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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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コンサート終了後、浅沼柳司と十文字若菜は、ステンドグラスパネルとガラス工芸品の展示会へ移動した。
コンサートの熱がまださめやらぬ若菜だが、ここでも新たな発見に胸をときめかせている。
「うわぁ。どれも素敵!」
精緻な意匠、意表をつくようなデッサン、ため息がこぼれるほどの技術……透き通る芸術は、若菜を魅了するにありあまるものがあった。
「私もこれだけ作れるようになりたいなぁ……これ欲しい!」
きらきらきらきら、電飾でも灯ったみたいに、若菜はいっぱいに目を輝かせている。
柳司は頬を緩めうなずいている。彼にとってはガラス工芸品そのものよりも、はしゃぐ若菜を見ているほうが楽しいのだ。
――先輩ホンマに楽しそうやな―……先輩が何かを美味しそうに食べてる顔もそうやけど。
こんなことを言うと怒られるかもしれないが、ハムスターのような可愛らしい小動物を観察している気になる。あるいは、五歳くらいの女児がはしゃぐ姿を。
でも、彼女は幼児ではなく、ましてや小動物でもない。
柳司にとって……誰よりも大切な人だ。
うん、と彼は自分の気持ちを再確認した。
――先輩がこういう風に、好きなものを楽しそうに見ている顔が……うん、俺は好きなんやな。
最高のクリスマスだ。
誰よりも可愛くて、誰よりも愛しい人と……自分は過ごしている。
柳司が黙っていることに気付き、若菜ははっとなって振り返った。
「って、ごめんね。一人ではしゃいじゃって!」
柳司に怒った様子がないのを見てとると、安堵半分、茶目っ気半分に舌を出す。
「私って本当夢中になると周りが見えなくなっちゃって」
「あ、いや、俺も楽しかったんで、気にせんとってください!」
けれど見ていたのはステンドグラスではなく先輩だというのは、秘密にしておこう。
教会を出て帰り道、足形がくっきり残るほど積もった雪を踏みしめ突然、若菜は立ち止まって柳司に、彼がびっくりするほどの声で告げた。
「今日はありがとう!!」
「い、いえどういたしまして」
すると一転、今度は小声で若菜は告げた。
「あ、あの……これ……」
そうして、恐る恐る、といった風に、鞄からパネルを取り出したのである。
ステンドグラスだった。
青い鳥を描いたもの。
自由に翼を広げる鳥は透き通る水色、ステンドグラス自体も、すべてブルーのイメージで統一されている。
「クリスマスプレゼント……柳司君のイメージで作ったの。そ、その一生懸命作ったんだけど、き、気に入らなかったらごめんね」
そうか――と、柳司は悟った。
私もこれだけ作れるようになりたいなぁ、という若菜の言葉は、実際に最近、作ったことがあるからこそ出たものだったのだ。
「うおー!! すごい綺麗ですね! 俺イメージなんですか!? ありがとうございます、凄い嬉しいです!!」
柳司の手は震えていた。
女性から、いや、どんな人からも、こんなに心がこもった、こんなに美しいものをもらうのは初めてだった。
そうすると彼としては気後れしてしまうのだが、それでも告げざるを得なかった。
「あー、俺からもクリスマスプレゼントなんですけど……」
先輩のと比べるとしょぼくてすみません、と前置きしてから彼は鞄から、袋に包んだ透明なアクリル板数枚と色つきの透明なセロハンのセットを彼女に手渡した。
「……あの、ステンドグラスの道具は買えなかったんで、せめてステンドグラスのデザイン考えるのにでも使ってもらえたらと思って……良かったら使ってくださいー!」
表彰状を受け取るときのようなポーズで、両手でこれを捧げ持ち、頭を下げて彼女に差し出した。
ステンドグラスに比べると実にチープや――内心どぎまぎしている彼だが、若菜は偽りなき喜びかたでこれを受け取ったのだった。
「ありがとう。すごく……すっごく嬉しいよ」
はっしとこれを受け取る。
柳司が顔を上げると、すぐ目の前に若菜の笑みがあった。
「私の夢を認めてくれて応援してくれること、それが何より嬉しい……!」
「先輩……」
柳司は言葉を失った。
生きていて良かった――決してオーバーではなくそう思った。
そんな彼と、彼女の上に、はらはらと小粒の雪が舞い落ちてくる。
また降り始めたようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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