【球技大会】普通のサッカー（黒猫組サイド） -前半-｜リアクション

【球技大会】普通のサッカー（黒猫組サイド） -前半-

【開幕　チーム配置とコイントス】

　両チームがついにグラウンドへと出そろった。
　お互い、ゆっくりと配置についていく。
　ちなみに、大まかにこのような編成である。

　白猫　　　　　　　　黒猫

DF
小山内海　　　　　　後木真央
 志田朝陽　　　　　　尾鎌蛇那伊
 小倉杏子　　　　　　上穗木千鶴
 光村日向　　　　　　真辺伸幸

MF
伊賀解理　　　　　　逆巻天野
 工藤耀　　　　　　　佐藤英二
 鮫ノ口礼二郎　　　　志波拓郎
 旅鴉月詠　　　　　　畑生言嗣

FW
姫神絵梨菜　　　　　栖来衣夢
 宇佐見望月　　　　　猫ヶ崎獅子子

GK
如月庚　　　　　　　八神修

　どちらも４－４－２……つまりスタンダートな守備陣形をとった。
　ただし、若干の差が現れたのはここからだ。
　黒猫組のとった陣形は同じ４－４－２の陣形でも中盤のMFが菱形になるように配置される……。
　いわゆるダイヤモンド型と呼ばれる配置である。
　対する白猫組はこちらも４－４－２には変わりないがフラット型……MFがやや平行な形になる感じの配置となった。
　が、現在は両チームとも配置には至ってない。
　コイントスの後のキックオフの後にそういった陣形にシフトしていくからだ。
　キックオフが終わるまで相手チームの陣地には入ってはいけない。
「さ、準備はいいか？　コイントスの代表は……八神と如月でいいな？」
　浅井幸太先生がゴールキーパーの二人を指名した。
「じゃあ、確認するぞ。黒猫組は裏、白猫組は表だと勝ちだ。勝ったチームが普通はフィールドを選ぶんだが、今回はキックオフの権利を渡す。いいな？」
　理由は、グラウンドの西側に白猫組の応援席があり、グラウンドの東側に黒猫組の応援席があるため、それぞれの守備陣地も同じ位置にした方がいいと判断されたのだ。
　そういうわけで西側は白猫組が守り、東側は黒猫組が守る……という感じだ。
　さて、先ほどの浅井先生の言葉に頷いた庚と修がコインを確かめ、ゆっくりと離れた。
「よし、行くぞ」
　ピーンとコインがはじかれて浅井先生の手の中に収まっていく……。
　さて、結果はどうなっただろうか……？

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