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【星幽塔】第二階層 ラッシュ・ザ・ストリーム
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失神は瞬時。
美咲紀は我に返る。無事だ。場外に放り出されても、四肢をちぎられてもいない。
その瞬間、飛び出したのは二つの影。
一つは
鮫ノ口 礼二郎
。不沈艦、ここでも壁となる。
そしてもう一人は――満身創痍の、
月居 歩
。
拳闘で水龍と一騎打ちを挑みながら、歩はかばうべき相手を探していた。
美咲紀に反応したのは、純粋なる本能。
美咲紀を覆う礼二郎をカバーするように立ちはだかる。
アッパーカットを食らった時のように意識が宙に飛び、夜天が足元にあった。
ここまで……。
重力に捉えられた体を、しかし何かがつかんだ。
「痛かったらゴメン!」
ぐいと自分の体が、何かに引き上げられる。
再び大きく舞う自分の体が、戦いの場に引きずり出される。
ああ、そうだ。
勝利の女神ってのは、手荒なもんなんだ。
夏朝の不安げな瞳を見ながら、歩の心はまだ戦場にある。
右目からおびただしい血を流し、吠え声を上げる水龍。
嬲り殺しにできる相手を、逃してしまった。
まだ状況が判然としない美咲紀の前に、殺到する影。
――見事だ、レディ! 貴女のような人がいる限り、幕は何度でも開く!
サーベルを振りかざし、毅然と龍を見据えるシグレ。
敢然と拳を構えるザ・ストレイト。
怒りに瞳を燃やし、弓をつがえる悠月。
ひたすら戦闘を継続させてきた、地下ルートの三名、さらにラッシュをかける!
その瞬間。
――常闇、聖壇へ走れ!
修の声が響いた。
言うやに及ぶ。弾かれたように、月の疾走。
追走を開始しようとする龍を、シグレたちが追いすがる。
まっしぐらの夏朝。自分こそ、おとりにならなければ。
さらに修の、分解した破片が水龍に絡みつく。
大量の破片が、水龍の体にまといつく……。
利平の攻撃で、龍の体が水で出来ていると判明した。
ならば、破片の付着は天敵のはず。
動きを遅延させるくらいはできる。
瞬間的な修の判断。繊細、そして大胆。
弾丸のような月の疾走。
水面を小石のように跳ね、影だけを残して、中央の祭壇へ。
両の手にある、ナイフが煌めく。
――表も裏も歩けない、半端者の自分。
そんな自分が、誰かにとって道具のように便利な存在だったら。
ナイフのように鋭く、花のように可憐な存在だったら。
そうしたら、どんなにうれしい事だろう。
目の前には乳白色の祭壇。中央には、不思議な色を流動させる宝珠。
月はためらうことなく、その宝珠に右の手を叩きつける。パンという小気味よい音とともに、巨大な扉が現れた。
ミッション・コンプリート。第二階層、突破。
だが、一同、ここで終えるつもりはない。
確かに、第二階層は扉を開けば達成になる。
水龍を倒す必要はない。
だが、守護者たるゴーレムたちとは違い、この水龍は水道橋に棲みついた外部の者。
アヴィケンナを本当に納得させるには、こいつを倒す必要がある。
――いや、それだけではない。
龍という、この世ならぬ存在に挑むため。
壁を常に破り続けるため。
卑劣で狡猾な敵に、怒りをぶつけるため。
最後の瞬間まで、水龍に挑み続ける。
真っ先にとびかかるのは利平。
「喰らえっ! にぎりっぺゼロ!」
一気に距離を詰める。
その掌には、渾身の力を籠めた気弾。
身を捩って、利平を躱そうとする……。
ぎしっ。
水龍の体が、動かない。
その時になって初めて、龍は自らの体に起きた異変を見出す。
先の渾身の弱点探査。それでも、逆鱗や、コアは見つからなかった。
至極単純な生物。
――どっかに弱点があるはずだ!
利平のその声が、起爆剤となったかどうかわからない。
――弱点がないなら、作ればいい。
相手は水で出来てる。
ならば、凍らせることが可能!
思いつく者はいた。
実行する力を持ったものは、限られていた。
それを実行する覇気のある者は、この場でただ一人。
すでに半ば以上氷結に侵された水龍の体。
その根元で、魔水の力を叩き込み続けた男。
如月 庚
。
「布石は打った……」
凄絶な笑みを浮かべる。
「あとは……ブチのめす!」
利平の渾身の弱点探査。だが、発見はならなかった。
それでも、活路は切り開かれたのだ。
戦局は一挙になだれ込んだ。
その時、龍の体を狙ったのは二人。
渾身の拳を叩きこむ庚。
大きくひねった体から、力強い跳躍を放ち、アッパーカットを決める利平。
「喰らえ……渦潮パーンチッ!」
水の流れ、躰のひねり、すべてのエネルギーを拳に込めた一撃が炸裂する。
悶絶し、おらびあげる水龍の口を狙ったものも二人。
苦し紛れのブレスを、時子のろっこんによる水柱が防ぐ。
「口の中をローストしてやるわ!」
ゴォウッ!
一抱えほどもある巨大な火球を生み出し、龍の口腔めがけ噴出するのはエヴァ。
海の作った石の足場から跳躍し、ガントレットから至近距離の火炎放射を狙うのは円。
宙を舞い、ロケットマンよろしく火炎噴射で姿勢制御。
風のない、星の力に満ちた世界が、それを可能にする。
そのまま龍の口に腕を突っ込み、火力を全力で放射。
ガアッ!
爆砕が轟き、黒煙とともに龍が仰向けになる。
離脱する円。
そして、さらに天空の高みから龍を狙う二人。
庚の背から離れた一頭の蝶。渦を巻きながら天空に舞い上がる。
最後のあがき、龍の突進にカウンター。
天空の高みから、梢、クレイモアをかざし、龍の額を唐竹割り。
それと同時に、空気を蹴って水龍の頭上へ刀は『加速』。
そのまま直滑降。
重力加速度と、疾走の勢いをくわえた、流れる星のごとき一撃。
「これで終わりだ!」
二つの剣が、龍の頭部を叩き割る!
――蝶は、一匹とは数えない。神秘の生物、頭と数える。
――刀は、一本とは数えない。宝物の武器、振りと数える。
ならば、人は。
命を懸けて、立ち上がった男は。
覚悟を決めて戦った女は。
一人ひとり、星屑のような生きざまをなんと数える?
一撃!
誰の物ともいえぬ、壮絶な一撃が、龍を打ち倒した!
ドオオオオ……。
ゆっくり輪郭を崩しながら、消えていく水龍。
その奔流を全身で浴びながら、まだ感情を激させた庚が叫ぶ。
「さあ、やることぁやった……出てこいよアヴィケンナ!」
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担当ゲームマスター
ぱーすぺ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
神話・伝説
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月28日
参加申し込みの期限
2016年07月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年07月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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