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【お正月】カルタ! ~つくってあそぼう~
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「イリヤ君。カルタって殺し合いじゃないからね」
「楽しくやろうねイーリャ」
泥仕合いスレスレの前の一戦を終えて、イリヤの対戦相手のロベルトと陽毬はこんな風にことわりを入れなければならなかった。
「カードは賭け事にも使われるから、人を変えてしまい易いのかもしれない。
昔のロシアでは、カードの賭博で逮捕されたり、Сибирь(*シベリア)へ流刑になったそうですよ」
イリヤはほとんど抜け殻になった英二を見てぼんやり呟いている。彼のチームメイトの月詠は、バツが悪そうに視線をそらして、こほんと咳払いした。
「カルタは日本の芸術だよ」
それでイリヤが安心したようなのに、三人が「これでどうにかなったぞ」と肩をがくんと下ろしながら息を吐き出して、ゲームはスタートした。
読み手はいまだ興奮の収まらない紅緒が次の試合に向けて体力温存中なので、第1戦目で敗退した武道が任されていた。
「
あ
あうまい、さんまもしらすもまんぼうも。あ、これ俺が書いた札だー」
武道が観客席にいるタルトたちへそう言っていると、その背後で月詠が早速猫から逃げるサンマさんたちの絵が描かれた絵札を取った。
「自分の手が届く範囲の札を覚えておく。百人一首じゃないから瞬発力の勝負になるよね」
「なるほど、取れるものを確実に、ですね」
「さっきも言ったけれど、手の届かないところは良いかな」
マイペースに言う月詠に、イリヤはくすりと苦笑を漏らした。
「大丈夫です、僕、腕は長い方だって言われました」
「なら遠いところは君に任せよう」
二人のやりとりをテーブルを挟んで聞きながら、陽毬はロベルトの方へくるりと上半身を向けた。
「ロベルト先輩……、私は行きますよ!?」
「行くっていいけど伊橋、……何処へ?」
「
き
らきらイクラ、おいしいな」
「とうっ!!」と叫んだ勢いが良かったのか知らないが、陽毬は絵札を一枚ロベルトのもとへ持ち帰ってきた。武道が「イリヤ君のだよねー」とイリヤに笑いかける。
カルタ大会が始まった頃武道が褒めていた絵は、確かに綺麗に描かれていたが、ブリヌイ(クレープのような食べ物)の上にイクラがのっているシュールさに、陽毬は自分の代わりに感想を述べよとロベルトを見ていた。
「イーリャは本当にイクラが好きなんだね」と、微妙な発言がロベルトが絞り出したそれだ。
「Да.красная икра(*はい。イクラ)……大好きです。口の中で一つずつ潰す感覚が堪らない……」
「予想外に真っ黒な答えでどう反応したらいいか分かんないので次行ってください」
陽毬は指で『巻き!』と武道に合図した。
「お、レタリングかな、綺麗な読札。なにこれ墨汁? 誰がかいたのー?」
「会長さん、読んでくださーい」
「あ、ごめんごめん。
す
われば牡丹」
三味線を弾く和装の女性の絵札を描いた彼女は、自分で直ぐに動けたが、敢えて取ろうとはしなかった。
誰かが——、の期待にイリヤが答えた。
「月詠さんの札ですね」
暖色でまとめられた明るく可愛らしい絵を改めて見直している。
「着物が綺麗な色です」
「桜色だよ」
月詠が絵札を指すと、イリヤはぱっと顔を輝かせた。
「桜って色の名前にもあるんですね。僕、本物の桜は見たことがない」
そして「母の名前なんです、桜子」と続けたが、素早くカウンターの方へ視線を動かして言葉を止めた。深い灰色に怯えたような色が混ざるが、それも一瞬の事だ。
「もう一枚と揃えますね」
ゲームは続いた。
月詠が二つは組み合わせたもう一枚の札は、「
た
てば芍薬」で、こちらも三味線を弾く和装の女性が描かれていた。寒色で対照的な色使いだ。
「こっちは女の人が立ってるんですね。わかり易いから、取る事が出来ました!」
「モチーフはうちのメイド姉妹だよ」
「うちの? メイドって使用人の事ですよね。Да вы что!(*マジですか)」
イリヤの彼が驚きのあまり口走った言葉は掴めなかったものの、彼の好意的な解釈を表情から見て取ると、月詠は使用人を自慢する笑顔を浮かべた。
「私に合った優秀なメイドだよ。さあ、次の札を」
「はいよー。
い
ろはうた、悩める猫も、カルタ取り」
またもイリヤが取って、絵札を見ながら小首を傾げた。
「これはロビの絵?」
武道が持っている読札の字はお世辞にも上手いとは言えなかったが、絵札は丁寧で、分かりやすさが重視されていた。
「カルタの絵って、普通のはそういうかんじ」と陽毬が解説する。
「寝子高校の芸術科の人は凄いですね」
イリヤは手放しで月詠とロベルトを褒めた。
「やりたい事や好きな事を見つけられるって、素敵です。僕も高校生になったら、何か見つかるかな」
逡巡する彼を、高校生たちが優しく見守る。
結局試合はそのまま月詠とイリヤがストレート勝ちの状態だったものの、ロベルトと陽毬は楽しげだった。
「なかなか強いね!」
「私たちの分も頑張ってね!」
敗者が勝者を気持ち良く送り出す展開に、双子は首をひねっていた。
「なんで今回はイイ雰囲気なの?」
「サトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲの違いが分かってきたからでしょうかー?」
神妙な顔で言う梢に、英二がすかさず「それはないよ」と突っ込んだ。どうやら一度チームを組んだお陰で、タイミングを掴んだらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
東安曇
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年04月06日
参加申し込みの期限
2016年04月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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