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狼は九夜山に吼える?
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一体どれだけ経っただろうか?
誰もが思うほどの沈黙が礼拝堂を満たしていた。だが、それを破ったのはその場に居る者全ての脳裏に叩き込まれた烏の言葉。
――否。天狼族の命の他に、求めるものなど無し。
その言葉が放たれたと同時に、誰もが一瞬だけ、刃物を胸に突きつけられたような感覚がし、身動きが取れなくなる。
『乙女よ、汝も月の民と同じ呪いを受けるか?』
「えっ?!」
その刹那。円にのみ声が聞こえる。と、同時にその首目掛け赤い爪が振り下ろされようとした。
――ワオーンッ!
――パシャッ!
一瞬だけではあるが、眩い光が礼拝堂を満たした。
幼い狼の声と僅かな渇いた音。そして、風を切る音に、鈍い打撃音。烏はけたたましい声を上げて跳ね飛ばされる。円が我に帰ると、ポラロイドカメラを構えた幽と、皮手袋をはめた拳を突き出し、構える記士郎の姿があった。再び攻撃に移ろうとした烏には、ろっこんで瞬間移動したサキリが対応し、追撃する。ツムジはそれに呼応して吼え、その度に白い光が礼拝堂に広がる。
「まだまだちぃ~っと明るさが足りないかねぇ~?」
今まで大人しく様子を見ていた
骨削 瓢
が散らばっていた紙やらあまった蝋燭などに火をつけ、周囲はさらに明るくなる。烏は忌々しげに礼拝堂の天井付近まで飛ぶと、ふっ、と音も無く消えてしまった。
「……大丈夫?」
能美子が円に駆け寄ると、円はぎこちなく頷く。だが、彼女の背中には冷たい汗が流れていた。氷をそのまま心臓に刺されるような、そんな感覚が確かにした。記士郎とサキリに助けてもらわなかったら、ツムジが吼えていなければ、自分は……。
「あわわわっ!? 大丈夫ですか!」
「少し、無茶をしましたか……」
美咲紀があわてて記士郎に駆け寄る。彼は烏の顔面へパンチを繰り出した際、嘴が掠めたらしく皮手袋ごと手の甲を切っていた。縫うほどではないものの赤い滴りが毀れ、痛々しい。円が彼へと礼を述べ、大丈夫かと問えば記士郎はにこり、と頷いた。
真央の手にした瓶から、聖水がぶちまけられる。赤い光は薄れ、白い光の罅が広がっていく。同時に威圧感も消え、刀、ブリジット、清一郎も動けるようになる。
「あと残り幾つかしら?」
「俺が持っていた分は烏よけと結界で使ってしもうたで」
「俺は2つ残っている。真央は2つとも使ったんだよな?」
ブリジットの問いかけに清一郎と刀が答え、真央も頷く。刀とブリジットがうなづきあったその時、結界は音も無くなくなった。
一同が礼拝堂に戻ると、狼の親子が彼らを待っていた。ライメイは刀たちが戻ってきたのを確認すると、音も無く灰色の髪をした男性へと姿を変えた。ツムジも小学生ぐらいの男の子へと姿を変える。
「みなさん、親子共々助けていただきありがとうございました。お陰で、再会できました」
そう言って2人に頭を下げられ、皆、なんとなく照れてしまった。
結界はすでにない。一同は烏に襲われぬうちに早く脱出しよう、と速やかに歩き始める。今だ動きが鈍い巧に記士郎が肩を貸し、ライメイとツムジをサキリとねむるで警護する。他の者達で彼らを庇うように歩き、がおーが真央の頭の上で警戒する。
皆で教会を出、結界があったであろう場所を通ったと同時に……寝子島の住人達は意識が白く染まっていくような感覚を憶えていた。
* * * * *
「ここは……」
紫が我に帰ると、そこは自室だった。いつの間に、自分は帰宅していただろうか。不思議に思いながらも買ってきたはずのノートを見ると……、そこには『今まで自分達が調べた事』がびっしりと書かれていた。
(あれは、夢ではなかったのね)
ノートは半分弱ほど使ってしまったが、どうにかなるだろう。そんな事を考えてなから彼女はそれらを見つめるのだった。
彼女と同じように、大半の人々が自室へと戻っていた。そして、よくみると其々のスマートフォンや携帯電話、パソコンに一通のメールが届いていた。
九夜山勿忘草教会にて、私たち親子を保護していただき真にありがとうございます。皆様には、感謝し切れません。
私たちは朱雀族の王族に保護され、匿われています。このような形での謝礼となってしまい大変申しわけありません。どうか、皆様に月光の加護がありますように。
ライメイ
(無事に合流で着てよかった)
能美子は自室のベッドに腰掛、安堵の息を漏らす。そして、メールに添付された親子の写真を見、小さく微笑む。そうしているうちに、彼女は疲れからか僅かに眠りたくなるのだった。
こうして、九夜山にある教会での事件は幕を閉ざした。
だが、美咲紀は遠くを見つめ一連の物事を録音した機械を手に頷く。
(おそらく、コレが最期ではないです……)
美咲紀は、このデータを友達に持っていって、色々と役立てようと考えるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月19日
参加申し込みの期限
2016年03月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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