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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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今日はタノシイクリスマスー……イブ。
まあ、個人的には誕生日なんだけどね――。
ふっと笑って
エスカルゴ・臼居
はクリスマスケーキをコタツの中央に置いた。
ここは星ヶ丘寮の一室。エスカルゴにとってはホームであり王国であり要塞でもある。難攻不落、内部快適な鉄(くろがね)の城、いま彼に必要なものはすべてここにあった。
クリスマスツリーは小さいけれど、ぺかぺかと彼の背後で電飾を明滅させている。
モール飾りも部屋にはりめぐらせた。そしてエスカルゴ自身も……サンタクロースの服装なのである。
こうなったらカラーコンタクトも、緑と赤のオッドアイ仕様にしたほうがクリスマスらしさパーフェクトかもしれないが、それは仮想世界の容姿に合わせている以上、そうそう変更はできない。
加えてなんと、フロム自分トゥ自分のプレゼントまで置いてあるではないか!
とはいえここまでは例年通りだったりする。これまでのクリスマス、毎年彼はだいたいこれくらいの状態をととのえ、ケーキを買って一人でテキトーに食べてバースディを過ごしてきた。
「けれど今年はひと味違うぜ!」
思わず口走ってしまったが、どうせ誰もツッコむことのできない環境ゆえよしとしよう。
パソコンはもちろん動いている。
起動中のゲームは、そう、今エスカルゴが一番情熱を傾けているあのネットゲームだ。
今夜、エスカルゴはこのゲーム中で、発起人となってあるイベントを企画していた!
素晴らしきかな、インターネット。
神の発明だ。ネットゲーム。
これがあれば地上の誰一人として、寂しいクリスマスをおくることはなくなる。
彼のように事情があって、独り寂しくという人間も、仮想空間だからこそ激しく楽しみたいという人間も、よってらっしゃい遊んでらっしゃい、どんなに遠くにいようとも、ネットがつながっている限りみんな友達だ。
「さあ、楽しくクリスマスしようぜ!」
ホラ貝を吹き鳴らすようにして、エスカルゴはネット空間内にイベント開始を宣言したのである。
いざ集え、いざ、いざ!
エスカルゴが参加しているネットゲームについて、いくらか説明を加えておきたい。
名前は『Cat Island』という。このゲームにおいて参加者は『アバター』という自分の分身的キャラを作り、インターネット上に用意された仮想的な寝子島に遊びに行く。そこで各アバターは生活しながら、いろいろな設備を建設したり、できた設備内でアイテムを制作したりと、さまざまな創造的作業を行うのである。
便宜上『ゲーム』と呼んでいるが、なにか特定のクエストがあったり倒すべき敵がいたりするわけではないので、『Cat Island』のゲーム性はそれほど高くない。しかしその分とにかく自由度が高く、第二の現実といってもいいほど多種多様なことができるのだ。それこそ、想像力が尽きない限りいくらでも! ややレトロな言葉でいう『バーチャルリアリティ』というものに近いといえよう。
引きこもりをしているおかげで時間だけはうなるほどあるエスカルゴである。気が遠くなるほど長い時間をかけ、彼はゲーム内に寝子島高校のような巨大な学園を作りあげた。その名は『理想学園』、まさしく彼の理想が具現化したような学校なのだった。
「さあ、みんな集まってくれ。校内もクリスマスだ!」
気分はちょっとした学園祭といったところ。
エスカルゴは……正しくはエスカルゴのアバターは呼びかけながら歩いた。ゲーム内でも彼はサンタの服装をしている。いやむしろ、彼がサンタ仮装をしているのは、アバターに合わせた結果というべきだろう。
「サンタ帽がほしい人はいるかい? 無料でプレゼントしよう。なんなら付けひげもあるよ!」
呼びかけながら歩く。
集まってきた集まってきた。
たくさんの理想学園生が、希望に満ちた子らが、我も我もとエスカルゴのアイテムに集まってくる。
「奪い合いはしなくていいよ。大丈夫、ストックは存分に用意してるから!」
エスカルゴは理想学園校長なのだ。
それも、太っ腹の校長なのだ!
そうしてサンタ帽を配りながら、エスカルゴは学園内を歩いて回った。
学園内といってもその中身は、みんなが好きな物を作って設置したため愉快な遊園地状態である。楽しいことには目がない生徒がそろっているのが理想学園の特徴だ。生徒は自主的に学園を、クリスマスムード一色に飾り付けていた。
露天がある。パーティグッズやシャンパンを売っている。
しゃーっとトナカイにソリを引かせ、ドライブ(?)を楽しむ者がある。
体育館には大きな大きな、天井をぶち抜いて夜空に突きだすようなツリーが用意されていた。
そしてその巨大ツリーによじ登って、一生懸命飾り付けをしている姿も多々あった。もちろんデコレーションはすべて彼ら生徒のお手製だ。これぞDIY精神、理想学園生らしくて大いによろしい。
このとき
鮫島 裕也
はまだ、『Cat Island』の世界にいなかった。
でも今日あたり久々にログインしようかと、そんなことをぼんやりと考えている。夏休み以降あまり入らなくなったから、体感時間的にはかなり久々の参加となるだろう。
なお裕也は、リアル世界のクリスマス・イブにも参加しているとは言いがたい。
家族との食事会は明日だから、今日はとくに予定もなく自由なわけだが、『特に予定がないから遊ぶ』ではなく、『特に予定がないから勉強する』が流儀とばかりに、裕也は大学生の家庭教師を呼び、自室で鉛筆を握っているのである。
なおこの家庭教師こと男子大学生も予定欄は空白だったとのこと、つまり、「ないもの同士楽しくやろう」というコンセプトの宵ということになるだろうか。
家庭教師はいつも、鮫島くん家の仕事ラクでいいわー、と公言してはばからない。裕也は基本的に自主的に勉強する生徒なので負担は軽く、実際、彼の仕事時間の過半はゲームの時間だったりする。時給もいいし、理想的なアルバイトといえるだろう。
今日だって家庭教師は、えー、ちゃんと課題やっ……と言いながら裕也のノートをのぞき、終わってる……だと……と絶句しただけで本来業務を終えたのである。その後、彼はただひたすらに、別のネットゲームのレベル上げ作業に注力していた。裕也の作業代行だ(良い子はマネしちゃ駄目だよ!)。これで給料が出るのだから本当、裏の畑でポチが鳴く級に濡れ手なお話だ。
だがしばらくして、なおも黙って勉強を続ける裕也に家庭教師が呼びかけた。
なんだか、『Cat Island』でイベントをやっているらしい、と。
「えっ? じゃあレベル上げはいいから、その場所替わって」
裕也は家庭教師に早退(でも時間分の賃金は払う)を命じ、モニターの前に座った。
本当だった。
そこで裕也は『Cat Island』、それも、エスカルゴ臼井の主催するネット内の学園イベントに参加を選んだのだった。
ここから裕也は、『悠華』になる。
彼ではなく、『彼女』になるのだ。
人格も口調もすべて少女そのもの、別人格になりきるのである。もちろんアバターも美少女の似姿だ。身も蓋もない言い方をすれば『ネカマ』だが、ロールプレイだと思えばいいだけのことだ。
「校長先生、こんばんは~☆」
「お、ステージのイベントに悠華氏も参加か!」
ガタッと思わず、リアル世界のエスカルゴは立ち上がっていた。
彼のアバターも同様で、カシャカシャ上下運動して色めきだっている。
「メリークリスマス☆ 今日はね、学園イベントを盛り上げるため、クリスマスツリーの下でライブを開催しちゃうよ☆」
くるくるくる、悠華のアバターが踊り出していた。
「ネット限定だよ☆聞いてってねー!」
そしてここで悠華は、自分の作った音源を流す。マイクを通して歌も実際に唱う! ……もちろん、ボイスチェンジャーを使って女の子声に加工しているからなんら問題はない。
「やったぜライヴのイベントだ! 曲にあわせて踊っちゃえ!」
校長も大興奮だ。そうしてちゃかちゃかとコミカルに、手足をふりふり踊るのだった。
これを聞きつけ、体育館にはたくさんのアバターが押し寄せた。サイリュームを振る者も現れ、その盛り上がりたるや尋常でははい。
甘いバラードから弾けるようなアイドルソングまで幅広く披露して、彼女のミニライブは幕を閉じた。
「いやーこうやって遊べてほんと嬉しいよ! 悠華氏はてっきりリア充の住人だと……ごふんごふん」
嬉しさと仲間意識と誇らしさで声を震わせつつ、笑い混じりでエスカルゴは言う。ところが、
「うーんとね、リアルでは明日にイベントするんだよ☆ だから今日はみんなと一緒!」
ガーン、と、画面の前のエスカルゴも、画面の中のエスカルゴものけぞった。
「あ、やっぱり明日はリア充なのね><」
ほろほろほろ……画面内のエスカルゴは落涙した。画面の前のエスカルゴがどうなのかは、ご想像にお任せする。
でも大丈夫、ちゃんと悠華はフォローするのだ。女性のふりをして夢を抱かせているのだから、手ずから夢を砕いてはいけない。
「そういうのじゃないよ~。家族と過ごすの!」
「あ、なーんだ、僕はてっきり……」
たちまちエスカルゴは満面の笑みになった。本日最高の笑み!
「そういうこと! 今日はたっぷり楽しもうね!」
こうしてネット内の天使は、かわいいエフェクトを弾けさせてきゃぴきゃぴと振る舞い、エスカルゴやファンたちのハートをわしづかみにするのであった。
タノシイタノシイ、クリスマス。
いいじゃないか、ネット内で夢を見たって。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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