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授業風景 ~1年8組の場合~
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【授業中(超級編)】
場面は美術室へ戻る。
「ところで絵梨菜、モデルの間は暇だろう? 幾つか聞きたいことがあるんだが」
旅鴉 月詠
は描写し続けながら尋ねてきた。
「うんっ、何でも聞いていいよっ」
姫神 絵梨菜
もそれに快く応じる。
では、と旅鴉は一旦手を止め、真顔で姫神を見据えた。
「絵梨菜のスリーサイズは? 絵の参考になると思う」
「!?」
再び男子生徒がガタッと立ち上がった。
「……え、えっとぉ、その質問は事務所を通してほしいなっ☆」
男子生徒は一斉に落胆失望してしまった。
そんな中、旅鴉は表情を変えず、次々に質問を投げ掛ける。
「体型維持方法とかある? 私も女子だ、是非聞いてみたい」
今度は女子生徒がガタッと反応。どうやら他の女子も興味津々のようだ。
「……え、えっとねぇ、ちゃんと朝昼晩食べて、その分だけ運動することかなっ?」
女子が一斉にメモを取り出した。
だが、姫神はチアリーディングや中国武術などで汗を流しているので、人より消費カロリーがある程度多いこと特記しておく。
この間にどんどん旅鴉の手が動いていく。
「よし、粗方完成だ。絵梨菜、胸はもっと大きく描くほうがいいだろうか?」
出来上がった絵を姫神に見せる旅鴉。
その絵に周囲の目は大きく開かれた。
「わぁ! やっぱり月詠ちゃん、すごい絵うまいねっ!」
その絵はもはや絵ではなく、モノクロ写真のようなリアリティある描写だ。
濃淡付けて凹凸出るとこしっかり出した結果、見た者が悩殺されるようなグラビアポスター並みに仕上げた旅鴉。
「……で、胸はどうする?」
「大丈夫だよ、充分だよっ♪」
「そうか、確かに充分な大きさだな、絵梨菜は」
「そういうことじゃないよっ!?」
咄嗟に胸を両腕で隠す姫神である。
「ねぇねぇ、竜ちゃんせんせー、見て見て! 月詠ちゃんの絵すごいよっ! これなら日展にだって出せそうだよ!?」
ニコニコ笑顔に誘われ、泉先生が絵を見に来た。
「うん、これは凄いな。写実的な上に鉛筆の濃淡の使い方が見事だ。相手を理解しようという心が伝わってくる良い作品だ」
「ありがとうございます」
旅鴉は軽く一礼した。
「旅鴉は毎日スケッチをしているようだな。何事も日々の鍛錬だ。これからも続けてくれ」
泉先生がニカッと口を横に広げて笑ってみせた。
「先生~、俺のも見てもらっていいですか~?」
そこへ加瀬が自分の絵を見せにやってきた。
泉先生はその絵に目を落とすと、ほう、と感心する。
「旅鴉とはまた違う意味で精密な写実性を感じる。旅鴉が外の情景を表現なら、加瀬は内面を抉る表現といえる。……書き手の性格が出るな」
チラリ、と含みある目線を泉先生は加瀬に向けた。
加瀬も人を食ったような態度で返した。
「俺はただ“見たまま”を描いただけですから~。見えないものは描きようがありませんし♪」
「そうか、“見たまま”か……。加瀬は人より見えるものが多いのかもな? それは加瀬の強みだ。今後もうまく活かしてけ」
その言葉に「ありがとうございます♪」と狐のような笑顔を浮かべる加瀬であった。
「そうそう、九条院さんの作品も見てもらっていいですかぁ? さっき書き上がったようですし~」
「礼二、おまっ……!」
いきなり話を振られて慌てる
九条院 咏
。確かに絵は描いたが、その後は完全にサボっていたからだ。
この後、タブレットPCを取り上げられ、しっかり絞られる九条院の姿があった。
「すいません、九条院さん。俺、このクラスの学級委員なんで~」
へらり、と泉先生の後ろで笑う加瀬は、まさに『虎の威を借る狐』であった。
「ピッチチチ! ピヨッピ、チュイチュイ……!」
(いつも絵を描いてる旅鴉って子、すっげ~……! 流石、この線の重ねの強弱からくる柔らかさが手に取るように……。もっともっと細かいとこ見えねーかな?)
桜井 ラッセル
はバレないように美術室の黒板の上で旅鴉の絵を遠巻きに眺めていた。
既にクラスの数名が鳴き声で「おや?」となっているが、どこかから迷い込んだのだろうと気に留めていない様子。
とはいえこれ以上、桜井が接近すると邪魔してしまいそうだから自重している。
(絵……、いいよな。芸術科のやつらいいなぁ)
カナリアは羨ましそうに美術室を俯瞰する。
(俺は絵をやめたんだけど、いや、好きなものしかしたくなくて、気分転換の範囲で、その道に行くのは家族のために駄目だろって見栄でやめたんだけど……)
彼は少し昔のことを思い返しつつ、授業に取り組む8組にエールを送る。
「ピチュイ!」
(頑張れよ!)
何人かの生徒と目が合ったが、もはや開き直って見学することにした。
(ま、俺は彫刻さえできりゃいいしな。形にする喜びがありゃいい!)
本来の授業をサボる結果になったが、不思議と後悔はない桜井だった。
「追分氏、ちょっとあのカナリアを頭に乗っけてみる気はないかい?」
「ねぇよ。爪が頭皮に喰い込みそうだし」
こちらは
伊賀 解理
と
追分 義一
のペア。
伊賀の真面目なんだか不真面目なんだか分からない態度に追分は翻弄されっぱなしだ。
「そういや、このポーズに意味はあるのか?」
追分がとってるポーズは、『誰かを右ストレートでぶん殴ってる感じ』だった。
「意味はない。ボクの気分だ。かっこいいじゃないか」
「……そうか」
追分はそれ以上聞くのをやめた。
伊賀は鉛筆を立てて片目を瞑って追分を見遣る。
「そういえば追分氏。なんで絵を描く人は鉛筆越しにこうやって写生物を見るんだろうね?」
「解理、分からずにやってたのか?」
「ほら、様式美だとか儀式とかその手の類だとボクは思っててね。なんとなくだよ、追分氏」
それを聞いて呆れるような嘆息を吐く追分。
「写生物との遠近感を確かめるためにやるんだよ。本当は両目でやったほうが確実らしい」
「なるほど、でも今回には役立たさそうだね」
そう言いながらしきりに片目を瞑って鉛筆越しから追分を確認する伊賀である。
そんな奇妙なやり取りを交わしているうちに伊賀の絵が完成した。
「首から下はオリジナルで描いてみたんだ。どうだろうか?」
「……」
追分は黙ってしまった。
上手い。確かに上手い。
だが、追分の身体がアメコミ風ヒーローのようなマッチョになっていた。
「ワンパンチでなんでもぶっ飛ばせそうな感じのヒーロー風にアレンジしてみた。何か不満点はあるかな? 書き直してあげよう」
「これじゃコスプレと変わらねえ。俺、こんなにマッチョじゃねぇし。直してくれよ」
「残念だな、まもなく交代の時間だから無理だ」
「じゃあ書き直すとか言うなよ……」
キリッといい表情をする伊賀に振り回されっぱなしの追分であった。
一方、
長谷川 凜
は目を血走らせていた。
(なんてことだ、俺としたことがこんな美脚(いつざい)を見逃していたとは!!)
すっかりペアの
常盤 四月
の足に夢中の長谷川である。
(いいッ! これはこれで非常に趣深い脚のライン! 滾る、滾るぞー!)
凄まじい勢いで筆を走らせる長谷川に常盤もいやがおうにも期待せざるを得ない。
「出来たッ! 完璧だ!」
そう言って常磐に描いた作品を見せつける長谷川。
「どれどれ……。げっ」
思わず常盤は絶句してしまった。
そこには脚だけが超リアルに描かれ、他はもやし同然の絵であった。
「素晴らしい足こそが人間の本質! そのほかは付属品でしかない! つまり描く必要ナシ! フハハハハハハ!」
高笑いする長谷川。脚フェチの神髄極まれり。
「ちょっと? これはないよ!」
実は密かに数本の連載を抱える売れっ子漫画家の常盤にしたら、この『画伯(笑)』レベルの絵を許容するわけにはいかなかった。
「次はあたしの番! 長谷川君、絵は見てもらう人やモデルのことも考えないと失礼だよ!」
「そ、そうなのか?」
常盤の剣幕に思わずたじろぐ長谷川。
「あたしが人物画の何たるかを長谷川君に見せてあげる!」
常盤は早速長谷川に細かくポーズの注文を次々と飛ばしていく。
よく分かってない長谷川は、「カッコイイ(強調)俺を書くためなら!」と怪しい指示にも疑い持たずにこなしていくのであった。
「みんな、よく出来てるじゃん!」
十条寺 達磨
はフラフラと美術室をうろついていた。
「十条寺はまだ描かないのか?」
泉先生の問い掛けにドヤ顔で答える十条寺。
「そもそもさぁ……、誰かと組むのも愉しいけど、ぜってーこのクラス面白い事になりそうだし。いっその事、今回の授業に出てるクラス全員の行動を一枚に描き込んでみるのも良さそうじゃね? キリストの最後の晩餐みたいに!」
そんな思惑をニヤつきながら漏らすと、彼は旅鴉の絵に見入ってしまう。
「どんな感じで描いてんの? って、ツッキーすげぇ! ぶっちゃけプロじゃね? あ、今度は姫っちが描くんだ? 見せて見せて!」
「ちょっとっ? 勝手に覗いちゃやだ~!」
紅潮する姫神がスケッチブックを思わず隠してしまった。これでは絵を確認できない。
「ごめん、姫っち! でも完成したら俺に見せてよ!」
十条寺は飄々と立ち去ると、美術室の隅に陣取り始める。
「さて……、やってやろうじゃん」
サングラスの奥の双眼がキラリと輝いた。
「ちょっと、泉センセー、早く戻ってよ……。あと少しなんだから」
「まぁまぁ、能美子ちゃん。泉先生はロックで教育熱心なんだよ。ゆっくり待とうよ」
泉先生をモデルにしている
弘明寺 能美子
と
新井 すばる
は手が止まってしまっている。
泉先生も他の生徒の絵が気になる様子。
「悪い悪い、まだ途中だったな」
苦笑いを浮かべつつ、席へ戻る泉先生。
弘明寺はあれだけ面倒くさがっていたが、取り組む姿勢は真面目そのものだった。
「だって、半端なものは出したくないじゃない……? 面倒だけど、ちゃんとお爺ちゃん書いてあげる」
「ありがとう、弘明寺。俺を男前に描いてくれよ」
「いい年して何言ってるんだが……?」
呆れて泉先生を睨み付けながらも、弘明寺は柔らかいタッチで書き込んでいく。
「ボクはもう描けたよ。先生、どうかな?」
新井の絵は、どこかコミカルな似顔絵風の作品だった。
「とても味のある絵だ。特徴を強調して分かりやすさを前面に押し出している。漫画家になれるんじゃないか?」
「いやぁ、ボクは実家の魚屋がありますから」
そう言ってウィンクしてみせる新井。
「……できたわ、これでどうよ?」
弘明寺も仕上がり、泉先生に見せた。
柔らかいタッチでとても優しい笑顔の泉先生がそこに描かれていた。
「弘明寺、男前に描いてくれてありがとう。いい笑顔じゃないか」
「なにそれ。自分で言っちゃうんだ……?」
「ははは、確かに俺自身が言うのも変だな。でも、弘明寺がこの表情を選んでくれた事、俺は嬉しく思う」
そう言うと、泉先生は絵の中のように優しく微笑んだ。
眉間に皺が寄る弘明寺は、内心恥ずかしさを必死に堪えていた。
そんな表情の弘明寺に泉先生は一言だけ告げた。
「……最初から失望せずに踏み込むことも大事なんだぜ」
泉先生は立ち上がると「そろそろ交代だ」と快活に言ってみせた。
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グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月15日
参加申し込みの期限
2013年05月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月22日 11時00分
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