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【星幽塔】第二階層 ラッシュ・ザ・ストリーム
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壮麗なエンタシスの柱。
月光が隙間から差し込み、無数の稠密な影を作る。
アトリウムに植えられた、南国の色とりどりの草花が、艶めかしく光る。
湧き上がる湯気に、濃密な草いきれと、花の香りがまじりあう。
温泉。
寝子温泉のような純和風のものとは違う、中欧に見られるような、サウナ中心の温泉。
水量は豊富で、躰全体を浸して楽しむこともできれば、じっとサウナで汗をかくこともできる。
まさに保養地として最適。
(もしかしたら、ここ……本当に昔のレジャー施設なのかな)
油断なく周囲を見渡し、夏朝は考える。
(星幽塔の人たちも、楽しんでいたのかな……)
第二階層が解放されれば、本来の姿に戻してあげられる日が来るのだろうか。
「なんでこんなところに温泉があるのかしらね……」
一瞥をくれて、無視して進むことを決めるエヴァ。
「罠っぽいし、スルーよスルー」
さっさと進む。
それに続く轟と夏朝。
外れにある温泉の湧きだし口、ここから地下に侵入できそうだ。
少し気になる夏朝だが、何人か人影を見つけ、今は先に進むことを決める。
やはり温泉とは言え敵地。
エンジョイして行こうという豪の者はいないか。
わりと、そうでもない。
(こ、こんなところに温泉があるなんて!)
歓喜をみなぎらせる海。
しかも寝子温泉とはまたちがった風情の、キレイでおおきな温泉だ!
「温泉!」
歓喜の声を上げる円。
須臾の間に脱衣。
盛大な水柱が二つ上がる。
はふー、と息を吐く海。
大分体を酷使した。
(ちょっと、休憩しよう!)
あくまで体力を回復するためだから。
大切なことだから。
透明度が高く、香りが強くない。気のせいか、湯通りがするするとしている気がする。
鉱度が高いとか、そういうことなのだろうか。
頬を上気させる円と海の体が、ゆっくりと発光する。
全身から発せられた星の力が、水面に広がり、流れ込んでいく。
これで、星の力が水路橋にいきわたるという仕組みらしい。
(敵の力の弱体につながるかも、ってことか)
考えつつ円は、微妙に納得できない。
なんで、それで弱るのか。
大人が納得する理由を、きちんと提示してほしいところだ。
まあ、それはさておき。
「体力の温存! 少し遊ぼう!」
ざばりとお湯を掻いて、円の白い裸体が水面に浮かび上がった。
「クロール!」
ばしゃばしゃばしゃ。
盛大に巻き上がる水飛沫に、海が笑顔を見せる。
却って体力を消費してどうする、という突っ込みは、湯煙の中に消えた。
元気に温泉をエンジョイする二人に対し、のんびり湯を満喫するのは時子、桜。
上下するスライダーはなかなか大変なアトラクション……罠だった。
――疲れがとれた気分です。
お湯を掬って、鼻先を近づけてみる時子。
寝子温泉とはまた少し違う。湯質が体に合うようだ。水で冷えた体が、じんわりと温まっていく。
その傍らで、普段の凛々しさと打って変って融けているのは桜。
精神を集中する、軌道把握の射撃の技。
バトルだの探検で疲労しきった彼女に、湯のぬくもりが本当によく効く。
「やっほー」エコーのかかるクロール軍団に、笑顔で答える時子。
先ほどの苛烈な戦場とのギャップに、頭がくらくらとなる。
思わず風呂場で意識が飛びそうになり、時子が「だめですよ」と声を掛けた。
「あー、男子!」
靄の中の影を発見し、円が叫び声を上げる。
「男湯に行こう!」
円が果敢にも、衣類で体を隠しながら注意する。
男湯と女湯がはっきり分かれている機構でない以上、若干無理目の相談なのだが……。
それでも動く様子がない彼、円は仕方なく『玉つぶし』のため動作を行いつつ接近して、そこではたと気づく。
礼二郎、じっと目を閉じている。
足だけを湯に浸して、ただひたすら疲れを取っている。
スポーツマンの彼、心身のリフレッシュの大切さを知り抜いている。
体の中に疲れをわずかでも残しているのは、プロではない。
良好な心身を保つことが、彼が自らに課していた使命なのだ。
普段はどうあれ、今は女性の裸に構いつける余裕はない。
ストイックな彼の姿勢に打たれる円。
声を聞きつけ、礼二郎は黙ってうなずいた。
円は仕方なく、衣類から上着を取り出す。
彼がのぞき見をするとは思えないが、一応男女である。
ずぼ。
頭から上着をかぶせて、目を隠す。
はみ出たシャークれの鋭い顎。それが、ニヤリとわらったような気がした。
「さて、海ちゃん。300秒で出るよ!」
円の宣言に、圧倒的に不服そうな顔を見せる海。
「長居はよくない!」
『も、もう行くの? もう少しだけゆっくりしてこ?』
水中での会話用、ビニールスクリーンを指示する海。
円は黙って首を振る。
『せっかくの温泉なんだよ?』
既に切り替えた円、名残惜しそうな海に非情のカウントダウンを始める。
「295……296……297……」
バスタオルで前を抑え、海の手を引く円。
「299、さあ、出るよ! 海ちゃん!」
じっと見つめる海。
ざば。
突如温泉の中から、海が何か四角いものを取り出す。
防水加工を施したビニールスクリーンに、黒々と書かれたマジックの文字。
そこには、こうあった。
『299.1』
「古典的なギャグはいいからっ」
声なき叫びも空しく、温泉から引きずり出される海。
「ダダこねるんじゃありません!」
無情の声とともに、引きずられていく海。
靴を紐で巻いて、がっちり固定。
温泉から出て、気合も体力も充実。
転倒防止の策も施し、すでに円の心は戦場へ。
時子と桜も、地下に進んだみたいだ。
「海ちゃん、フルーツ牛乳とかないから」
まだ未練たらたらの海を引きずって、二人は水路橋の奥へ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月28日
参加申し込みの期限
2016年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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