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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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狼は九夜山に吼える？
「一応、弱体化狙いでこっちもやっておこう」
幽はてきぱきと準備を整えると、あっというまにおおいぬ座、からす座、こっぷ座が出来上がった。
真央と清一郎が用意した聖水の瓶は全部で７本。そして、教会で見つけた液体入りの瓶は４本。計１１本の聖水が用意できた。
真央、清一郎、御剣 刀、ブリジット・アーチャーの４人は結界に聖水をかけるべく、２本ずつ持って教会の外へ出る。多くの者が見守る中、幽は脳裏に青龍を思い描き、「ソウルリンク」と叫んだ。彼の白い肌を、青い、龍のような鱗が覆っていく。幽のろっこん『青龍之舞・龍鱗陣』が発動した証拠だ。
（これで、いつでも烏が出てきても……）
幽がそう思ったとき、外から声がした。
「なんや、来よったなっ」
烏の襲来を察知した清一郎が、聖水を片手に身構える。そして死角からきたであろうそれに、１つの瓶から聖水をぶっ掛ける。同時にしゅわしゅわ、と炭酸のような音を立て烏から靄が立ちこめる。
その隙にブリジットたちが走り、結界へ近づこうとするが、妙な威圧感が彼らを襲う。その間に、烏は影へと溶け込み、今度は教会内部にいた修とツムジへと襲い掛かった！ だが、それを察知した者がいた。
「あぶないっ！」
円が修の手を引いて避け、変わりにサキリが烏と対峙する。わざと隙のあるような動きで烏を誘うサキリは、隠し持っていた鏡に内心で感謝していた。
（持っていてよかった。猛禽特有の襲撃に対応できたからね。さて……）
そうしながらも、サキリは烏を見、にやり、と笑う。
（僕を狙って来い、烏。隠れてないで出てこいよ、勝負しようじゃないか）
その言葉が伝わったのか、サキリの脳裏にしわがれた声が叩き込まれる。
――お望みどおりに。
「遅い！」
ろっこん『斬空舞踏』によって瞬間移動し、烏の攻撃にあわせて追撃を決めるサキリ。烏は羽ばたいてそれを避け、翻ってサキリへと攻撃を繰り返す。幽は祈りながらもその様子を伺っていた。
「どうか落ち着いて、どうしたいのか話してください」
不意に、烏へ声をかける者がいた。様子を見ていた天動 記士郎だった。彼の声に反応したのか、烏はサキリへの攻撃をやめ、ばさばさと音を立ててホバリングする。いつでも攻撃に移れそうな動きに、サキリも記士郎も身構える。
『どうしたい、だと？ 決まっておろう。そこの天狼を屠るまでよ』
「それは、なぜ？」
記士郎の次に声をかけたのは、桜庭 円だった。彼女は烏の目を見、一歩近づいた。記士郎がいつでも庇えるよう、彼女と共に歩く。
「……相手は直ぐにでも貴方を貫こうとします。慎重に」
「うん。ありがと！」
記士郎の言葉に円は笑顔で頷き、彼女は烏に対しいつになく真面目な顔で向き合った。そして、一礼する。
「ボクは神酒ノ国を治める王、白鋼の友、桜庭円、です。君も、天狼と戦い其方も無傷ではないんじゃないかな？ 傷は、平気？」
円が問いかけるも、烏は何も答えない。確かに戦闘の後だろうか、烏も無傷ではない。彼女はそれを見逃さなかった。
綾花と能美子が内心ではらはらと見守る中、円は烏の反応を見ながら慎重に言葉を選び、口を開く。
「その上、一人でこの人数を相手に結界を張るとは余程の覚悟だと思うんだ。でも、引くとしたら、天狼の命に関わる物、以外で引く為に納得できる様なものは有るのかな？」
彼女の問いかけに、烏はやはり答えない。幽は嫌な予感を憶えながら、場合によっては自分が円を庇おう、と神経を集中させて様子を探る。
サキリはさりげなくツムジとライメイの場所を確認し、牛瀬 巧と修、ねむるが庇っているのが見えた。記士郎もそれを見、２人は其々の得物を考えつつも烏の動向を探った。
烏の襲撃を避けた一同は、すぐさま散開する。結界を壊すべく、聖水を散らばってかけるためだ。
「急げ！」
刀の声に、真央とブリジットが頷く。清一郎が早速聖水をかければ結界が大きく波打ち、白い光が毀れる。
「効果ありそうやでっ」
「次、いくわよっ！」
ブリジットが離れたところで聖水をかけると、再び白い光が毀れる。だが、真央がそれに続こうとした途端、結界に近づいた刀たちに、なんともいえない威圧感が襲い掛かってくる。
「負けてたまるか、なのだ！」
真央が気合と共に瓶を投げ、聖水がぶちまけられる。同時に結界に広がる白い光の線。どうやら、結界が綻び始めているようだ。
「あと少し……なのか？」
刀は呟きながら聖水の瓶を取り出した。だが、それを落としそうになるほどの威圧感が再び襲い掛かる。早くやらなければ、と思えば思うほど、威圧感は身体の自由を奪う。
（それでも……やらなきゃいけない、のだ）
真央は、瓶を片手に、体当たりするほどの勢いで結界へと突っ込んだ。
幽はてきぱきと準備を整えると、あっというまにおおいぬ座、からす座、こっぷ座が出来上がった。
真央と清一郎が用意した聖水の瓶は全部で７本。そして、教会で見つけた液体入りの瓶は４本。計１１本の聖水が用意できた。
真央、清一郎、御剣 刀、ブリジット・アーチャーの４人は結界に聖水をかけるべく、２本ずつ持って教会の外へ出る。多くの者が見守る中、幽は脳裏に青龍を思い描き、「ソウルリンク」と叫んだ。彼の白い肌を、青い、龍のような鱗が覆っていく。幽のろっこん『青龍之舞・龍鱗陣』が発動した証拠だ。
（これで、いつでも烏が出てきても……）
幽がそう思ったとき、外から声がした。
「なんや、来よったなっ」
烏の襲来を察知した清一郎が、聖水を片手に身構える。そして死角からきたであろうそれに、１つの瓶から聖水をぶっ掛ける。同時にしゅわしゅわ、と炭酸のような音を立て烏から靄が立ちこめる。
その隙にブリジットたちが走り、結界へ近づこうとするが、妙な威圧感が彼らを襲う。その間に、烏は影へと溶け込み、今度は教会内部にいた修とツムジへと襲い掛かった！ だが、それを察知した者がいた。
「あぶないっ！」
円が修の手を引いて避け、変わりにサキリが烏と対峙する。わざと隙のあるような動きで烏を誘うサキリは、隠し持っていた鏡に内心で感謝していた。
（持っていてよかった。猛禽特有の襲撃に対応できたからね。さて……）
そうしながらも、サキリは烏を見、にやり、と笑う。
（僕を狙って来い、烏。隠れてないで出てこいよ、勝負しようじゃないか）
その言葉が伝わったのか、サキリの脳裏にしわがれた声が叩き込まれる。
――お望みどおりに。
「遅い！」
ろっこん『斬空舞踏』によって瞬間移動し、烏の攻撃にあわせて追撃を決めるサキリ。烏は羽ばたいてそれを避け、翻ってサキリへと攻撃を繰り返す。幽は祈りながらもその様子を伺っていた。
「どうか落ち着いて、どうしたいのか話してください」
不意に、烏へ声をかける者がいた。様子を見ていた天動 記士郎だった。彼の声に反応したのか、烏はサキリへの攻撃をやめ、ばさばさと音を立ててホバリングする。いつでも攻撃に移れそうな動きに、サキリも記士郎も身構える。
『どうしたい、だと？ 決まっておろう。そこの天狼を屠るまでよ』
「それは、なぜ？」
記士郎の次に声をかけたのは、桜庭 円だった。彼女は烏の目を見、一歩近づいた。記士郎がいつでも庇えるよう、彼女と共に歩く。
「……相手は直ぐにでも貴方を貫こうとします。慎重に」
「うん。ありがと！」
記士郎の言葉に円は笑顔で頷き、彼女は烏に対しいつになく真面目な顔で向き合った。そして、一礼する。
「ボクは神酒ノ国を治める王、白鋼の友、桜庭円、です。君も、天狼と戦い其方も無傷ではないんじゃないかな？ 傷は、平気？」
円が問いかけるも、烏は何も答えない。確かに戦闘の後だろうか、烏も無傷ではない。彼女はそれを見逃さなかった。
綾花と能美子が内心ではらはらと見守る中、円は烏の反応を見ながら慎重に言葉を選び、口を開く。
「その上、一人でこの人数を相手に結界を張るとは余程の覚悟だと思うんだ。でも、引くとしたら、天狼の命に関わる物、以外で引く為に納得できる様なものは有るのかな？」
彼女の問いかけに、烏はやはり答えない。幽は嫌な予感を憶えながら、場合によっては自分が円を庇おう、と神経を集中させて様子を探る。
サキリはさりげなくツムジとライメイの場所を確認し、牛瀬 巧と修、ねむるが庇っているのが見えた。記士郎もそれを見、２人は其々の得物を考えつつも烏の動向を探った。
烏の襲撃を避けた一同は、すぐさま散開する。結界を壊すべく、聖水を散らばってかけるためだ。
「急げ！」
刀の声に、真央とブリジットが頷く。清一郎が早速聖水をかければ結界が大きく波打ち、白い光が毀れる。
「効果ありそうやでっ」
「次、いくわよっ！」
ブリジットが離れたところで聖水をかけると、再び白い光が毀れる。だが、真央がそれに続こうとした途端、結界に近づいた刀たちに、なんともいえない威圧感が襲い掛かってくる。
「負けてたまるか、なのだ！」
真央が気合と共に瓶を投げ、聖水がぶちまけられる。同時に結界に広がる白い光の線。どうやら、結界が綻び始めているようだ。
「あと少し……なのか？」
刀は呟きながら聖水の瓶を取り出した。だが、それを落としそうになるほどの威圧感が再び襲い掛かる。早くやらなければ、と思えば思うほど、威圧感は身体の自由を奪う。
（それでも……やらなきゃいけない、のだ）
真央は、瓶を片手に、体当たりするほどの勢いで結界へと突っ込んだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年03月19日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年03月26日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年03月26日 11時00分
