this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
<< もどる
1
…
28
29
30
31
32
…
50
つぎへ >>
セミフォーマルの服装も、我ながら結構似合っていると
龍目 豪
は思った。
マッチメイキング・パーティーへの参加を選んだのは、すべて自分の意志だ。
高校生にはちと早いような気もしないでもないが、何事も経験、無駄なことはないはずだと信じたい。なにより冒険とは、待っているだけでは始まらないものなのだ。積極的に挑まなくては。
もちろんこういったパーティは初参加なので、豪には戸惑うこと、驚くことがたくさんあった。
――さっきの人、絶対みわちゃん先生だよな……。
思わぬところで久保田美和らしき女性と話したことも含めて。
といってもこういう場は新鮮で楽しい。料理も良かったし、さすが『ステッラ・デッラ・コリーナ』、窓の外の夜景は掛け値なしだ。
だだ――ある程度わかってはいたが……思う――なかなか出会いってのは、ないもんだなあ。
女性と話したからって恋が始まるわけではない。それは当然だ。
では恋を始めたい女性と話したら……といっても、向こうは向こうで好みがあるだろうし、それはこちらとて同じこと、その両者が合致する可能性というのは、実は限りなく低い。
だからこそ素晴らしいのだ、と達観できるほど、まだ豪は大人ではない。
少し味気ないものを感じながら、また別の女性の前に座った。
「よろしくお願いします」
「よろしく……」
ここで彼は絶句したのである。
「あ、あのときの……!」
「あのとき?」
「そう! 俺は覚えている」
彼女の顔はベネチアンマスクで隠れており詳しいことまではわからない。
けれど豪はしっかり覚えていた。彼女の声を、そして、胸を。
胸のことだけ言うのなら、実は身に覚えがあるのは彼女のほう……の、はずだ。
あの日、目が覚めると豪は女性の姿に変じていた。
性別が変わっているだけでも大騒ぎだというのに、彼(いや彼女か)の胸は、マシュマロのようにふっくらと膨らんでいたのだった。いわゆる、巨乳だった。
――あの時俺は神魂の影響で女になってたから、相手はわかんないよな……だけど、話してえ!
そう決断したらもう恐れるものはなにもなかった。ねぶた祭の山車みたいな迫力ある表情で、けれどアリが話すような小声でそーっと彼は彼女に顔を寄せ、告げた。
「この前は、ブラ選んでもらってありがとな……」
「は?」
入江 みつび
としては正直、大変に困惑する話だった。
初対面の男性がいきなり意味不明の言葉を口にしたのである。
しかも、『ブラ選んでもらってありがと』とは?
みつびにとってそれは、『二等辺三角形ってかっこいいよな』とか『ジュールの法則、使ってる?』と話しかけられたのと同じくらい説明が付かない。
だがみつびにも覚えがないわけではない。たしかに以前みつびは、『何かワケアリ』気味に挙動不審な少女のブラジャー選びを手伝った記憶があった。
いやしかし目の前の彼は男性のはずだ。
「恥ずかしいので、人に聞かれないよう外で話さないか……?」
彼はそんなことを言って、みつびをイルミネーション・スペースに誘ってきた。
新手のアプローチと考えても、結構面白いではないか。
ならば乗ってみよう、みつびは席を立った。みつびも、冒険は嫌いではない。
今さらながら北条冬華は、このパーティの本質が合コンであることを理解していた。
コートを脱いだ彼女は今、胸が強調される形状のベアトップのドレスを着用している。その肢体は、まだ高校生とは思えぬほど魅力的で、遠くからでも男性の視線を集めるものであった。
いけない、これはやはり、いけない。
桜月は危険視している。だから月は、
「冬華さん、こっち」
冬華を見つけるなりその手を引いて、イルミネーション・スペースへ連れ出すのだった。このままでは、狼の巣に冬華を置いておくようなものだ。
三夜深夜子の苦悩はつづく。
遠慮したいタイプには好まれ、良い感じの人が相手だと上手く話せない。
寝子 サンマ
が目の前に座ったときは……凍った。
「あの……」
「ヘイ、なんでも聞いてくれよベイビー」
「チェンジで」
「なんとー!」
ところがようやく深夜子の前に、フィーリングが合いそうな人が現れたのである。
「シンディさんっておっしゃるんですね、ははは、じゃあ私は『ボブ』でお願いします」
その人は、黒いスーツとシャツにブルーのネクタイ、さらさらした黒いロングヘアで、笑うと口元に綺麗な歯がのぞいた。ベネチアンマスクも似合っていて、まるで昔の少女漫画の登場人物のようである。
見目麗しいばかりではない。彼はスポンジケーキのような包容力があり聞き上手で、深夜子をどんどん乗せてくれる。
「料理は……作れるけど、アレンジするのは苦手でね」
そんな欠点ともいえそうなことも、深夜子は彼になら素直に話せた。
「家庭的なんデスね。私も料理は大好きデース。マイ割烹着、持ってマス」
ボブ、いや、深縹露草は穏やかに微笑む。気持ちが緩んだのか、言葉に「デース」調が混じっていた。
ここまで、話した相手はぎらついた肉食系の女性ばかりで、内心恐怖に震えていた露草だった。だから本名や連絡先を聞かれても、すべて必死で逃げてきた。
かつて露草は、半ギレ状態の女性に顔面をロックされ、大蛇のいけにえさながらに耳たぶを噛まれた経験がある。しかもその後ムリヤリ唇まで……! といっても実はこれ、夢の話なのだが、あまりにリアルだったのでいまだに露草は、あの生々しい感覚を忘れられない。あの夢で思い知らされたのは、自分が女性に熱烈に迫られるのは苦手だということであった。
だから心底ほっとした。このサンディという女性は、ちょっと奇妙なノリはあるものの、裏表がなく穏やかなタイプらしい。
露草の笑みを見て、深夜子も悪くない気持ちになった。家庭的と言われてみれば、そんな気もする。
話題は映画に移った。
「最近観た映画? 『こそ松サマ』の劇場版を初日に……」
しまった! 深夜子は叫びそうになった。思わず、深夜アニメの劇場版のタイトルをぽろりと口にしてしまったのだ。しかもけっこうアレな作品だ(面白いけど)。
――さ、さすがに星ヶ丘のパーティでこんな話題を語るわけには……!
「その作品、お好きなんデスか?」
ボブ(露草)の言葉に怪訝な色が混じったように聞こえた。大至急ごまかさなくては。
「……え、ええ、少し見たことならあるわ。あ、ごめん、これ、アニメの話ね」
しかし驚いたことに、彼は笑顔を見せたのだ。
「私、大学で芸術を専攻するつもりで勉強してマース。だからアニメも興味の対象デース」
教えて下さい、と露草は言った。その作品のことを、詳しく。
――もしかして……!
深夜子の意識は天を駆けた。
もしかして、運命の人と出会ってしまったかも、しれない。
しかし、ここで時間となった。
――彼のこと、気にはなるんだけど……今の私には……!
深夜子は彼をイルミネーション・スペースに誘う勇気が出ず、また露草も、
――恋愛……いつか大学生活を始められたなら、とは思いますが、まだ私には……。
と、穏やかにその場を辞して、二人は別々の方向へ歩んだのである。
いつか彼らに、再会の日は来るだろうか。
再会したとき、どのような物語となるだろうか。
だがそれはまた、別の話だ。
<< もどる
1
…
28
29
30
31
32
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!