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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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攻城戦の最中にも、腕自慢達は対戦者を求め闘技場に集う。
伊藤 佳奈
と
シダ 美穂戸
も、そんな猛者達に対戦しようと闘技場にやってきていた。
「いかにもだね」
「ヴァン。シダ、わくわくしてきた」
2人が物珍しさにきょろきょろしていると爬虫類の肌をしたマダムと目が合った。どうやら自分の顔を見てぽかりと口を開けた佳奈とシダを客と認めたらしい。
「あら可愛らしい……貴女方も対戦をご希望ですか?」
マダムの瞳孔がすっと細まる。
「つよいやつ いるか いるか?」
シダが尋ねるとマダムはもちろん、と首肯する。
「おりますとも。腕自慢から凶暴な魔物まで、みな強うございます」
「へ~面白そう。入ってみようよ」
佳奈は愛用の木刀を握りながらシダを見た。シダももうその気になっている。
「ヴァン たたかおう。かな いくぞ」
「今、お城で戦っている皆のことも心配だけど、次に備えてしっかり腕を磨いておかないとね」
◇
佳奈たちが要望したのは2対2のタッグマッチ、しかも障害物を置いての模擬市街戦だった。どうやらこのような障害物をおいての対戦は珍しいらしく、観客たちから盛んに声援が上がる。
相手は宇宙服のように気密性の高そうなフルアーマーの二人組。黒いアーマーのほうはスレンダーな女、白アーマーのほうは背の高い男である。佳奈は剣士の力を帯びた木刀を手に、シダも闘士の光の宿ったしなやかな足をひと撫でして、この油断ならなそうな相手と対峙する。
「シダ ボビナム、かな 剣術、2人ちからあわせたら まけない」
「うん。シダさん、行こう!」
試合開始の声。
シダは障害物に身を隠しながら走り出す。
スタンスは広く、構えは低く。佳奈と合わせつつ、流れる動きで止まらずに。
佳奈もまた、そんなシダと呼吸を合わせてつかず離れずの距離を保った。
「ホンサオダウ 大丈夫 息 ぴったりだ」
シダが囁いたそのとき、四角い積み木のような障害物の陰から、ふいに黒アーマーの女が現れる。
次の瞬間、佳奈の足元が爆ぜた。
どうやら相手の武器は銃らしい。
「かな さがれ」
シダは相手を見ながら障害物の陰に隠れた。佳奈もそうする。もう一人いるはずだ。どこだ?
「シダさん!」
佳奈が顎で、左方を指す。次の瞬間、白アーマーの男が二人の間合いに飛び込んできた。障害物を蹴り、空中でひらり回転して佳奈を蹴る。どうやらこちらは体術が得意らしい。
「速い……!」
一撃食らった。咄嗟に木刀を翳して、次の蹴りから身を守りながら跳びずさる。フルアーマーなのに、これだけの動き。できる!
佳奈は木刀で相手をいなしつつ、隙を見て胴や小手を繰り出す。木刀の分、リーチはこちらが有利だが、スピードはあちらのほうが速い。当たりにくい上に、当たってもアーマーに弾かれる。
相手は執拗に佳奈を狙っていた。木刀を避けつつ、間合いを詰めては一打、また一打と入れていく。消耗は佳奈のほうが早いように見えた。
「かな!」
シダは脇から滑り込むように割って入って、自慢の蹴りを繰り出した。
相手の腕がそれを阻む。当たった手甲は思った以上に硬く、シダは反動に眉をゆがめた。
反撃が来る。鋭い中段の蹴り、中段、中段と続くかと思いきや突然足元を狙ってくる。
シダはバク転でそれを避ける。
「ブイブイブイ おもしろい。――チアントイ(変身)!」
口唇をなめるとシダは叫んだ。
すると見る間にシダの姿は鹿に似た動物、サオラに変わる。
「上のれ かな」
「うん!」
佳奈はひらりとシダの背に跨った。背の重みを感じると、シダは身を低くして猛然と駆け出す。
「つっこむぞ バランスとれ」
シダは白アーマーの眼前までスピードを落とさなかった。さすがの白アーマーもこのような動物と対峙したの初めてなのだろう、一瞬怯むように身を仰け反らせる。シダはその隙を見逃さず、身を反転させた。
「いくぞ シダキック! シダ ダダ ダダ ダ」
サオラのしなやかな後足による連打を食らい、白アーマーは為すすべなくその場に崩れる。
「よし ひとりたおした!」
シダが喜びの声を上げた瞬間、ぱしゅ、と軽い音がして、足元が爆ぜた。
黒アーマーの女の銃か。だが、どこから撃っているのかわからない。
あたりを見渡しているともう一発。今度はシダの胴を掠める。
「狙われてる! 走って、シダさん」
「ヴァン でもどこだ?」
シダの背につかまりながら、佳奈は黒アーマーの女の顔を思い浮かべて「ロロレンロ」と唱える。
すると佳奈の目には一筋の光が映り始めた。光は障害物を縫うように左のほうに曲がっている。
自分の位置から探したい人が居る場所周辺までのルートが光の線となって眼前に見える――それが佳奈のろっこん<イマアイニユキマス>の効果なのである。
「どこにいたって絶対に見つけ出しちゃうんだから」
佳奈は光の筋の行方を見極め、それとは反対側から回り込むようシダに伝えた。
シダは駆けた。静かに、速く。
障害物を抜ける。黒い背中が見える。奇襲できる! そう踏んだ佳奈はシダに足の締め付けで伝えた。
――このままつっこんで。
黒アーマーの女が獣の足音に振り返って銃を構えた時にはもう遅い。
間合いはすでにこちらが有利。
「家伝の一刀流の技、見せつけてあげるよ! うら~!」
叫ぶと佳奈は、サオラの上から大上段に振りかぶった木刀を振り下ろす。
「めぇぇぇん!」
パーーン! と気持ちのいい音が、闘技場に響き渡る。
一拍おいて、黒アーマーの女の膝ががくりと崩れた。
「そこまで! 勝利、佳奈・シダチームです!」
◇
「なんか私、武士になったみたいだったね♪」
対戦相手と握手をした佳奈はそう言った。
剣道を嗜んできた佳奈にとっては、敵であっても礼を尽くすというのは当たり前のことだったが、相手にとってはそのような考え方は珍しいものだったらしく、「甘い」「信じられん」と非常に驚かれてしまった。
それでも佳奈の気分は爽快だ。握手したとき、この世界の人たちと、すこしだけど心が通じた気もしたからだ。
「ヴァン いい勝負だった」
シダもごきげんだった。そして二人ともすっかり腹ペコになっていた。
「シダさん、屋台で何か食べない?」
「いいな いいな。あれ なんだ みたときない たべもの」
串にささった謎のこぶし大の塊が売っている。色は黒いが、匂いは香ばしくっておいしそうだ。
闘技場で賞金をもらったので、試しにひとつ買ってみたら……
「ンゴーン おいしい これ肉だ」
「えっ、私にも一口……わあ、ほんとだー! 焼き鳥みたい」
「かな どっち たくさんたべれる?」
「大食い競争だね。負けないよ」
「よーし、おやじ、いっぱいくれ シダとかな いっぱいたべるぞ」
モッ ハイ バー ボンの掛け声で、ふたりは大食い競争を開始する。
「おいしーい!」
「ンゴーン♪」
どちらが勝ったかというと……?
ふたりが食べて食べて食べまくったので、食材がなくなった店のおやじの負けでしたとさ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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