this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
<< もどる
1
…
30
31
32
33
34
…
50
つぎへ >>
イルミネーション・スペースは半屋外の広場である。メイン会場からガラス扉を開けた続きになっている。
その名の通り光で飾られた場所で、植えられた木々にも、手すりにも、ほの白いLEDライトが灯っていた。
ベンチが点在しており、そのそれぞれで参加者や宿泊客らが、思い思いに聖夜を過ごしているようだ。
入江みつびと龍目豪の会話は、そんなロマンチック空間にはちょっと似合わない性質のものだった。
「ええ、たしかに本当は男だっていうゆきこちゃんなら覚えてるけど……あれがあなた!? うっそー! 背丈とかまるで違うじゃん」
みつびは目を丸くするばかりだ。両の手を『驚いたー』とばかりにパーにして、
「手は? わたしと重ねてみてよ?」
「ああ、うん……」
思わぬ流れで女子と手を合わせることになったので、豪は少しもじもじしていた。
けれどもみつびはまるで躊躇せず、
「おー大きいさすが男子の手だねー」
と大きな声を上げたのである。うん、早めにイルミネーション・スペースに移動しておいて正解だった、と豪は思った。
絶対信じられないだろうけど、と豪が語ったその日の出来事の一部始終を聞き、なるほど、とみつびはうなずいた。
「だったら、本当なんだね? いやあ、こんなところで再会できるなんてびっくり」
「信じてくれるんだ?」
「こんな作り話する人いないでしょ? だったらホントのはず。正直、あたしもまた、ゆきこちゃんに会いたいって思ってたし」
でも、とみつびは言い加える。
「でも今日は、仮面つけてるのによく私だってわかったね」
「それはその……なんていうか……」
豪は迷ったが、諦めて正直に告白することにした。
「胸と声で? ……胸ってなによもー」
と言いながらもみつびは笑っている。そういうことを気にするタイプではないのだろう。
「雪だ、雪だね、ゆきこちゃん」
言いながら彼女は両腕を広げ、屋根のないパートへと駆け出した。
追いすがる豪は困惑気味に言う。
「いや、でも俺は……」
「わかってるって、豪くんよね、豪くん!」
急停止して、くるっとみつびは振り向いた。足元に積もった雪が、じゃっ、と跳ねる。
「私は入江みつび! みつびでいいよ」
彼女と自己紹介をしあって、豪はみつびが高校三年生だと知った。
――先輩だったのか……なんとなく年上って感じじゃないんだが。
まあこれは、言わないでおこう。
無邪気な彼女に誘われるまま、豪は雪の中を小走りする。みつびはわざと新雪のところを選んでスキップし、彼がその足跡をフォローする、といった次第だ。
やがて会場の端までたどりついて、おもむろにみつびは言ったのである。
「それにしても豪くんって、大きい手だったねー。いいなー、私にちょうだい!」
「ちょうだいって」
思わず豪は吹きだしてしまった。やっぱり、みつびの言動はあどけなくて、年長者に思えない。
「でかくたって俺の手はギターなんか弾けないぜ。ギター弾けるんなら今度聴かせてくれよ」
まさかとは思ったが、みつびは一秒も考えずにオーケーと言った。
「まってて、クロークにギターあずけてきから」
ぱっと去り、すぐに、アコースティックギターを持って戻ってきたのである。
「とってきたー。後ろきて後ろ」
命じられたままに豪が来ると、みつびは彼に、自分の背後からくっついて両手を出せと言った。
「そうそう、そうやってギターもって。ほら、もっとひっついていいから。あ、ほら私の肩から腕はえたみたい♪」
なんともあっけらかんとしている。みつびにとって、異性との接触はなんとも思わないもののようだ。
「よし、はい左手ここ。指はこの弦とここをおさえる」
「え、俺が弾くのか……こ、こうか……え、いきなり難しそうだな……」
ギターは経験がないが歌は好きだから、豪は豪なりに一生懸命弦を押さえた。
でもやっぱり、彼女とぴったりくっついていることを意識してしまう。だから赤面する。けど、コードを押さえた手は動かさない。
じゃらーん、と美しい和音が響いた。みつびが右手で弦を弾いたのである。
「おー上手上手、やっぱ手が大きいと余裕だね。私ここちょっと指ぎりぎりなんだ……手ちいさいから。じゃ、ピックはこれね、右手で持ってみて、それで弾くの」
豪にもやらせる。そうすると再び、じゃらーん。胸を張りたくなるようないい音が響いた。
「うまいうまい。じゃこまかいとこ私がやろう。アメイジンググレース知ってるよね? いくよー、一緒に詠って!」
こうして夜の星ヶ丘に、二人羽織のようにぎこちなく、けれどもつい、耳を傾けたくなるような音楽がこだましたのである。二人の声は、互いを探るように、つかず離れずを繰り返しながら螺旋を描くハーモニーとなった。
「歌うと声ちょっと高くなるね。いい声♪」
「ありがとう。そっちもさすが、って感じだったな。ならさ……」
豪は少し、唇を舐め、勇気を出して告げたのだった。
「音楽好きなら、この後教会のクリスマスコンサート行ってみないか?」
みつびはやはり、迷わなかった。
「クリスマスコンサート? 歌って踊れるのいいなー。うん、いこ!」
その後コンサート会場で、みつびと豪は汗をかいて踊った。
この夜は二人にとって、記念すべき一ページになったことだろう。
<< もどる
1
…
30
31
32
33
34
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!