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空飛ぶピラニア
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【3】
「目指すべきはmiaoか……、しかし移動手段がいるな」
荒れる空を睨みながら、
八神 修
はひとり呟く。
状況から考えて、ショッピングモールに籠城するのがもっとも生存確率が高い。
しかし、商店街から目的地まではそれなりの距離がある。
「普通のピラニアは大きいものは流血してるか死んだものしか襲わない。だが……」
もしかすると、このピラニアは特別なのかもしれない。
既成概念に囚われると痛い目を見る。ろっこんを知って学んだことだ。
目を閉じて、目的地までの最適なルートを導く。
動きやすい大通りか、それとも家の密集した路地の隙間を行くか。
いや、どれも違う……!
修は"あえて"miaoとは逆方向に向かって動き出した。
垣根を登り、車庫を伝い、屋根の上に。
「建物が密集する場所で助かった。これで足元の危険はクリア。次は……」
屋根の瓦を武器に空から来るピラニアを叩きおとしていく。
武器としてはいささか頼りないが、ないよりはマシ。
「目指すは『耳福池』だ……!」
「そんなひどいよ、私たちだけ置き去りにするなんて……!」
北原 みゆき
は旧市街を走っていた。
後ろから、空から、ピラニアの群れが彼女に襲いかかってくる。
「このままピラニアさんの餌になるのは嫌だよ!」
こんなときどうしたら……。
そのとき、父(趣味・オカルト及びホラー作品鑑賞)の言葉が脳裏をよぎった。
「そ、そうだ。困ったときはショッピングモールか工具屋ホームセンターに寄れって口癖のように言ってた」
正解なのかどうか、みゆきにはわからない。
でも、今はその少し風変わりな父の口癖を信じるしかない。
「……あ! 釣りのお店……!」
漁港に差し掛かり、見えた『小福釣具』という看板。
みゆきは中に入ると、急いで扉を閉めた。
扉の向こうで、ビタンビタンとピラニアが叩きつけられる音が聞こえる。
ひとまず助かったようだ。
「……ホームセンターじゃないけど……」
店の中を見回す。
「ここなら、何か役に立つものがあるかも……」
とりあえず必要なのはあの凶暴な生き物から身を守る手段。
「長靴と、あ、あと釣りする人が履くオーバーオールみたいなズボン。これなら足元は大丈夫そう」
どうやら父の言葉は正しかったようである。
装備を整え、他に役に立つものはないか、と品物の物色に戻ろうとした、そのとき。
ばーーーん!!
扉を突き破って、何かが店の中に入ってきた。
「ピ、ピラニア……!! じゃない、ボート……?」
「……っ。この台風じゃ、ボートのコントロールするのも難しいな……」
「! 修くん……?」
ボートの中から、よろよろと身体を起こしたのは修だった。
「え? 北原……?」
「あっ、は、話はあとだよ! 入り口を塞がないと!」
「! そ、そうか。すまない……!」
はっとして修はオールを手に取り、ボートを飛び降りる。
店に侵入してくるピラニアをオールで叩き出す。
「北原、そっちの棚を……!」
「! わ、わかったよ!」
品物の並んだ棚で、急いで入り口を塞ぐ。
応急処置だが、これでしばらくはピラニアの侵攻を食い止められるだろう。
「これで一安心……だな。ふぅ……」
「修くんもこっちの世界に置き去りにされちゃったんだね……?」
「ああ、随分テオに好かれたらしい。お互いにな」
「でも、修くんみたいに頼もしい人がいてくれてよかったよ。ひとりじゃ心細いもん」
「はは、そう言ってもらえるのはうれしいけど、ここまで来るのは結構手こずったよ」
そう言う修は……
頭から足の先まで全身ずぶ濡れ、ところどころピラニアから受けた擦り傷がある。
まぁそれでも、ここまで大きな怪我もなくたどり着けたのだから御の字だ。
「あれ? このボートってもしかして……耳福池の?」
「ああ、miaoまで行こうと思ったんだけど、移動手段がいると思って」
ぱしっと修はボートの縁を手で叩く。
「耳福池の観光用ボートなら頑丈だし、増水してる今なら池と陸も繋がってると思ってね」
「そうだったんだ。大変だったね」
「まぁ、無事成功して良かったよ。……北原もここに装備を調達に来たんだろ?」
「うん、あ、ということは修くんも?」
「ああ。miaoまでの道中、それから向こうに着いてからのことを考えるといろいろ物入りだ」
まず、食糧確保の手段となる釣具……。
魚を空で獲るためのタモ。生簀用に網。バケツ。釣竿。疑似餌。
それから、ゴムボート。オール。ライター。タオル。防水シート。双眼鏡。潜水用具等。
「あと、ゴムボートを膨らませるコンプレッサーがいるよ」
「ああ、忘れてた。それも積み込もう。ほら、重いだろ。貸して」
次々とボートに積み込んでいく。
「必要なものは大体こんなものかな……。……ん、何してるんだ、北原?」
「あ、えっと、お金を置いていこうと思って」
「お金って、ここはテオの作った……いや、非常時こそ、そういう普通の感覚は大事にしないとな」
カウンターに代金を置いて、ふたりは再び出発する。
店を出た瞬間、横殴りの雨がふたりの身体を打ち付けた。
風はまだおさまる気配もなく、荒れ狂っている。危険なピラニアを運びながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年05月24日
参加申し込みの期限
2016年05月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年05月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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