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漆黒の進撃・桜花寮篭城戦!
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女子寮側に来た修を出迎えたのは、
小日向 つばめ
と天狼族のライメイであった。修は挨拶もそこそこに橋の完成を伝え、彼らへと頭を下げる。
「ライメイさん、月の民の統率をお願いできますか? 小日向先生、寮の窓のカーテンを、全部開けて欲しいんです。ご協力できますか?」
「今、私がそうしている。綴は結界の維持で精一杯だからな……。カーテンの方は、つばめさん、頼めるか?」
ライメイは現状を伝え、修は少し綴が心配になる。つばめはそんな2人に明るい笑顔を向けた。
「刀くんが、燃やすものにするためにカーテンを外しているよ。まだ外していない所はあけるように伝えておくね」
つばめはそう言うと、用事があるから、と寮に戻る。修が窓を見ていると、確かにカーテンがないところがあり、それを確認すると、修はライメイと共に女子寮に入った。
(えらい派手にやってんなぁ)
外から聞こえてくる音に、
須藤 清一郎
は苦笑した。修は、ろっこんを使って物の運搬をしやすくするとは言っていたが、まぁ、期待していいだろう。
その時、清一郎は己の手に絡む細い手の存在に気づいた。天狼族の幼い女の子だ。情報収集しようと話しかけた女性の娘である。
「申し訳ありません。娘は人懐っこくて……」
「うんにゃ、ええですよ」
清一郎が優しく笑いかける。今話している天狼族の女性は夫を失っており、今は群れの人々の手を借りながら子育てをしていると言う。月の世界には他の子どもも待っているから早く帰りたいらしい。
異空間内にあった教会を探索して得たロザリオを見せて話しかけると、天狼族の女性は彼をライメイの知人だと信用し、警戒せず近寄ってくれた。軽い調子で話しかければ、若い娘たちはどこか野性味を覚える好青年な清一郎に頬をちょっと赤くさせる。
そんな彼女達と会話していて彼は、裏切り者がいるようには思えなかった。彼女達は、皆ライメイと清一郎たち異世界の人間を信じ、月の世界へ戻れるよう何が出来るか模索していたのだから。
(これは、ちょいと情報が落ちへんな。発電機壊されたらかなわんち思うて警戒しとったけど)
探りを入れようとした時、申し訳無さそうに1人の天狼族の娘が耳打ちしてきた。
「あの、セイイチロウ様。私、『読心』能力持ちなので、この中に裏切り者がいない、と胸を張っていえます」
「んー、そうかぁ……」
それを信じるか否かは別とし、清一郎は彼女たちを見る。彼女達は皆、清一郎と話したくてたまらないようだ。
「そいじゃま、もっとお話しよか?」
清一郎はにっこり笑って彼女達と向き合う。けれども、その中で一番年上だった女性が、穏やかに娘達へ言った。
「確かに素敵なお人だけれども、呪いの事を考えなさい。まだよく解らないけれども私たちの誰かと恋をした事で、清一郎さんに呪いが及ぶ可能性があるのですよ?」
その言葉を、清一郎の耳は聞き逃さなかった。月の民は、恋が叶わない場合、呪いによって死ぬ可能性が高まる、というのは清一郎も知っている。だが、それが自分たちに及ぶ可能性は、考えていなかったかもしれない。
(不透明とはいえ、危険性はあるんやな)
清一郎はふむり、と思案顔になった。
その頃、ブリジットはフラッシュライト片手に探索をしていた。幸い、非常用の懐中電灯を3本見つけることが出来た。幸先がいい、と思ったがその後見つかったのは、500mlペットボトルに入ったスポーツ飲料だけである。
途中で分かれて探索に当たっている美咲紀は、武器になるだろう、とシャベルを見つけてきた他、救急箱とホイッスルを探し出してきた。
(サラダ油があればランプの材料にできるし、棒切れと灯油があれば、松明も作れるけど、流石に灯油はないわよね)
そう思いながら彼女が歩いていると、記士郎と出くわした。彼は発電機の修理に使える物を探しており、丁度工具の入った箱を見つけた所であった。
「おや、探索ですか?」
「ええ。記士郎も探索していたのね。収穫はあったかしら?」
ブリジットが問いかけると、記士郎は「ええ、まぁ」と見つけたお茶のペットボトル(2リットル×2本)とブラッシを見せた。
「私の方は懐中電灯3本とこの飲み物だけ。なかなかうまく行かないものね」
2人は苦笑しながらも共に探索を続け、回った分の情報を共有する。そうしている間に、2人は地下へと到達した。
「暗いわね……」
ブリジットは懐中電灯の1つを使う。と、照らされた発電機の反対側にガソリンが入った缶を見つけた。その他にもネジやらが落ちている。
「これは、発電機の部品でしょうか……?」
記士郎は不思議そうに首をかしげながらその1つを拾い上げ、発電機を見る。だが、次の瞬間には表情を引き締めた。
「私は、発電機の修理をします。これがうまく行けば、光源の心配はないかと」
「そうね。……お願いするわ。その間、がんばって光を守ってみせる」
ブリジットは真剣な顔で頷き、記士郎から飲み物の入ったペットボトルを受け取った。一旦、集められた食べ物と一緒にしておく為だ。
「後で、食べる物を持ってくるわ」
「いえ、食料は避難している方々や、学生さんたちで食べてください。私は水さえあればどうにかなりますから」
ブリジットの言葉に、穏やかな笑顔で答える記士郎。彼としてはボクサー時代の減量を思えば耐えられる、と思ったらしい。だが、ブリジットは「でも……」と少し躊躇った。そんな彼女に、記士郎はつとめて優しい笑顔で頷くのだった。
と、その時。
「あのー……、これ、使えますか?」
別の場所を探索していた美咲紀が洗浄剤を手に姿を現した。彼女は電池をみつけたものの懐中電灯を見つけられず、途方にくれていた所でこれを見つけたらしい。ブリジットは電池が確保できた事に、記士郎は洗浄剤が手に入った事に安堵した。
「ちょうど、これが欲しかったんです。これで修理が捗ります」
「よくやったわ、美咲紀! 予備電池があるのはすっごく助かるのよ!」
ありがとう、と礼を述べる2人に、美咲紀は照れたように笑うのだった。
その後、美咲紀は記士郎から配電盤の場所を聞くと、デジタルカメラを手にした。フルに充電されているそれを見、美咲紀は小さく呟く。
「念には念を、ですよ」
美咲紀はそう言うと、こっそりとデジタルカメラを設置する。こうして近づく人を自動的に撮影しようと考えたようだ。
円は光の番として周囲を回っていた。そうしながら窓の外を見ると少し明るくなったように思える。
誰かが火を起こしたのか、と思っていると彼女は修と出くわした。
「お帰り! その様子だともしかして……」
「うん。橋はできたよ」
修は円に1つ行灯を手渡しながら頷いた。愛らしい狼の飾りが貼り付けられた行灯だ。
「これ、誰が作ったの?」
「女子寮でアリーセが作ってくれたんだ。こっちの光に役立てて欲しい。外にも幾つかあるぞ」
修の言葉に円は目を輝かせる。彼女は礼を述べて置きやすい場所にそれを設置する。その様子を見つつ修は額の汗を拭った。彼は実を言うと、本棚などを『分解』し、窓から焚き火周辺に飛ばしていたところである。女子寮から戻ってからこの作業を続けており、屋上にも焚き火を設置していた。
「これで、結界が強固になるといいね」
円の言葉に、修は「そうだなぁ」と頷いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
前回シナリオ
狼は九夜山に吼える?
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年06月12日
参加申し込みの期限
2016年06月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年06月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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