰るか……)
冬の日が暮れるのは早い。
あたりはそろそろ暗くなり始め、彼はシーサイドタウン駅へと足を向けた。
と。
「フハハハハ、そこの貴様、待つがいい!」
突然、高笑いと共に呼び止める者がいた。
ふり返るとそこには、
鈴木 修一郎
と
八神 修
の二人が立っていた。
「年を重ねた我が喜びと、日ごろの感謝を受けるがいい!」
修一郎が言って、三つの箱を差し出した。どれもリボンがかかっている。
「赤いリボンは犬のぬいぐるみ、青いリボンはミニ文具、黄色いリボンは十徳ナイフだ。好きなのを取るといい」
横から修が告げた。
「え……ああ、どうも……」
よくわからないままに、俊通は少し悩んで青いリボンの箱を取った。
「よーし、では、さらばだ!」
フハハハハ……と高笑いを残して、修一郎がさっと踵を返す。
見れば二人は、大八車に荷物を載せて、配って回っているようだ。
修が大八車に乗ると、修一郎がそれを引いて去って行く。
それを見送り、俊通は「変わった奴だ……」と思わず呟いた。
猫鳴館の自室に戻って箱を開けてみると、中身は小さな三角定規がついたキーホルダーだった。
「小さいけれど、実用的なものだな」
それを見やって、俊通は呟く。
偶然とはいえ、結局彼は誕生日である今日、プレゼントをもらう形になったのだ。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月24日
参加申し込みの期限
2016年07月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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