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【星幽塔】酒場にて →飲む →話す →外に出る →脱ぐ
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フランチェスカ達が出陣した後の城下町は、複雑な思いに包まれていた。
フランチェスカ達が黒竜を倒し、昼を取り戻してくれるのを信じる者。いざとなると黒竜の恐ろしさに報復を怖れる者。
本当に動き出したサジタリオ城奪還作戦。様々な思いが、この光奪われた城下町に渦巻いていた。
「街の人たちはー、城の様子が気になって浮き足立っているのかなー……? 心配したってしょうがないのにねー……」
大通りを歩きながら気怠く魔女が言った。正確にはそれは
茨城 音夢
であり性別は男である。けれどもステラに召喚された彼の衣裳は白を基調とした三角帽子とローブ、ピンヒールブーツ。全てにレースや薔薇などの精緻な装飾が施されており、音夢は女性的かつ神秘的な雰囲気を纏っていた。
「そうだね。でもまだ討伐隊も帰ってこないし、しょうがないんじゃない?」
そう言いながらもきょろきょろと辺りを見回すのは
ロベルト・エメリヤノフ
。通りで可愛い獣耳の少年を見つけると、その瞳がキラキラと輝いた。異世界に来ても彼の趣味は健在である。
と、ロベルトがある店を指さした。
「あ、あそこじゃない? 空き屋の持ち主の店」
―――そう、ロベルトと音夢はある空き屋を1軒手に入れようと、家主の店を探していたのである。
「そうみたいだねー……そんじゃ、何とか交渉しようかー……」
音夢が少々めんどくさそうに言った。
彼らの目的は城下町での工房兼店舗開設だった。この異世界で思い切り創作活動にうちこめる工房を作りたいと考えたのだ。
しかし交渉は進まなかった。というか始まらなかった。家主の孫がしくしく泣きながら、家主の膝の上から離れなかったのである。
「すまないねぇ、儂の息子が討伐隊に行ってしまってな。この子が不安がって儂から離れんのだよ」
ほら、どきなさいと言っても少年は家主の膝から離れない。涙に濡れた少年の瞳を見たロベルトが思わず彼に手を伸ばそうとするのを、音夢はそっと止めた。
「さすがに余計に怯えるからー……任せて」
音夢はそっと少年の横に座ると、純白のふわふわしたウサギのぬいぐるみを取り出した。
「ぬいぐるみは好きー……? ほら、抱っこしてごらん……?」
蠱惑的な笑みを浮かべ、音夢は少年にぬいぐるみを差し出す。吸い寄せられるように少年がぬいぐるみを抱き、音夢が優しくぬいぐるみの頭を撫でると、不思議な光が少年を包んだ。それは音夢に宿った星の力、癒しの光だった。
「凄いな、流石魔女だ! 癒しの魔法が使えるなんて!」
店主が思わず叫ぶ。今の今まで音夢を女だと勘違いしていた店主にロベルトは両眉を上げたが、音夢はめんどくさいのか特に否定もしなかった。
少年が元気になったこともあり、その後の交渉は順調に進んだ。
とは言ってもタダで空き屋を譲ってくれる訳ではない。音夢はロベルトにこう促した。
「ホラー、ライカも元気になる粉持ってるんでしょー、売り払ってお金にするよー」
「え? ライカって僕? そりゃ持ってるけどさ……」
ロベルトが机に出したのはこちらに来る前にたまたまスーパーで買った胡椒や唐辛子などの香辛料、そして鉱物系の顔料を使った色とりどりの絵の具だった。どちらも珍しがられたが、絵の具に関しては惜しいのかロベルトは、
「絵の具……戻ったら買い直そう……うー出費が……」
と最後までぶつぶつ言っていた。
それでも空き屋を購入する最後の決め手となったのは、音夢の腕時計だった。『時を告げる腕輪』と言いながらそれを見せると店主は大いに驚いて、空き屋を渡した上に、釣りだと言って結構な金を音夢達に渡してくれた。
「茨城、腕時計売っちゃったけど、大丈夫かい?」
無事に交渉が済み、自分達の家となった空き屋に向かいながらロベルトが音夢に問い掛けた。
「んー、まあ材料を仕入れるお金も欲しいしねー……大丈夫だよー」
音夢が事も無げに言う。ならいいんだけどと頷いたロベルトがはっと気が付いた。
「っていうか、気になってたけどライカってなんだよー。僕は犬じゃないよ!」
「ロシアのわんこは元気だなぁー……はい、お手」
音夢が差し出した手にロベルトは反射的に己の手を置いてしまう。
「わん! ……あっ! いや違うよこれは!! 本当に違うってば!」
顔を赤くしながら弁解するロベルトに、思わず仄かに笑みを浮かべてしまう音夢であった。
こうしてサジタリオに人形とぬいぐるみを扱う工房兼店舗『アルニラム』は誕生した。
人形は基本的に60cmほどの美しい球体関節人形を。オーダー次第で30cm、90cmのものや服も作る。
「お客さん、美少年も来るかな?」
ロベルトは自身の星の力、盗人の光が宿った人形のパーツをいじりながらわくわくと言う。
「お客からはこの世界の情報も仕入れたいよねー……欲を言うなら創作につかえそうな不思議な材料とかさー……」
音夢も色々考えているようだ。
さあさあこれからだ、とロベルトは意気込みかけてあれ? と何かに気付く。そして1人呟いた。
「僕は絵画専攻のはずなんだけどなぁ……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月29日
参加申し込みの期限
2016年06月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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