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フリーマーケットに行こう
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【思い出を閉じ込めて】
個性的なスペースが多かった今回のフリーマーケット会場で一際異彩を放っていたのは
旅鴉 月詠
のスペースだった。
彼女は自分のスペース目一杯を使って自分の作り上げた様々な作品を販売、もとい展示していた。
根っからの芸術家気質の月詠にとって、フリーマーケットは個展のようなもの。
旧市街やシーサイドタウンの路地等で描いた『猫のいる暮らし』と題した風景画数点がイーゼルで飾られているから、余計に『らしい』。
物珍しさに足を止める人間も多かった。
「わー、ねこさんだー!」
恐らくまだ小学校にも上がっていないだろう幼い少女が月詠の作った木彫りの猫にきらきらと目を輝かせている。
「これもうってるの?」
「うん、そうだよ」
「そっかー、でもわたしおかねもってないからだめだね……」
しょんぼりした少女の掌には十円玉が三枚。
「いいよ、それだけで」
「え!?」
「そのかわりに大切にするんだよ?」
少女の頭を撫でて月詠は十円玉三枚と引き換えに木彫りの猫を少女に渡す。
「ありがとう、おねーちゃん!」
嬉しそうに自分の作った作品を手に走り去る少女を手を振って見送り、月詠は色鉛筆を走らせる。
ただ創作物を飾って販売するだけではなく、フリーマーケットを訪れた客に似顔絵を描くサービスもやっていたのだ。
素描は依頼があった際に既に済ませているので、あとはその対象の特徴をふまえて仕上げるだけ。
五月なので完全に陽が落ちるまでにまだ時間はあるが、フリーマーケットの閉場時間はもう間もない。
そろそろ依頼主が作品を引き取りに来る時分だった。
「出来たかしら?」
月詠が丁度彩色を終えたところで声をかけてきたのは歩美だった。
「うん、はい。こんな感じだけど、どう?」
月詠が差し出したボードにはリアルだが柔らかいタッチで描かれた歩美の姿があった。
本を読む横顔が歩美らしい。
そして真面目で凛としている歩美の人柄がしっかり描写されているが、色鉛筆の優しい色遣いとタッチのお陰でどこか温かみのある絵に仕上がっている。
ポニーテールを留めているのは落ちついた深い赤のシュシュ。
これは今回のフリーマーケットで購入したものだ。
ちなみに絵の中で手にしている本もまた今日買い求めたものの内の一つだった。
「悪くないわ」
「それは良かった」
表情があまり変わらない二人だが、満足していることは空気で解る。
歩美としてはちょっとした気紛れで頼んだ似顔絵だったが、今日という日の良き思い出になったのは確かだった。
「描かせてくれてありがとう」
「おかしなことを言うのね、描いて貰ってお礼を言わなきゃいけないのはこっちなのに」
「私はただ描きたいから描く、作りたいから作る。だから今回も売ることは目的じゃない。ただ、自分の描いたものを見て貰いたかっただけ」
月詠は改めて自分のスペースを見る。
売れたものもあるが、勿論残っているものもある。
しかしそういった作品も今日一日でいろんな人の目に触れた。
見て貰えたのだ。
自分が生み出したもの、自分の芸術を。
それは、芸術家の卵にとってはなによりも嬉しいこと。
「そう……。私はアナタの作品嫌いじゃないわ。機会があればまた描いて欲しいわね」
素っ気ないようだがそれは歩美の最高の賛辞の言葉。
月詠の頬に朱がさしたように見えたのは僅かに傾き始めた陽のせいか、それとも。
「……ありがとう」
かぶっていた帽子を脱ぎ、顔を隠しながら月詠は小さく感謝の言葉を紡いだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年04月24日
参加申し込みの期限
2013年05月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年05月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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