カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！｜リアクション

カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！

【第二回戦】

　白真白・朝野未沙　－　屑利執・李小麗

（カードゲームは大得意だよ！）
　胸を張る真白。
　
　カードゲームを愛し、普段からコンボを考えるのに余念がない。
　今回の戦いも、素早くルールを理解し、膨大な知識を基にコンボを練った。

「一気にコンボを決めていくよ！」
　
　他のメンバーの実力は未知数。だが、どんな相手でも油断はしない！

「負けられない戦いが今！　どんな時もぶれない！」
　相棒の未沙も、力強く頷く。
　なんだか妙なところで縁のある二人だが、どんな共闘ぶりをみせるか。

　開始直後、真白が動いた。
「一枚目！　『肉を切らせて骨を断つ』！」
　
　札を聞いた瞬間、あちこちからどよめきが漏れる。
　先ほどのロベルトとシグレの壮絶な打ち合い。自分たちのライフを犠牲にした、極限バトル。
　この少女は、その華奢な躰で、彼らと同等の勝負をやってのける気だ！

　効果：自分のダメージを、相手に反射する。

「だが、これだけじゃないんだよ！
　斬らせるのは肉だけ……つまり、自分は致命傷を避けつつ、相手に致命傷を与えるわけだ。
　このカードを出している限り、私は致命傷を受けない！」

　カード一枚で二つの効果を引き出す、熟練のゲーマーらしいコスト運営。
　短期の効果と、長期の効果を組み合わせるのも技。

「勝つためなら、ライフは投げ捨てるもの！」不敵に言い放つ真白。

「ククク……愚民どもめ……」
　何やら不気味な呟きを発する屑利執。
　
　常日頃より、研究のためにはフツウの破壊も辞さぬという危険な思想を持っている彼。
　マッドなサイエンティストの資質に加え、カルタの力を獲得し、ヤバさにブーストがかかっている。
　知識こそ力。
　手にした力は使ってみたい。
　それが非人間的なものであるほど、昏い科学の徒として、不届きな野望も燃えるというものだ。

「俺のカルタ力で、この世を統べる……。
　今日は寝子校。明日は日本。そしてゆくゆくは、世界だ」

　既に描かれた魔法陣。それが淡く発光する。
　ゆっくりせり出してくるのは……。

　――沼田さんだ！