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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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譲れない日というものは、誰にでもあるものだろう。
桐野 正也
にとっては、まさに今日がそれだった。
クリスマスイブ……時は来た! 一世一代の舞台に今、彼は身を躍らせている!
服装よし、プレゼントよし……計画も考えてある。後は行動に移すのみ!
気力十分エネルギー充填完了で、正也はこの日、
紅 双葉
とのクリスマスデートを楽しんでいた。
昼間からずっと雰囲気作りに努めた。数日前から下調べしたルートを間違いなく巡って、どんどん親密度を高めていく。もちろん、独りよがりではいけない。随所随所で小休止を取って双葉の様子を見て、いい方向に向かっているのを確認しておいた。
努力する者に天も微笑むというのか、やがておあつらえ向きに雪まで降り始めたのだった。ロマンティックモードはもう最高潮! 正也を阻むものはなにもない! ……という望ましいシチュエーションにまで来ていたのだ。
ほんの少し前までは。
うっかり気が緩んだのがいけなかったのだろうか。夜になって彼らはラビリンスに迷い込んでいた。
正也と双葉は街で声をかけられ、軽く暖を取るつもりでステッラ・デッラ・コリーナの会場に招き入れられた。
ところが蓋を開けてびっくりというやつだ。
――てか、これっていわゆる合コン?!
彼らはそれぞれエントリーされ、マッチメイキング・パーティーの参加者に組み入れられてしまったのである。
最終目的にばかり気を取られていたせいだ――正也は臍をかむ思いだ。
流れに流され仮面舞踏会みたいなハーフマスクをつけるはめになり、次々とマッチメイキングさせられている。おまけに双葉とははぐれてしまった。
「あぁもう情けねぇな俺……」
足元を見ていると熱いものが両眼よりこぼれ落ちそうになる。注意一秒怪我一生、正也は己の頭をトーフの角にクラッシュさせてデッドしたい気分であった。イブの時間が減ってゆく。今日はおそらく一生に一回しかないチャンスだというのに、どうして自分はさっきから、縁もゆかりも興味もない女性とばかり話をしているのか。
「聞いてよー、私の前に座る男性、みーんな途中で無口になっちゃうの! どうしてー!」
しかし大丈夫。なんだか既視感のある女性(久保田美和に似ている※)が一方的にまくしたてる話を愛想笑いで聞き流し、正也は立ち上がったところでやっと、意中の人の姿を見つけたのである。
「双葉ちゃん、こっちこっち!」
「きりのん先輩……」
双葉の声に、安堵の色が混じっている。
彼女の手を取りしっかりと握って、正也はこの場からエスケープをはかることにした。
目指すはそう、雪降るイルミネーション・スペースだ。
※もちろん、本人。
サンタから一転、お見合いパーティの参加者へ。
そう書くとすごいことのようだが、寝子島という不思議な土地では、日常的にあり得ない話では……ない。
綾辻 綾花
はその日、ケーキ屋でアルバイトをしていた。サンタクロースの服装をして。
その日はさすがに目まぐるしいまでに忙しく、数時間があっという間に過ぎてしまった。
夕方でアルバイトは終わったものの、綾花は帰宅せず星ヶ丘に移動して、特に当てもなくぶらぶらと歩いた。
星ヶ丘なら人が多い。
だとしたら彼、早川珪に会えるのではないか――そんな淡い期待を抱いて、街に出たのだ。
運命の赤い糸を信じるほど、綾花は幼くないつもりだ。けれどもこの日、クリスマスなら、なんらかの奇跡があってもいい、そんなかすかな希望は抱いている。
ところが希望は徒労に終わり、綾花はため息とともに単身、帰路についた。
されどこれで終わらないのが寝子島だ。彼女はステッラ・デッラ・コリーナのパーティに招待されたのである。
クリスマスパーティだと綾花は思った。
目の覚めるような緋色のドレスを貸し与えられ、白い手袋をはめ、ハロウィンのときのようなベネチアンマスクを付けて、ここでようやく、彼女はパーティの趣旨を理解していた。
でも、緊張したり逃げたくなったり、という変化は綾花には訪れなかった。
訪れたのは、一度は消えかけた希望だった。
――だとしたら、先生に会えるかもしれない、ということですよね。
狼狽という言葉を構成する『狼』も『狽』も、オオカミの一種であるという。『狼』は前足だけが長く『狽』は後ろ足だけが長いので、常にペアで行動しなくては倒れて大慌てになるという伝承が中国にはある。
そしていま、
深縹 露草
はその『狼』と『狽』が空中分解されたような状態で立ち尽くしていた。
「ぱ、パーティに参加するなんて……心の準備できてまセーン!?」
だがしかし彼の内心は、その冷徹げな外見によって覆い隠されていた。こんなものなんでもないさ、いつも来ている……と、不敵な薄笑み浮かべ言っているように、他の参加者には見えることだろう。露草はその整った容貌で得をしていると思われがちだが、実際のところはむしろ逆で、冷血漢やクール系悪役なんかに誤解されがちで難儀している。
そもそも今日露草は、アルバイトの予定だったのだ。ところが諸事情でバイトは当日キャンセル、ついさっきまで彼は、せっかくのクリスマスイブを独り身はおろか、がっつり無職という厳しいステータスで迎える羽目に陥っていたという。
学費が……食費が……光熱費通信費その他もろもろの現実が、紫色の棍棒で自分を叩きのめしているように露草は感じていた。
折角のクリスマスに……大失態デース――という心の声を押し殺し、背を丸め気味にしてとぼとぼ歩いていた露草を、いかなる運命のいたずらか、マッチング・パーティーへの強引なお誘いが襲った!
「男が一人不足してるらしー! 急げ、カモンボーイだぜ!」
勧誘者がサンタクロースならぬサンマさんであったということも、ここに記すべき情報であろう。(そうか?)
ホテルに着くなりわけもわからぬうち、貸衣装ながら正装を着せられ、半仮面まで付けられた上でポーンと、露草はメイン・ホールに放り込まれたのだった。時刻たるや予定開始時刻の五分前、まさしく土壇場の飛び込み滑り込み出場というわけだ。
――どうしたらいいんでしょう、私……!?
仕方がない。見よう見まねで、適当な女性とテーブルを挟んで会話していくしかないようだ。
幸い、相手に合わせて話をする技術くらいは、露草のほうにも持ち合わせはあった。
といっても鮫がうようよしているプールに、裸で飛び込むくらいの勇気を振り絞る必要はありそうだが……。
北条 冬華
は軽く首をかしげたものの、特段迷うでもなくごくあっさりと、勧誘のスタッフにこたえたのである。
「『ステッラ・デッラ・コリーナ』のバンケットホールでパーティーですか? 楽しそうですし行ってみましょう」
「ちょっと冬華さん」
桜 月
は身を乗り出した。
「今夜は私たち二人で過ごす予定では……」
すると冬華はうなずいて、
「ですよね? だから、二人で一緒に参加しましょう、と言いたいのです」
「いや……でも……」
月は思わず爪を噛んでしまう。
不安なのだ。聞けば、ただのパーティではなくマッチメイキング・パーティー、簡単に言えば合コンだというではないか。どこの馬の骨とも知れぬ見知らぬ男性に冬華を預けるというだけでも身震いするほど嫌なのに、場合によっては冬華と、その馬の骨がカップルが成立してしまうという危険もある。そうなったら第三次世界大戦級のショックだ。断じて許すわけにはいかない!
けれど悲しいかな、月には、即座に冬華を思いとどまらせるような言葉が思いつかなかった。そればかりか、
「えーと」
と言っている間に、
「では行きましょう。仮面なども貸して下さるそうですよ」
冬華のほうはホイホイと、あまりに無防備に『ステッラ・デッラ・コリーナ』へと向かうのだった。
ああ、もう!
仕方なく月は冬華を追う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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