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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
【星幽塔】Tag duel
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闘技場の中は、ローマ時代のコロセウムに似て円形のすり鉢状になっていた。
闘士たちの舞台はその一番くぼんだ中央になる。
剛と征一郎は、小人のような案内人に導かれて暗い回廊を抜ける。春彦とシグレは別の道だ。
征一郎は小声で剛に作戦を授けた。
「いいか服部、まずはウォーカーを狙え。楢木が庇いに来るよう誘い込め。奴の性格上、行動は恐らく単調で猪突猛進。目の動きで次の行動を少しは予測しろ。隙はある。自分がサポートしてやるからしくじるんじゃねぇ」
「頼りにしとるで、せーちゃん☆」
剛の軽口に、征一郎は顔を顰めた。暗くて見えなかったと思うが、気配は伝わったのだろう。
「……ん? この呼び方気に入らんか?」
剛が茶化すように聞き返す。
「今の俺らは相棒や。仲良うしようやないか! 俺が守ったるからな」
「ちっ、急に薄ら寒ぇ言い方しやがって」
征一郎はぶっきらぼうに言った。そのあとかなり間をおいて、ぽつり。
「……てめぇの力を信じてやる」
「へへ……せや、勝ったらあいつらに恥ずい格好させよか。ヘソ出しにミニスカートとかな☆」
出口だ。
目が眩むような光とともに、どっと大きな歓声が聞こえた。
中央まで歩み出る。対面の入場口から春彦とシグレも現れた。
二組は闘技場の中央で向き合う。
マダム・ヴィクトリアが貴賓席の前に張り出した台の上に現れ、観客たちに向かって口上を述べた。
「さて、次の試合は、少年たちによるタッグバトル。誰が生き残るのか、さあ、とくとご覧あれ!」
シグレはマダムに、それから観客たちに向かって恭しく礼をする。
「瞬きする間も惜しい一戦をご覧にいれましょう」
それが試合開始の合図になった。
四人はぱっと散開した。
前に出た春彦は正眼に剣を構える。
(服部先輩は体格イイし、力勝負は注意しねぇと……っても力だけでもなさそうか? 神嶋先輩は力押しにもってけばいけっか? ケドなんかあっちもヤバそうな気もすんだよな)
あちらの前衛は大斧を構えた剛だ。
(俺が前衛で相手を引きつける盾役をやってやるぜ)
真っ先に勝負を仕掛けたのはシグレだった。
シグレは星の力を纏ったエペを手に、大廻りに駆ける。
狙いは遠距離攻撃を使いそうな征一郎。
「フッ!」
鋭く息を吐き、エペを繰り出す。
征一郎はそれを避けたが、エペが繰り出した旋風が彼の胸元を切り裂いた。
(ち、間合いが図りづれぇ)
後方型の征一郎は、回し蹴りでシグレをけん制する。入れ替わるように剛がシグレの前に出た。
「おおっと、シグちゃん、そうはいかんで? せーちゃんはやらせん!」
剛が大斧を横なぎに振り回す。
シグレはろっこん<怪盗補正>も利用して、遠心力の乗った攻撃を回避する。この瞬間、シグレを狙う征一郎と剛が直線上に入った。が、征一郎は距離を取っていて大斧の間合いになく、さらに冷静に状況を見て撃ちやめたので、シグレが狙った同士討ちにはならなかった。
それでも隙を作ったのは事実で、シグレは相方の名を鋭く呼ぶ。
「楢木!」
待ってましたとばかりに春彦が大きく剣を振るう。
魔火の光が宿った両手剣から火の玉がふたつ飛び出し、挟み撃ちするように征一郎を襲う。
「くそ」
火の玉を食らうわけにはいかない。だが、避ける方向が限られる。そこに春彦が跳びかかってくる。
「シグレ先輩の作ってくれたチャンス。ココでモノにしねぇワケにはいかねぇだろっ」
春彦が振りかぶった剣はしかし、剛の大斧に阻まれた。討ち合ったところから火花が散り、重い衝撃が来る。
体重を乗せて押し切ろうとした春彦の足元を、征一郎が撃ち放った散弾銃の銃弾が襲う。
「あちっ」
体勢を崩した春彦は、跳び下がって間合いを取った。
「へへ。こういうのええよなあ、楢木! ヤろうぜ!」
不敵に笑って剛が大斧を振りかぶる。
春彦は両手で剣の腹を支え、刀身でそれを受けとめようとした。
が、剛が突如身を翻し、大斧を逆回転させた。
剛の本当の狙いはシグレだったのだ。
「油断大敵やでぇ!」
剛に宿った星の力による土礫と、大斧の波状攻撃がシグレを襲う。
「シグレ先輩!」
声のおかげでシグレは辛うじて土礫を避けて地を蹴ると、<怪盗補正>で高くジャンプし、空中でひらり一回転し、春彦の隣に舞い降りた。
春彦はシグレを守るように剣を構えながら囁いた。
「やっぱあの二人くえねぇっすね……」
「ならとっておきの技を試してみよう」
シグレのエペと春彦の剣。呼吸を合わせて、剣先と剣先を突き合わせる。
そこに炎と風がゆるり、巻き起こり始めた。
「炎と風の輪舞だ、一曲踊っていけ」
春彦の剣から放たれた炎が、シグレのエペから放たれた旋風に巻き込まれる。ふたつの力は、一条の渦となってまっすぐに剛へ。
剛と征一郎は目配せしあった。
「せーちゃん、俺らもやるで」
剛が天に向かって土礫を撃つ。征一郎がそれに合わせて火球を打ち上げる。
「仕方ねぇ、協力してやる」
愛想のない征一郎の声。だが、信頼できる声。
もう、炎と風の渦は眼前に迫っている。
だが剛は不敵に笑ってシグレと春彦を見据えた。
「これが俺らの連携合体技、『メテオ』や!」
次の瞬間、天に打ち上げられた土礫と火球が、シグレと春彦を含む広範囲に落下した。
「う、うわっ!」
風と土礫と炎の渦が、ゴウッとすべてを包み込んだ。
四人の姿は炎と土煙に紛れて見えなくなる。
「ど、どうした?」
「何が起こった?」
観客たちがざわめく。
やがて。
――煙が晴れた。
シグレと春彦は、メテオに撃たれて倒れていた。
一方の剛も、シグレと春彦の合体技から逃れられなかったと見えて倒れている。
辛うじて立っているのは征一郎だけだ。
マダムが片手を振り上げる。
「そこまで! 勝利、征一郎・剛チームです!」
◇
闘技場での闘いを終えて。
回復魔法をかけてもらった四人は、すっかり元気な姿で、服屋の前にいた。
店頭に並ぶ色とりどりのミニスカートを、剛がひとつまたひとつと手に取って選んでいる。
「シグちゃんは黒、楢木はピンクが似合いそうやな~」
それを見ていた征一郎が、無言でシグレの頭に猫耳のカチューシャを乗せた。
「ふ、似合いすぎて怖ぇな」
征一郎の笑みに、シグレは、む、と黙り込む。
(たしかに自分は猫っぽいところがあるかもしれないが……そんなに似合うか?)
シグレはちらりと横目で春彦の反応を伺った。
すると春彦ときたら、ほんのり頬を染めた上に目を瞠っているではないか。
「シグレ先輩、超可愛いっす」
「……もちろん君もつけるんだろう?」
目を据わらせたシグレだったが、春彦が猫耳をつけたのを見ると、ふっと表情を緩ませた。可愛かったのだ。
「楢木、今日はお疲れさまだ。楽しかった」
「俺もっす」
「服部と神嶋も存外上手く踊るじゃないか」
「そりゃおおきに」と剛は言った。「次は味方で戦いたいもんやな。さーて、賞金でこれ買うでー」
その後、城下町では、猫耳へそ出しミニスカート姿のシグレと春彦が、剛や征一郎と腕組みしてデート(?)する姿が見られたという。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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