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暗澹の頁
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鈍い音を立て女が扉を開き飛び込んでくる。
咄嗟に立ち上がり駆けだしたのは教員室の方向だった。女は背後にいる。ならば――これは好機だ。
廊下から顔を出したねむるは走る夜空の手を捻り上げ、鉈を取りこぼさせる。
迫り来る女を目の当たりにして足をばたばたとさせた夜空へと衛が「夜空くん!」と声をかけた。
「や、止め――」
「――貴方の血、誰のかしら? 傷がないわよねえ。怪我もしてない。
貴方の血じゃあないわよね。死なないから? でも傷は残るみたいだもの。貴方、怪しいのよ」
薄らと手首に残った傷痕を見詰めた冴来に蒼褪めた表情で夜空は声なく「ぁ」と呟く。
「見つかったよ、君の頁が」
ほら、と夜空を差し出すねむるの眼前で女は確かに笑った。殺意を滾らせる女へと待ったをかけた清一郎は両の手をひらりと振る。
「逆かな」
肩を竦めた修は教員室からゆっくりと戻り、女へと向き直る。
「
彼女が頁で、君が本だ
」
ゆっくりと確かめる様に口にした修へと血の気が引いた夜空が首をふるりと振る。
彼が何らかの影響を受け、黒い背表紙の本の役を担っている可能性は否めない。
この世界こそ『IF』の世界だ――彼が何かに干渉する非現実的アイテムを手にしているだけかもしれない。
「盲点……ではなかったけど、逆だったんだね」
夏朝は教員室に存在した教員名簿を彼女へと差し出す。朗らかに笑った女の写真が載せられ、下には安野 美砂(あんの みさ)と名前が記載されていた。
「ページを探さなくっちゃ貴女の世界は終わらなかった、と言う訳かしら。
自分の心的外傷(トラウマ)が産み出した一頁……成程ね、安野先生が学校に抱いてたイメージが、その本の一頁だったってことね」
情報を推測する冴来の言葉に夜空は力なく頷く。
鉈は女を己へと宛がわれる事を拒絶する為に握られていたのだろう。彼の纏った血は殺人鬼と化した女のモノだったのか。
「アンラッキー、だね。センセ――見つかっちゃった」
彼女が頁であると告げなければ見つからない。
教員室に置かれた日記には『学校は怖い』『殺人鬼となった夢を見る』と書かれている。
丸い眸でねむるを見上げた夜空は「僕のマスクはこの世界の顔なの」とからりと笑った。
「
鬼ごっこは、もうお終い――
」
少年はゆっくりと殺人鬼の身体を撫でる。徐々にその姿が変化し、本の一頁の様になった彼女を見遣って夜空は笑った。
何食わぬ顔をして、わざとらしい被害者を装ったのに怪しまれるだなんてと呟く言葉に冴来は「寧ろ怪しいわ」と呟いた。
「これはどういう世界で、彼女と貴方はどんな関係なの?」
「妄想を見せてるんだ――この本。
だから僕は世界の作成者でセンセはこの世界の管理人。妄想を邪魔する人間を殺して回るのはアタリマエなんだよ」
少年は小さく笑う。夢を壊されるのは誰にだって苦痛なのだから、と。
「壊されたいと願ったから呼んだのだろう」
淡々と返されたねむるの言葉に夜空は曖昧に笑みを零す。
この世界の僕とも皆はバイバイするんだね、と。次の世界の僕は今の僕とは違うだろうから、と。
「だから、いつか――本当の『黒い背表紙の本』を見つけて」
少年の声と共に世界は反転してゆく。
殺人鬼の女の妄想の世界。
暗澹の書は――黒い背表紙の本の中へと収まって、静かに融ける様に『現実』へと彼らを送り届けた。
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あとがき
担当マスター:
日下部あやめ
ファンレターはマスターページから!
暗澹の頁へのご参加ありがとうございました。
ホラーテイストで、戦闘描写を含むというのは中々楽しかったです!(日常から乖離した雰囲気と言うのもオツなもので)
皆さんの考察に唸らせる所ばかりでございました。とてもすごい!
謎めいた世界の探索ではございましたが、果敢に立ち向かうのも怯え逃げるのもキャラクターさんの個性があってよいなあと感じました。
夜空くんに関してもまた――……。
また御縁がありましたらよろしくお願いいたします。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月18日
参加申し込みの期限
2016年04月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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