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寝子島高校
【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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フランチェスカ達が出陣して、いよいよ盛り上がるサジタリオの酒場。
その喧噪の中、突然異世界に飛ばされた
結梨亜・カールシュテイン
は立ち尽くしていた。
(……あれ? 何でしょうここは……? ってわー! 私いつの間に着替えたんでしょうか?!)
呆然としていた結梨亜は今度は自分の格好に気が付き慌てる。着ていたのは何やらファンタジックな衣裳。何だかぴらぴらしているそれを、結梨亜はつまんで前後ろと覗いてしまう。
(不思議な服ですねー、何だか漫画に出てきそうな服です……)
周囲を見渡せば、屈強な男とかドレスが似合う元気なお姉さんとか尻尾とか鱗とか小人とかが酒を飲んだり歌ったり眉をひそめて話し合ったり。いやもう現実ではついぞお目に掛かったことのない風景に目がチカチカしてしまう。
戸惑いながらも結梨亜は思い切って隣の爬虫類顔をした男(実際肌はぬめりとしていた)に話しかけてみた。
「あの……ここはどこでしょうか?」
「あ? サジタリオの酒場に決まってんじゃねえか。姉ちゃんは飲まないのかい?」
ニタリと笑って男はチロチロと赤い舌を出す。結梨亜は男に愛想笑いをしてから、くるりと背を向けた。
(酒場?! わわ……こんなところに来てしまうとは……不良の仲間入り!?)
結梨亜はどうやらトカゲが喋った事よりも、ここが酒場だという方が気になるらしい。
慌てふためく結梨亜は、己の意思で来た訳ではないからセーフだと自分に言い聞かせ、他に誰か話を聞けないかと店内を歩き始めた。
桜庭 円
は寝子島高校の制服を身に纏い、カンテラが照らす酒場で目を細めた。
(んーしかし、暗いなぁ)
こんなに暗くて作物とかはどうしてるのだろうと思いながらも、円は割と落ち着いて店内を見渡す。
以前も同じように飛ばされた
円は、自分の頭に響いてきた声の持ち主が誰か、見当がついていた。
きょろきょろしていた円の瞳がふと止まる。円はあるテーブルに近寄り、少ししゃがみ込みながら声をかけた。
「おひっさー、ステラちゃん」
金の瞳、金と深い海の色の髪をもつ少女が振り返った。
「ステラを知ってるおねーさん、誰なのー?」
ステラ・ラ・トルレ
がぱちぱちと瞬きした。
「この前、会ったじゃん。かわいいーって言って、好きな食べ物とかきいたんだけど。緑の髪の、覚えてない?」
円はゆっくりと話しかける。ステラはうーんと唸っていたが、パッとその瞳を輝かせた。
「黒いのと戦ってくれたおねーさんだ!」
円はステラが自分を覚えていてくれたことにちょっとくすぐったさを感じながらも、優しくステラの頭を撫でた。
「桜庭円っていうんだ、よろしくね。円でいいよ」
「こちらこそよろしくなのー、まどか!」
ステラが元気よく言った時、別な声が円にかけられた。
「そ、その制服はもしや寝子島高校のものではないですか?!」
え、と円が振り向くと。結梨亜が両手を組みながら目をうるうるさせて立っていた。
ガヤガヤと賑わう酒場の隅に、静けさを好む常連達が座る一角がある。今日はそこに
御巫 時子
の姿があった。
テーブルの上にはソフトドリンクとおつまみ。見知らぬ飲食物に興味は尽きない。円同様
見知らぬ世界に飛ばされたことのある
時子は、今回は戦いではなさそうな雰囲気に、それならこの城下町やこの世界での生活を知ろうかと考えていた。
紫色の木の実をつまみながら、時子は穏やかに周囲の常連達と話をする。
「へぇ、じゃあお嬢ちゃんサジタリオは初めてかい?」
「ええ、何もかもわからないことだらけで……。ここではどんな鳥さんに会えるんでしょうか?」
「鳥かい? 今は日も当たらず真っ暗になっちまったからねぇ。太陽が戻れば鳥も戻ってくるとは思うんだけど」
「そうですか……。動物も皆さんも大変ですね」
サジタリオの生き物のことを思い、思わず時子の眉が曇る。その時、聞き覚えのある声がかけられた。
「あれ? 時子ちゃんじゃない?」
時子が振り向くと、クラスメイトの円がすぐ横で赤い瞳をぱちぱちさせていた。
思いもかけない出会いに寝子高生3人は手を取り合って喜ぶ。それを見ながらステラが「かんぱいなの! かんぱーいするのー!」と叫ぶ。その可愛いおねだりに3人は顔を見合わせふふと笑うと、ステラも交えて高くグラスを掲げた。
「「「サジタリオでの出会いに、乾杯ー!!」」」
―――女子会の始まりである。
ステラを囲んで3人の話は弾む。特にステラとは初対面の結梨亜は興味津々だ。
「ステラさんはステラさんというお名前なのですねー、可愛いお名前です!」
そう楽しげに言うと先程カウンターから取ってきた飲み物をくいっとあおる。ぷはっと息をついた結梨亜の頬がさっきより赤味を増してきたのを見て、円と時子は大丈夫だろうかと思わず顔を見合わせた。どうやら結梨亜は自分が飲んでいるのが酒だと気が付いていないようだ。
「ステラさんが好きな事ってなんですか?」
先程まで開いていた城下町の地図を畳みながら時子が訊いた。手に入れた地図でサジタリオの町の把握をしたかったのだが、ステラがそもそも地図が読めないので諦めたのだ。時子の質問にステラが元気よく答えた。
「楽しい事よ!」
その様子に笑いながら円が言う。
「ステラちゃんは甘いものも好きだったよねー」
そしてごそごそとポケットを探り、ステラに小さなお菓子の包みを差し出した。
「また会えるかと思ってチョコ持ってたんだ。甘いものなのだよー」
わあとステラの目が輝く。円は結梨亜や時子にもチョコを配り、みんなでその甘さを堪能した。
他にも3人は幾つかステラに質問をした。
「ステラさんはおいくつなのですかー?」
「? ステラはずっとステラなのよ?」
「ステラさんは竜退治には行かれないのですか?」
「だってステラだもの。行けないのよ?」
「前にあのイヤな黒いやつをやっつけたよね? イイ黒いのって居るのかな?」
「ここには色んなヤツがいるの。でもすっごくヤなヤツもいるの!」
「すっごくヤなヤツ? 名前は?」
「ヤなヤツはヤなヤツなのよ! ステラ大っ嫌いなのーっ!!」
何か思い出したのか、ステラはイーッとほっぺを伸ばす。段々ステラが疲れてきたのを見てとった円は、話題を変えることにした。
それはステラも自分達も知っている
テオ
のこと。テオのツンデレ具合に話が弾んだが(テオはどこかでくしゃみをしてただろうが)、ステラが抱っこさせないテオの尻尾を掴んで振り回したくだりを訊いた時は、全員が爆笑してしまった。ステラもその時の事を思い出したのか、ケラケラと笑う。するとステラの目から金平糖の涙がカツンカツンとテーブルに零れ落ちた。
「まあ、金平糖です……!」
「それは楽しい涙だから食べても平気なのー!」
まだ笑いの名残があったのだろうか、驚く時子に最後の涙の1粒をカツンとテーブルに零しながらステラが言う。その言葉に3人はステラの涙をそっと口にした。
「甘いのですね」
「涙なのに甘いって面白いね」
時子や円が口々に言う。その味は確かに甘く、そしてなぜか楽しい気持ちがした。
(……本当に不思議で面白い世界です!)
コロコロと金平糖を味わいながら、結梨亜は思うのだった。
もう少し城下町を探索したい時子は、一足早く酒場を出ることにした。
「居心地が良くてつい長居をしてしまいましたね……早く討伐隊の方達が戻って、ここが明るくなるといいですね」
時子はステラの頭を優しく撫でる。くすぐったそうにステラが笑った。
ステラ達と別れた時子は出口に向かおうとしたが、ふとその足を止めた。酒場の隅にいたフードを被った人物と目が合ったのだ。彼は時子を手招きする。時子は吸い寄せられるように彼の元に歩いて行った。
それは、占い師だった。時子が面白い気配がするから、タダで占ってくれるという。時子は黙って水晶玉の前に座った。
「あんたは……面白いね……なぜあんたの中に鳥の姿がある……?」
水晶玉を覗き込みながら占い師が言った。時子は内心驚いた。彼は恐らく時子のろっこん<鳥の囀り>のことを言っているのだ。
「これからも……あんたは行き来するかもしれない……たくさんの世界……」
そして時子に、怖れずに事に立ち向かえとアドバイスをくれた。時子がお礼を言って立とうとした時、その背中に占い師が声をかけた。
「もう1つあんたの心に占めているものがある……いや……いるね」
思わず時子が振り向いた。占い師がニッと笑った。
「優しいね……。あんたらは優しい。儂は、それでいいと思うよ」
時子の心臓がとくりと跳ねる。時子はぴょこんと占い師に頭を下げると、火照る頬を押さえながら早足に酒場を出るのだった。
時子が行ってしまっても、結梨亜と円とステラは楽しく酒場でお喋りをする。どうやらお酒の効果で大変陽気になってしまった結梨亜が突然立ち上がり、ステラの手を取った。
「何だか楽しくなってきました♪ ふふ、ステラさん! 一緒に踊りませんかー?」
そう言うとステラの手を引っ張り、ホールの中央に連れて行く。そして2人でキャッキャッと踊り始めた。
ホールでは歌手が歌っていたのだが、彼女達の様子を見て伴奏者と目を合わせると、踊りやすいリズミカルな歌を歌い始める。その楽しそうな様子に酒場の客が次々に踊り出し、いつのまにか酒場がダンスホールのようになってしまった。
人波の中央で相変わらず楽しそうに踊る2人を見ながら、円はふと討伐隊のことに思いを馳せた。
(……みんなは強いし、大丈夫でしょう。信じる事が大事)
だって、ステラが呼んだ人達だもの。
円はうんと頷くと、ガタンと席を立った。
「よぉーし、ボクも踊るぞー!」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
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