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『 コロシアイ 』
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【どこまでも弱くて、なによりも強い人】
「いやぁ……これはまた引き込まれたかなっ☆」
志波 武道
は夢とは思えない鮮明な光景に、ほんの一瞬だけ真顔になってから冗談めいた様子で辺りを見渡した。
鉄筋が剥き出しの灰色のコンクリート。錆びて曲がった鉄の棒。切り取られた四角の窓からは雨の音が聞こえていた。
しっかりとした、姿を見せない『うさぎ』という存在からのアナウンス……武道は思案する。
島の異常事態には何度となく巻き込まれた事がある。今回もそうだろう。
夢が媒介なら、恐らく今回の内容もさぞかし突飛で……
その思考を妨げる様に──硬質な物体が、コンクリートの壁を叩く音がした。
一気に毛が逆立った。吹き上がる悪寒に、背中が粟立つその感覚。
武道が飛びのくように横に飛びのき振り返る。
そこには、手斧の背を壁に打ち据えた、自分の姿を完全に模した、影がいた。
自分というドッペルゲンガーとは過去にも戦った事がある。だが、自分であるということは、恐らくこちらの事は筒抜けに違いない。
「戦いにくいこの上ないぜぃ……!」
敵が自分、この状況に躊躇した。
その瞬間にも、武道の元に駆け寄ってきた影からの、横薙ぎにされた手斧を何とかかわす。
「ちょっ、く、首は大変だから狙わないでっ。狙わないでっ」
いつもの調子でテンション高めに声を上げつつ、屈みながら横に回りこんで、手斧を持つ手を狙い、ろっこんを発動させる。
手刀で突く事で、相手の感覚機能を、局部麻酔の如く麻痺させる能力──手刀は、自分の影へ綺麗に決まった。
床に落ちる手斧──しかし、武道は追撃をする事無くその場から一気に距離を取る。
ろっこんの進化能力から、武道はその麻痺度合いを知る事が出来る。
直ぐに察した……殆ど、効いていない。
願えばその隙をつける武器が出てくるだろう。しかし、武道はそれを良しとしなかった。
何も持たないまま、離れた遠くで影が手斧を持ち直すのを目にすることしか出来なかった。
過去に、ドッペルゲンガーに受けた指摘が脳裏に浮かぶ。
自分を度外視した皆の笑顔など──甘い、と。
確かに“俺が甘かった、ソレダケだテヘ☆”……何度、それだけで自分への傷を受け入れて来ただろう。
しかも、それは……フツウを守りたい想いに比例するよう酷くなっている。
おそらく、きっと。今、自分の影の瞳に映っているのは、成長なんて言葉を投げ捨てた──己を殺してフツウを守る道化の姿。
「(甘くて何が悪い──……アレコレ、過去の方が強いじゃね?)」
脳裏に浮かんだ未来の想定を慌てて打ち消す。
「……このままだと、俺劣勢っ? 殺しちゃいヤン♪」
口走りながら、相手から逃げを打ちつつ後退を続ける。
いつの間にか存在した背後の壁に冷や汗が溢れ出た。
逃げ惑わなくなった武道に、やっと捕捉をしたとばかりに、ゆっくりと影が迫る。
それでも──
「(俺には守りたい人がいる──
そして……新しく守りたい人もできた)」
こちらは手刀だが、相手には武器のリーチがある。
「(殺さなければならない、わかってるが……怖いんだ……)」
その要であるはずの肝心のろっこんは、影との力の差であるのだろう、殆ど効かずに使えない。
「(ならば考えろ……いつも、いつもそうしてきたはずだ……
考えろ、どうすればいいかを!)」
いよいよ相手の手斧の間合いが近づきつつある。
こちらの考えはお見通しなのだろう、いつの間にか、影は手足と全身を担う首の延髄部分に防具を身につけていた。
そして、手斧が振り下ろされそうになったその刹那。
「(そうだ、うさぎ……ウサギだ!)」
不意に浮かび上がった解。それがどんなにあやふやであろうとも、
目的が浮かんだ今、死ぬ訳には行かない。
「(俺は願う! 守るものを! 無力化するものを!)」
とっさに願った。
現れた盾に手斧の刃が防がれる。その隙を突いて、閃光弾のピンを引っ掛け外し、顔を覆う盾と相手との間にぶつかる様に投げ込んだ。
僅かな間をおいて炸裂する閃光に、僅かな悲鳴。
尚も押さえつけようとする影の力が一気に緩んだ。
その合間に、武道は相手を弾き返して一気に駆け抜ける。
一撃が重たくて腕が痺れる。もはや無用の長物だ。武道は、持っていた盾を相手にぶつけて部屋を飛び出した。
「(ウサギはどこかにいるはずだ。探さなくては──!)」
射程を一気に離れたこちらに向かい、手斧から持ち替えた影の銃が、先程まで武道のいた場所を撃ち抜いた。
うさぎを探して走り続けた。
途中で見つけた自分の物ではない血痕を見つけて、後を追えばうさぎはあっという間に見つかった。
こちらに背中を向け、血溜まりの中で、どこからともなく現れる人参をかじり続けている光景──
「ニンジンのお味はいかが? 俺にも味見させて☆」
「え?」
武道は振り向くウサギの人参を取り上げて、高く持ち上げる。
「あっ、あっ」
それにつられて立ち上がり伸びをするうさぎの首筋に、静かに冷静に手刀を構える。
「もう十分食べたろ? 解放してくれないかな?」
うさぎは武道の雰囲気に息を呑む。しかし、
「いやだよ! 今は食べないと身体が保てなくて、元の世界に戻っちゃう!」
──背後からは、影の気配が確実に近づいている。
「……仕方ないな。
元の世界に戻るだけなら……」
武道は諦めた様子で、うさぎの首筋を強く手刀で突いた──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月03日
参加申し込みの期限
2016年03月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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