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<月華>月昂崩落 ―捧げられた姫―
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破:交えるモノは何?
(うー、この服動きにくーい)
桜庭 円
は内心で文句を言いながらも考察を巡らせていた。情報が何者かに歪められていたのではないか、と考え、『その相手がどんな人だったのか』という疑問が湧いた。
ふと顔を上げると
日暮 ねむる
が所持品をチェックしていた。円は数時間前の事を思い出し、にっこりと彼に笑いかける。
「部長、どうしたの?」
「さっきは、助けてくれてありがと。なんか、ほっとした」
その一言にねむるがくすっ、と笑って頷く。
「僕も、部長が無事でよかったよ。……あー、今は囚われの身だけどさ」
そう苦笑していると冷気が漂ってきた。刹弦が近づいている、と直感で察知した6人。だが、その彼は戸を開けて肩を竦めた。
「緊張感がないのか、そなたたちには」
その言葉に、寝たふりをしていた瓢は笑いたくなり堪えるのに必死だった。
刹弦は、おきていた事を咎める事無く静かに5人へ言った。
「ここを出たり儀式の邪魔をせぬなら起きていてもかまわん。暫らくは自由などないだろうからな」
そう言って刹弦は1人儀式の準備に戻る。そこで
椿 美咲紀
は刹弦に歩み寄った。
「……? なんだ」
「あのっ、良かったらその儀式について教えてほしいのです。私の実家は神社だったので……」
刹弦は不思議そうな顔をし、「おかしな娘だ」と呟きつつも美咲紀に儀式について語り始めた。
「贄姫。ようは、生贄のことだ。荒ぶる神や祖霊を沈めるべく捧げられるもので、高貴な身分の若い娘が選ばれる。故に、『生贄』の『姫』、なのだ。今回の場合は……」
刹弦はそこまで言いかけて口を噤む。美咲紀が不思議そうにしていると、刹弦は「なんでもない」と言って言葉をつぐんだ。
「良かったら、この文様の謂れなども教えていただけませんか? 興味深いのですっ!」
美咲紀の言葉に、刹弦は僅かに首をかしげながらも説明する。その間に
後木 真央
、ねむる、円、
恵御納 夏朝
(現在は夏夜)は目配せし、肯きあった。
――対話を試みるのは、今だ。
一通り説明してもらった所で、夏夜はそっと声をかける。
「刹弦、ちょっといいかな。まだ聞きたい事があるんだ」
「かまわんぞ。だが、あまり時間も取れん。……何だ?」
刹弦は静かに返すが、怒っているようにも、そうでないようにも見える。少し怖いが、そうも言ってられない。ねむるは、おずおずと口を開いた。
「そこの大きな寝台に藍紗さんいたよね。て、ことは青龍族の王を生贄にでもする気なのかな?」
その言葉に、刹弦は1つ頷く。
「先ほども言ったとおり、高貴な身分の娘を『贄姫』として捧げる。彼女はまだ即位して2年しか経って居ない上、まだ婿もいない。条件にあうだろう?」
僅かに表情を緩めながらも、真面目に言う刹弦に対し、ねむるは納得したような顔で頷いた。
「そうか。……これで、やっとわかったよ。君は、『あの子から嫌われてなんか無かった』んだ」
「……?」
突然の言葉に、刹弦はきょとん、とする。と、真央がしゅん、とした様子で一歩踏み出した。
「マオ……」
「ごめんなのだ。色々、さっき見えちゃったのだ。会ったばかりだけど、真央ちゃんは刹弦のことが気になるのだ。嘘はすぐバレるのだ」
刹弦は「あの時に見えたか」と納得した。曰く、
影の貴人は感情が高ぶりすぎると己の記憶の一部を他人の脳内に叩き込んでしまう事がある
、というのだ。
(だから、僕はあの時……見ちゃったのか)
ねむるが僅かに息を飲んでいると、真央は静かに言った。
「あの時、有紀ちゃんセンセ(
高野 有紀
)が捕まって、真央ちゃんとっても怒ったのだ。だから、刹弦倒しに行ったのだ。でも、刹弦の過去見たり、ここでの真央ちゃん達への対応を見て敵対したいばかりじゃないのかな、って思ったのだ。……だったら、刹弦ともう1度、話したくなったのだ」
真央の言葉を刹弦は最初いぶかしむ様な様子であったが、徐々に緩まっていく。
「よかったら聞かせて欲しいな。刹弦さんが手紙を遣り取りしていた人って、どんな人だったのかな?」
聞かせて、と問うと刹弦は僅かに顔を曇らせ、口を開く。
「……彼女は、幼馴染でな。とても優しい娘だった。婚約者と1度はなったものの、色々あって当時の王に破棄されてしまったが、それでも慕ってくれる、よい娘だった」
僅かに苦悶の表情を浮かべながらも、その目は懐かしそうで……。真央とねむるは、そこから彼が見せた『失恋の記憶』の歪みを予感する。
だが、その苦悶は、ゆるやかに悲しみの顔へと変化していた。
「私達は誓っていた。許されたならば婚姻の契りを、と。……なのに、彼女は……途中で手紙を他人に託して他の人へと嫁いでしまった」
「んー、やり方は、結果的に悪かったかもしれないけどさ。手紙の代筆は、刹弦さんの為じゃない?」
円の言葉に、刹弦は目を見開く。僅かに冷気が巻き起こり、雪が舞う。だが、みんなの前に真央が立ちはだかる。
「刹弦、話を聞いて欲しい、のだ。務めなんかよりも、刹弦を守りたかった人は、きっと居たのだと思うのだ」
「……刹弦さん。
彼女は多分、『贄姫』に選ばれたんじゃないかな?
」
真央に駆け寄り、ねむるもまた言葉を繋ぐ。だが、彼が言ったその一言に、刹弦は表情を強張らせた。
と、その時。きぃ、と乾いた音を立てて扉が開く。そこに現れたのは、
志波 武道
を始めとする救援組だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
前回シナリオ
<月華>風花は、白く冷たき針
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年12月17日
参加申し込みの期限
2016年12月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年12月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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