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君が泣いた日
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●
真境名 アリサ
が泣いた日
その日は寒いけれどよく晴れたいい日だった。なんとなく朝からいつもより丁寧にアイラインを引いて、お気に入りの下着を身に付ける。少し厚手のストッキングを履き、赤と黒のバイカラーのミニワンピースを身に纏う。少し派手めのファーコートに黒のハイサイブーツを履けばいつものちょっと強気で陽気なアリサの出来上がりだ。
「さて、どこへ行こうかな」
新年最初のギャンブルに興じてちょっとしたお小遣いをゲットするのもいいし、買い物に行くのもいいかな? なんて考えながら寝子島入り口駅から寝子島線の電車に乗った。ガタンゴトンと揺れる電車の窓から外を眺めれば、あっという間に寝子島から本土だ。どこで降りようなんて考えてるうちに、終点である鎌倉駅に着いていた。
なんとなく、足が由比ヶ浜へと向かったのでそのまま歩き続けた。冬の海は寒いけれど、風は比較的穏やかだ。
「そういえば……この辺で泣いてたっけ……」
最後に泣いたのは、確か2年前の……今までの人生の中で一番辛い時だった。
沖縄を出て、本土である東京の大手外食チェーンに就職を決めた。最初こそ東京での暮らしに心をときめかせたものだったが、就職先である企業がロクでもないブラック企業……超過勤務にサービス残業等々を科してくるような会社だったのだ。それでも最初の一ヶ月は懸命に働いたのだけれど、ある日就業中に倒れた先輩を見て思ったのだ。『このままここで働き続けたら、命が危ない』と。
それからのアリサの決断は早かった。逃げるが勝ちだとばかりに、退社届けを書き上げて誰にも気が付かれないうちに逃げ出すようにして辞めたのだ。
当時住んでいたのは会社の寮だった為、戻ることもできず部屋が見つかるまでの間だとネットカフェで生活をしていた。けれど中々貯金もできず、派遣会社に登録して仕事を転々とする日々に少しずつ疲労が蓄積されていったのだ。
不安、焦燥、孤独……そういった感情に心が花びらを捲るように一枚、また一枚と蝕まれていくのが感じられた。けれど、それをどうすることもできずに日々を送っていたのだ。
ある日の夜遅く、派遣の仕事を終えてねぐらとしているネットカフェへ戻ろうとして……つい、電車の中で眠ってしまった。終点、という声に慌てて起きて駅のホームへ降りてみればそこは鎌倉駅で、東京へ戻ろうにも終電は既に行ってしまった後だ。どうすることもできずに駅を出て、とぼとぼと由比ヶ浜海岸まで歩いた。
こんな深夜では人もおらず、遠くに見える街の灯りが余計に寂しさを際立てる。吹き付ける風の音、海の音だけが聞こえていた。
「あたし、何してるんだろう……」
こんな場所に独りで。沖縄の言葉も、東京で生きる為にほとんど使わなくなった。本当に何をしているんだろう? そう思えば思うほど、心細さが込み上げてくる。アリサはその両肩を抱きしめて泣いた、辛いことを心の中から流しだすように泣いたのだった。
「あー……やだなぁ、思い出して泣かなくってもいいじゃない」
冷たい風に吹かれて、あの時のことを思い出していたアリサは自分が泣いている事に気が付いた。せっかく綺麗にお化粧したのに、なんて呟きながらハンカチで涙を押さえる。
溢れる涙を押さえながら、そういえばあの時に偶然見知らぬ男に声を掛けられて……事情を聞いて同情してくれたその人と短い間だったけれど同棲をしたんだっけと思い出す。それから更に色々……本当に色々あって、現在に至るのだ。
「あの人、元気かしらね」
生きていればまた会うこともあるかもしれないと思いながら、アリサは立ち上がる。少し付いてしまった砂を払って、また自分らしくある為に歩き出すのだった。
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担当ゲームマスター
加持蜜子
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月30日
参加申し込みの期限
2016年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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