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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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この街には鍛冶屋もあると耳にしていた
風雲児 轟
は、とある店の前で足を止めた。
ハンマーと金床を組み合わせた、いかつい看板のかかった店である。
中からは、カンカンと金属を叩くような音が、リズミカルに響いている。
轟が意を決して扉を叩くと音が止み、まるで物語に出てくるドワーフのような、茶色のひげを三つ編みにしたずんぐりむっくりの男が顔を出した。
「お客さんか? 中入れや」
くい、と顎で促され、中に入ると先客が振り向いた。
クラスメイトでしゃくれ顎の
鮫ノ口 礼二郎
であった。
礼二郎はオヤジの仕事を見ていた。弟子が居て、オヤジの仕事を手伝っている。
今叩いていたのは礼二郎が持ち込んだ刃の部分が大きい両手斧であった。
「よ。こんなところで会うなんて奇遇だな。鮫ノ口も武器を鍛えに来たのか?」
轟が尋ねると、
「俺はただの高校生だ」
と礼二郎は謙虚に言った。
「ゲームや小説で名前ぐらいは知ってるが、実際の武器に対する知識はないし、扱い方もわからない。だから鍛冶屋のオヤジさんにいろいろ聞きたいと思ってな」
礼二郎が手にしているメモには、鍛冶屋のオヤジに教えてもらった手入れの仕方などが細かい字で書き留められている。それを見ると轟はすっかり感心して言った。
「真面目だなー」
礼二郎は真顔で頷く。実際、真面目なのだった。
一方、轟も真面目なところがある。轟の星の力は篭手に宿っているのだが、今回それを鍛冶屋に持ち込むにあたり、わざわざ酒場に寄って
ステラ
に許可を求めたのである。
『この力は借り物。俺が勝手に手を加えるわけにはいかねえ。小さい事だけどこの力もいつか返さなきゃいけないから、俺にとっては大事な事だ!』と力説すると、ステラは『きょか? むずかしいことわからないけど、好きにしていいのよ~』とほわほわ笑っていた。
「そういえば俺たちはこれからサジタリオ城攻略戦に参加するんだが」
礼二郎が鍛冶屋のオヤジに言うと、弟子が後ろから声を上げた。
「ああ、やっぱり! フランチェスカ様が黒竜を討伐なさるって噂は本当だったんだ!」
礼二郎は言葉を続ける。
「そのフランチェスカという人は、街ではどんな評判なんだろうか」
目の前のオヤジは話しかけるなという雰囲気だった。が、弟子の若い男には気になる話題だったらしい。おそらくフランチェスカのファンなのだろう、すこし小鼻を膨らませてこんなことを言った。
「フランチェスカ様は素晴らしいお方だよ! 凛々しいし、美しいし、街の人たちのことを考えてくれているし。お城があんなことになる前は、フランチェスカ様の統治のおかげで街は平和だったんだ。なのにあの竜のせいで、フランチェスカ様は……」
「お前ら、少し黙っとけ」
いかにも職人らしい鍛冶屋のオヤジの怒鳴り声で口を噤む。
それから轟と礼二郎はしばし、礼二郎の大斧が火花を散らしながら鍛えられる様を見ていた。
オヤジと弟子は、一人が抑え、一人が叩きしている。この鍛冶仕事はとても不思議で、オヤジが手にしたハンマーで叩くと、武器はみるみる形を変えていった。礼二郎はガムを噛み、ろっこん<脳内ビデオガム>も用いて脳内にその光景を焼き付けていたが、何度見ても理解できそうにも真似できそうにもないと思った。大斧が叩かれるたびに嵩を増して一回り大きくなったのを見ると、鍛冶屋のオヤジに職人的な魔力が備わっているとしか思えなかった。
「できたぞ」
鍛冶屋のオヤジが額を拭う。
「前より刃が丈夫になり、ひとまわり大きくなったはずだが、どうだ?」
恭しく受け取った礼二郎は、斧の柄や刃を幾度も返し見し、以前より輝きの増したのを見て頷いた。
「ありがたい。俺は攻撃型よりは防御型なので、刃の部分を盾代わりとして使うのに丁度良さそうだ」
次は轟の篭手の番だ。今度は弟子の手は必要ないと見えて、オヤジがハンマーで篭手のあちこちを軽めに叩いてゆく。するとどうだ。篭手はまるで成長する植物を早回しで見ているかのように変化して、肘までを覆う無骨なデザインになり、拳全体と腕の外側の部分の装甲が厚くなった。
「すげぇ。イメージ通りだ」
受け取った轟は早速腕に嵌めてみた。
「重みも丁度いいし、強度も上がってる。ある程度の攻撃を防ぐ盾の代わりにもなりそうだ」
「試してみるか?」
オヤジは立ち上がると壁に立てかけてあった作業途中の剣を取って、轟に向かってぶんと振るった。
轟は顔の前で腕をクロスし、篭手の厚い部分でそれを受ける。いい音がして、剣が弾かれた。音ほどは痛くないし、篭手も傷ついていないようだ。
「これなら道中の雑魚からボスのドラゴン、その先のまだ見ぬ敵までなんでもござれで対応できる!」
「過信はするなよ? だが、悪くないはずだ」
オヤジの言葉に、ああ、と轟は頷いた。
「実際どうなるかわからんが、俺はこの力をくれたステラと、鍛えてくれたおっさんを信じる! そしてこの街の人達……塔全てに希望を取り戻す!」
クサいセリフかもしれない。けれど、口にすれば、胸に熱いものが湧いてくる。
轟は篭手を嵌めた拳を高々と天に向けた。
「その誓いを込めて、この篭手の名前を『ホープ・ストライク』とする! 皆の希望をこの拳に込めて打ち放ち、敵をぶっ飛ばす力だ!」
「頼むよ」
弟子が轟の言葉に眼を潤ませる。鍛冶屋のオヤジは黙って弟子の肩を叩いた。
「俺たちはこんなことしか出来ない。だけど精一杯仕事はした。てめぇらに賭ける。俺からも頼んだぞ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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