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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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＜月華＞月昂崩落 ―捧げられた姫―
サキリは戦いの中で閃き、ナイフを握り締める。視線の先、傷ついた燈耶は鋭い目でサキリと白鋼を睨んでいた。
「もしかして、燈耶はさ。……あの時の首謀者だったりする？」
その一言に、燈耶の表情が僅かに引きつった。
蛇那伊の暴れっぷりは鬼神の如くで、僅かに光を纏った拳が、足が敵を追い詰める。遥斗が風で誘導し道を作る。そして、刀は【加速】していた。
（眠ってもらうぞ）
ろっこんの進化能力で空気を足場にしながら三次元の動きで間合いを詰め、光を纏った刃引き刃を叩き込む。巧みな動きのなかで、彼は戦う燈耶の姿を見てポツリと呟く。
「あいつは、以前華夜にちょっかいをかけた暗殺集団に関係していたりするのか？」
「……ええ。ぶちまけちゃうと、彼が、首謀者よ」
華夜はその言葉に、どこか悲しげに呟いた。刀は内心嫌な予感がし、燈耶から見えないようにしつつ先を急がせた。
「うん、華夜さんも俺たちと一緒がいいね」
武道に頷き、紫と修に挟まれる形で冥晶宮を目指す。武道が扇子を振るって吹雪を発生させて敵を怯ませると、零が短槍を一閃させ敵にダメージを与える。修は顔を挙げ、用意した聖水をばら撒いて牽制した。
「進もう！」
「そうだね。皆が待っている！」
修と武道に促され進む紫と華夜。ふと、紫が顔をあげれば、どこかで爆竹が鳴る。亮が用意した物だ。彼は息を止めている間身体能力が３倍となるろっこん『鬼人の体（サード・フォース）』を発動させながら金属バットやボールを攻撃に使っている。
（私も、足手まといにはならないようにしなくちゃ）
紫は、手早くスマートフォンを捜査し、懐中電灯アプリを起動させる。周囲を照らせば、魔物達は怯んで動きを止めた。
「助かるよ！ これで進みやすくなる筈だ！」
武道はそういい、進軍していく。視線の先には、荘厳ながらもどこか寂しい印象を抱かせる宮が、あった。
（冥晶宮……。ここに、皆と藍紗さんが……！）
武道は眼鏡を正し、速やかに修たちを連れて駆けていくのだった。
＊：＊：＊：＊
――冥晶宮
時間は遡り、救援組が準備に追われている頃……。
囚われていた者達が寝台に横たわる中、刹弦は忙しそうに動いていた。全ては生贄を呪皇へ捧げる為である。
途中、燈耶と名乗る存在がやって来たが、その会話で目を覚ましたものがいる。恵御納 夏朝だ。正し、その人格は『夏夜』のものであったが。
（とうや、か……。懐かしい名前を聞いたな）
夏朝には、本来生まれてくる筈だった弟『冬夜』がいた。だが、不幸があり生まれ出る事は出来なかった。
その名の響きを寂しくも懐かしく思っているうちに燈耶は去り、夏夜はゆっくりと手を動かして所持品を確認した。目を開ければ刹弦もまた姿を消していた。
（今、か）
夏夜が寝台から起き上がると、丁度後木 真央が皆を起こそうとしていた所だった。真央は夏夜を見るなり、泣きそうな顔になった。
「夏朝ちゃんごめんなさいなのだ！ 真央ちゃんの所為で皆が……」
「落ち着くんだ、真央。それを言うなら僕だって……」
刹弦が暴走した原因の一旦は、真央が純粋な怒りを向けて襲い掛かった事にある。それ故に責任を感じていたようだ。夏夜も刹弦に対しては「急所を蹴り上げたい」程に怒りを覚えていた為、気持ちは解る気がした。
２人は残りのメンバーを起こす事にし、夏夜は振り返る。と、日暮 ねむるの様子がおかしい事に気がついた。どこか必死に何かを守ろうとするような顔に見え、焦っているようにも見えた夏夜は、僅かに手を握る。彼は先ほど刹弦の雪が目に入り、心が凍りつきそうになっていたのだ。
（っ、少しでも気を抜くと、もっていかれる。……考えろ、考え続けろ、僕！）
ねむるは思い出す。真央を支えた時に流れてきた映像を。そのノイズ交じりの世界の中に、呪いの正体が見える気がした。確かに、刹弦は愛する人を喪い、呪いを受けている。と、いう事はつまり……？
その時、暖かな感触がねむるの頬に触れた。瞳を開くと、夏夜が安心したように瞳を細める。頬から伝わる温もりが確かに伝わり、痛みを伴って凍りかけていた心を暖める。
「あっ……」
ねむるの目から、音もなく涙が流れる。心に刺さった棘が消えたのを覚え、ねむるは心から夏夜に感謝した。
「ありがとう、恵御納さん」
「いいんだ。今は、皆で状況を打開しないとね」
彼女の言葉に頷いていると、別の寝台から愛らしいあくびが聞こえた。椿 美咲紀は眠そうに目をこすりつつも辺りを見渡していた。纏っているのは巫女服で、微妙にこの空間に合っているような気がする。
「もしかして、燈耶はさ。……あの時の首謀者だったりする？」
その一言に、燈耶の表情が僅かに引きつった。
蛇那伊の暴れっぷりは鬼神の如くで、僅かに光を纏った拳が、足が敵を追い詰める。遥斗が風で誘導し道を作る。そして、刀は【加速】していた。
（眠ってもらうぞ）
ろっこんの進化能力で空気を足場にしながら三次元の動きで間合いを詰め、光を纏った刃引き刃を叩き込む。巧みな動きのなかで、彼は戦う燈耶の姿を見てポツリと呟く。
「あいつは、以前華夜にちょっかいをかけた暗殺集団に関係していたりするのか？」
「……ええ。ぶちまけちゃうと、彼が、首謀者よ」
華夜はその言葉に、どこか悲しげに呟いた。刀は内心嫌な予感がし、燈耶から見えないようにしつつ先を急がせた。
「うん、華夜さんも俺たちと一緒がいいね」
武道に頷き、紫と修に挟まれる形で冥晶宮を目指す。武道が扇子を振るって吹雪を発生させて敵を怯ませると、零が短槍を一閃させ敵にダメージを与える。修は顔を挙げ、用意した聖水をばら撒いて牽制した。
「進もう！」
「そうだね。皆が待っている！」
修と武道に促され進む紫と華夜。ふと、紫が顔をあげれば、どこかで爆竹が鳴る。亮が用意した物だ。彼は息を止めている間身体能力が３倍となるろっこん『鬼人の体（サード・フォース）』を発動させながら金属バットやボールを攻撃に使っている。
（私も、足手まといにはならないようにしなくちゃ）
紫は、手早くスマートフォンを捜査し、懐中電灯アプリを起動させる。周囲を照らせば、魔物達は怯んで動きを止めた。
「助かるよ！ これで進みやすくなる筈だ！」
武道はそういい、進軍していく。視線の先には、荘厳ながらもどこか寂しい印象を抱かせる宮が、あった。
（冥晶宮……。ここに、皆と藍紗さんが……！）
武道は眼鏡を正し、速やかに修たちを連れて駆けていくのだった。
＊：＊：＊：＊
――冥晶宮
時間は遡り、救援組が準備に追われている頃……。
囚われていた者達が寝台に横たわる中、刹弦は忙しそうに動いていた。全ては生贄を呪皇へ捧げる為である。
途中、燈耶と名乗る存在がやって来たが、その会話で目を覚ましたものがいる。恵御納 夏朝だ。正し、その人格は『夏夜』のものであったが。
（とうや、か……。懐かしい名前を聞いたな）
夏朝には、本来生まれてくる筈だった弟『冬夜』がいた。だが、不幸があり生まれ出る事は出来なかった。
その名の響きを寂しくも懐かしく思っているうちに燈耶は去り、夏夜はゆっくりと手を動かして所持品を確認した。目を開ければ刹弦もまた姿を消していた。
（今、か）
夏夜が寝台から起き上がると、丁度後木 真央が皆を起こそうとしていた所だった。真央は夏夜を見るなり、泣きそうな顔になった。
「夏朝ちゃんごめんなさいなのだ！ 真央ちゃんの所為で皆が……」
「落ち着くんだ、真央。それを言うなら僕だって……」
刹弦が暴走した原因の一旦は、真央が純粋な怒りを向けて襲い掛かった事にある。それ故に責任を感じていたようだ。夏夜も刹弦に対しては「急所を蹴り上げたい」程に怒りを覚えていた為、気持ちは解る気がした。
２人は残りのメンバーを起こす事にし、夏夜は振り返る。と、日暮 ねむるの様子がおかしい事に気がついた。どこか必死に何かを守ろうとするような顔に見え、焦っているようにも見えた夏夜は、僅かに手を握る。彼は先ほど刹弦の雪が目に入り、心が凍りつきそうになっていたのだ。
（っ、少しでも気を抜くと、もっていかれる。……考えろ、考え続けろ、僕！）
ねむるは思い出す。真央を支えた時に流れてきた映像を。そのノイズ交じりの世界の中に、呪いの正体が見える気がした。確かに、刹弦は愛する人を喪い、呪いを受けている。と、いう事はつまり……？
その時、暖かな感触がねむるの頬に触れた。瞳を開くと、夏夜が安心したように瞳を細める。頬から伝わる温もりが確かに伝わり、痛みを伴って凍りかけていた心を暖める。
「あっ……」
ねむるの目から、音もなく涙が流れる。心に刺さった棘が消えたのを覚え、ねむるは心から夏夜に感謝した。
「ありがとう、恵御納さん」
「いいんだ。今は、皆で状況を打開しないとね」
彼女の言葉に頷いていると、別の寝台から愛らしいあくびが聞こえた。椿 美咲紀は眠そうに目をこすりつつも辺りを見渡していた。纏っているのは巫女服で、微妙にこの空間に合っているような気がする。
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- ブロンズシナリオ（100）
- グループ参加
-
- 3人まで
- シナリオジャンル
-
- 冒険
- バトル
- 神話・伝説
- 定員
-
- 15人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年12月17日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年12月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2016年12月24日 11時00分
