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ちいさなケンカ
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シンクロニシティー
キャットロードの一角。
ここで、
恵御納 夏朝
と
八神 修
は待ち合わせをしていた。
今日はふたりで、猫のたまり場に遊びに行く約束をしていたのだ。
それは別にふたりが恋仲だからとかそういうことじゃなく、猫好きな仲の良い友達として。
「やあ恵御納、今日は楽しみだな」
さっと手を挙げて修がそう言えば、夏朝も同じように手を挙げて応える。すると夏朝の目に、あるものが見えた。
「八神君、それは?」
「ん? ああ、せっかく猫とたくさん遊ぶからな」
そう言う修の手には、袋がひとつ。
「そこのペットショップでいろいろ買ったんだ」
「うん、分かるよ」
「え?」
夏朝の予想外の返事に、修は驚いた。すぐにその理由は、彼女の口から語られる。
「僕も、同じお店で買ったからね」
少し恥ずかしそうに言って、夏朝は修が持っている袋と同じ袋を大きなバッグから取り出した。
「なんだ、夏朝もここで買ってたのか。時間的に、店で会っていてもおかしくなかったな」
僅かに笑う修。
夏朝は「そうだ」と何かを思いついたように言った。
「せっかくだから、今ここで、お互い買ったものを見せ合いっこしてみない?」
「面白そうだ」
「八神くん、どのくらい買い物したの?」
「そうだな、商品の数で言えば3つ……かな」
「あ、僕もだ。じゃあいっこずつ見せていこうよ」
修が頷くと、夏朝は「まずひとつめ」と言ってから合図を告げる。
「せーのっ、じゃーん!」
夏朝が取り出したのは、猫のおやつ。
「え!?」
夏朝が、驚きの声を発した。少し遅れて、修も。
「これは……」
目の前には、まったく同じ商品がふたつ。
そう、修も同タイプの猫おやつを購入していたのだった。
「こんなこともあるんだな」
「びっくりしたよ、でも次はかぶらないと思う」
再び、せーのと声をかける。
ふたりが袋から出したのは、「ねこまんマグロ」と書かれたウェットタイプの猫缶。
……と、「ねこまんマグロ」と書かれたウェットタイプの猫缶。
「え、ええっ!?」
「……うそ、だろ?」
これには、ふたりとも声が思わず裏返った。まったく同じ商品が、2連続でかぶるなんて。
「さ、最後の商品にいこうか」
「う、うん」
まだ落ち着きを取り戻していない状態のまま、ふたりは最後の一品を見せ合う。
「……」
瞬間、今度は言葉を失った。
目の前には、蝶々のデザインをした猫じゃらしがふたつ。
つまり、3連続かぶりだった。
「さすがに、ダブりすぎだろ……」
修が軽く頭を押さえた。おやつ程度ならまだしも、おもちゃまで同じでは困った。
猫だって、たくさんのおもちゃで遊びたいはずだから。
もっと言えば、いろんなご飯を食べたいってこともあるだろう。
「なんで一言相談しないかな……」
そういう俺もだけど、と内心思いつつ、つい修はそんなことを口走ってしまった。
「八神君こそ……なんで相談、してくれなかったの……!」
売り言葉に買い言葉。夏朝も言い返す。
自分でも分かっていることだからこそ、それを言われたのが余計に腹立たしく思ってしまった。
「……今日はやめておこう」
こんな気分ではお互い楽しめないし、猫にも伝染してしまう。
そう考えた修は、夏朝に言い残しその場を去ってしまった。
夏朝と別れた後。
修は、近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいた。
「我ながら……なんて失態だ」
気分を落ち着けると、さっきの自分の言動を冷静に思い返せる。そして、がっくりとしてしまう。
「『なんだろうな、このシンクロ』とか言って感性が合うことを素直に盛り上がれば良かったんだよ」
彼女は怒っているだろうか。悲しんでいるだろうか。
「恵御納、ごめんな」
謝ってはみるものの、肝心のお相手はここにはいない。
「せめて、傷む前に猫たちにおやつだけでもあげてこようか」
修が、そして夏朝が買ったおやつは猫用のさしみだった。
猫におやつをあげに行くこと、それと夏朝にちゃんと謝ることを修は決めた。
「今日明日中にはちゃんと連絡を取るべきだな。早いにこしたことはない」
とりあえずは猫のいる場所へ、と修は喫茶店を後にした。
その頃、夏朝はとある神社にいた。
「なんで、意固地になっちゃったんだろ、僕……」
彼女もまた、さっきの出来事を反省していたのだった。
あの後、夏朝はひとり購入品が入った袋を抱え、この場所に向かって歩いていた。
思うのは、修とのケンカのこと。
「相談しなかったのは僕もだし、猫さんたちと遊ぶならふたつあっても問題ないのにね」
後で謝らなきゃ、と思いつつ夏朝がここに向かったのは、その前にまず意固地な自分を、そしてへこんでしまった気分を猫たちにやわらげてもらおうと思ったからだ。
本当は、修と来るはずだった神社。でも今は、ひとり。
淋しそうなその雰囲気に、周りを囲む猫も心なしか心配そうににゃあにゃあ鳴いているように思う。
するとその時、猫の鳴き声にまじって足音が聞こえてきた。
夏朝が振り返ると、そこには修がいた。
「え……」
驚いた夏朝の顔を見て、彼もまた驚いた。まさか、さっき別れたばかりでまた会うなんて。
でも、好都合だと修は思った。なるべく早く謝ろうと思っていたから。
「恵御納」
夏朝のところへ近づく修。目の前で足を止めると、修は口を開いた。同時に、夏朝の口も。
「ごめん、さっきは悪かったよ!」
言葉が、一字一句違わず重なった。
「え?」
もう一度、ふたりは驚く。
「また、かぶった?」
「みたい、だな」
数秒、見つめ合う。
そうだ、と修は思った。さっき言いそびれて後悔した言葉を、今こそ言おうと。
そして彼はそれを声に出した。
まさかこのセリフまでかぶることはないよな? なんて思いながら。
「僕が喜びそうなものを選んだの? それならかぶっちゃうのも当たり前だよ」
その後、修が何を思って買い物したかを聞かされた夏朝は、笑いながら修につっこんだ。
「でも、かわいらしいものが好きって知ってたとしても、よくここまでぴったり好みが分かったね」
「分かるよ」
一拍おいて、修が言う。
「大事な友達だからな」
「え?」
猫の鳴き声に紛れて聞こえたその言葉を、夏朝は聞き返した。本当は聞こえていたのかどうか、本人にしか分からないけど。
修は二度は言わない、とばかりに目の前の猫と猫じゃらしで遊んでいる。
「ふふ、かわいいな」
そのまま猫じゃらしを、夏朝にも近づけた。
「僕は猫じゃないよ!」
「冗談だよ。ほら、今度はこっちのおねえさんと遊ぼうか」
言葉通り、猫は夏朝が持っていた猫じゃらしに食いついた。
「どっちにじゃれても、猫さんかわいい!」
夢中で猫じゃらしと戯れる猫たちを見て、ふたりは嬉しそうに目を細めた。
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担当ゲームマスター
山中にいな
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年03月04日
参加申し込みの期限
2016年03月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年03月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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