this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
50
つぎへ >>
つい先日のことだ。
一緒にスノードームを作ったとき、
浅山 小淋
は
霧生 深雪
にクリスマスの記憶を打ち明けた。
悲しい記憶だ。詳細をここに記すことはしないが、一言でいえばそれは消失の記憶ということになるだろう。
打ち明けるとき、スケッチブックに置いた小淋のペン先はかすかに震えていたが、仮にそれがなくとも、身を切られるような想いは十分、深雪に伝わっていたことだろう。
――あのときちょっと勢いで、「せっかくのクリスマスが悲しい思い出しかないんじゃ、やっぱ駄目だ」って言ったんだよな、俺……それで……小淋をデートに誘った。
同時に深雪は内心、小淋のために絶対に最高の思い出を作る! と期していた。その決意は彼女と今朝、待ち合わせて星ヶ丘中を巡り、美容室で髪整えてもらって服屋でドレス見て……と彼女の装いをプロデュースしている間中ゆらぐことはなく、今こうして、彼女と『ナイト・エンプレス』号のタラップを踏んでいるときも変わらない。いやむしろますます高まってすらいる。
「エスコートなら任せてくれ」
深雪は恭しく一礼すると、美しく飾り立てた淑女すなわち小淋に手をさしのべた。
「さあ、ホールへ行ってみよう」
小淋は少し戸惑ったようにおずおずと笑み、きょろきょろと大きな瞳を泳がせている。なにせ豪華客船でのディナークルーズである。会場は大人のムードに満ちている。ハードルが高いように感じたとしても無理はあるまい。
けれどエスコートとは、そんな彼女をリラックスさせることでもあるのだ。
「大丈夫、小淋。自信持っていいから。その髪型もドレスも、すげー似合ってるし綺麗だ。ま、それは俺の見立てだからなー!」
と軽い口調で笑わせ、以前上手くいった白雪姫の仮装も引き合いに出して告げておく。
「ハロウィンは白雪姫だったけど今回はシンデレラといったところか。小淋は魔法なんかかけなくたって最初から輝いてるけどな……なんて」
言った自分が照れてしまって、深雪は鼻の頭をちょっとかくことになってしまったが、小淋の反応はそれ以上だった。下を向いて頬を染めている。けれども、気持ちは少し柔らかくなったようだ。
こくりと小淋はうなずいたのである。そうして、そっと彼の手を取ったのだった。
「先輩! ここです! ここー!」
乗船から奥に進んだところ、エンプレス・ホールの前で手を振るのは、美しく着飾った
屋敷野 梢
である。
梢の装いは、和のテイストを活かした赤いドレスだった。振り袖を思わせる赤い地と山吹色の帯飾り、咲き誇る模様はマーガレットで、一足早く春が来たよう。それでいてフォルムはドレスそのもので、さらされた長い白い脚を、つや消しの黒いヒールが締めている。控えめながら胸元は開いていて、両肩が惜しげもなくさらされているのもセクシーだ。というのに栗色の髪は三つ編みのままであって、それが大人になりかけの少女の、アンバランスな美を象徴しているようにも見えた。
なんと華やか、そして可愛い衣装なのだろうか。
壬生 由貴奈
は思わず見とれてしまって、しばし呆然と立ち尽くしていた。
「先輩? せんぱーい」
間近で呼びかけられてようやく、由貴奈は両目をぱちくりとした。まばたきするのも忘れていたのだ。
「や、やっほー、こずえちゃん」
「どうしたんですか? 先輩? なんだかぼーっとして……お加減でも?」
「お加減? あ、いや、それはない、ないない! 元気元気! 超元気だから!」
と声を上げ、頭をぽりぽりしつつ由貴奈は続ける。
「こずえちゃんのおめかし……和風ドレスなんだねぇ。うん、それすごーく似合ってるよぉ、可愛いねぇ、綺麗だねぇ……」
「やだー、先輩、それ褒めすぎですよー! 馬子にも衣装というやつですって!」
などとバタバタ手を振って照れる姿がまたなんとも可愛いという、由貴奈にとってはなんとも罪作りな梢である。
「先輩こそ、そのお姿、とってもビューティホーです!」
梢はぐいと由貴奈に顔を寄せ、目をキラキラさせるのだった。
「いやあ、それこそ馬子にも衣装、あるいは鬼瓦にも化粧、ブタもおだてりゃ木に登るってやつよ……最後のはちょっと違うか」
今度は由貴奈が照れる番だった。
梢が乙女(maiden)だとすれば、由貴奈は貴婦人(lady)といったところだろうか。モスグリーンのドレスは落ち着いたイメージで、長い裾と編み上げの襟飾りは、物語『トリスタンとイゾルデ』の世界から抜け出てきたようだ。さりげなくコルセットも入れているので、ちょっと胴がきついもののプロポーションは抜群である。
でも、と言って改めて由貴奈は梢を見た。両肩が出ているところを指して、
「その格好寒くない? 今日は雪でも降りそうだよねぇ」
「寒いかも……です」
それはいいことを聞いた、とばかりに由貴奈は笑みを浮かべ、
「寒かったらあっためてあげるから遠慮なく言っていいんだよぉ、ふっふっふー」
などと彼女の腕に自分の腕を絡める。梢は拒まず、けれども、というように言った。
「……えと、今夜、一緒に過ごす相手が私でよかったんですかー? 私は暇でしたけど、せっかくのクリスマスなのにー」
「そんなことないない!」
ぶんぶんと、もう全身を使って否定する由貴奈だ。
「むしろ、こずえちゃんの予定が開いていて本当に良かったー、って思ってるからぁ」
「お世辞でもそう言ってくれると嬉しいですねー。誘ってくれたことも、本当に嬉しかったですよー!」
そうして梢は猫のように身をすり寄せてくるのだった。やはり腕は互いに組んだままだ。
抱きしめてしまいたい――そんな気持ちになったとして誰が咎められようか。けれど由貴奈は空いた手で優しく彼女の腕に触れ、これを解くのだった。
「じゃ、ホールに入場しよっか。星ヶ丘駅の抽選会参加したけど外れちゃってねぇ、仕方なくペアチケット普通に買っちゃったよぉ」
「えっ! 買ったんですか!? たしか、結構高いプラチナチケットだったと……私の分、出しますよー!」
「気にしない気にしない。私が行きたかったから買っただけだしー」
「でも……」
「それにデート代は、誘った方がもつものでしょ?」
あれ、というような顔で梢は由貴奈を見上げた。
「デート、ですか?」
「あ、いや冗談だから……」
そんな深い意味はないから、と慌てて由貴奈は続けようとしたが、あにはからんや、梢は嬉しそうに顔を上気させたのである。
「ということは壬生先輩と初・クリスマスデートですね! ではありがたく楽しませていただきますよー!」
「そうそうその意気! じゃあ、一緒にどーんと楽しもっ!」
なんて素敵なクリスマスイブなんだろう――由貴奈は思う。
例年通りのぼっちイブじゃない。今年は、可愛い後輩こずえちゃんとデートのイブなのだ!
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!