カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！｜リアクション

カルティック・レボリューション　武装カルタバトル！

　続いての手番は小麗。
　沈黙が張りつめる。
　
　第一声が放たれた。
　
「キュートな　ドレスでたたかう　ネコキュア！」

　――何ッ！
　
　百戦錬磨の強者たちが、一斉にカルタデータを走査する。
　上方、江戸、犬棒……。
　――このカルタデータは、存在しない！
　――＜ＵＮＫＮＯＵＷＮ＞！
　
　驚愕が走るその隙をついて、カルタを弾く。
　光の奔流とともに現れたのは、日曜朝の美少女戦士、ネコキュア５人衆！
　
　
　来るべきカルタ大会に興味を惹かれ、同好会を覗いてみた小麗。
　ふと気が付くと、バトルに巻き込まれていた。
（……どうしてこうなった、なバトルなのだ）
　うーむ、と考えた挙句、
（とりあえず、めんこやカルタなどを混ぜてみるのだ）
　いろいろ試してみることにした。
　
　カラフルな格好のネコキュア。
　彼女らの戦闘能力の高さは、過激なバトルシーンで証明済みだ。
　さらには……。
　
　――ネコキュアが、増えてる！？
　
　この手の番組にお約束の追加戦士、ゲスト戦士。
　さらに劇場版で共闘する、過去のネコキュアシリーズの戦士。
　ファンサービス抜群のネコキュア、一人の欠番も出さない。

　わらわらと増えていくネコキュア軍団。

（これもトークンデッキ……しかもウィニー、クリーチャーバーン……）
　真白は冷や汗を感じる。
　次々増えるクリーチャーの存在はそれだけで脅威だ。
　たとえ攻撃の力は少なくとも、数が多ければ、相手を圧倒できる。

　ルール以外の手札を使って、加速を可能にする。
　広範な知識、機略。
　もしかしたら自分は、未曽有の相手を敵にしているのかもしれない……。