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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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通称『男殺しのミッシェル』とて、孤独な聖夜を迎えることはある。
今夜はプライベートで会う人がいるので、と言って店は休業とした。イブの夜に一人だなんて、知られるのはちょっと癪に障る。
――やだあアタシったら、そんな見栄張るなんて、まるでバブル期のOLじゃないの。
ミッシェル・ナイスゲイ
は苦笑しつつ、せっかくだから自分にご褒美、とばかりに、奮発してディナークルーズの乗船チケットを買ったのだった。
そんなミッシェルが今、灯火に誘引される蛾のように『アンダーグラウンド・バー』に吸い込まれている。足を踏み入れて数分もせぬうち、それは必然だったとミッシェルは悟った。
――アタシの店とここ、なんだか雰囲気が似てるじゃない? 地下つながり、ってやつかしら?
船上ではそれなりにそつなくふるまってきたミシェルであったが、それはサイズの合わない服に袖を通すようなものであった。ところが同じ船内であるにもかかわらず、このバーに来てようやく解放されたように思う。普段着に着替え、馴染みの店に顔を出したように。
鳩のマスクを被ったボーイを呼び止めると、チップ込みで多めの額を差し出してミッシェルは微笑んだ。
「いるんでしょう? クローネちゃん?」
ミッシェルはこの店に、クローネの気配を感じ取っていたのだ。この怪しさ、混沌具合、そして、なぜか落ち着く感じ……それら要素から導き出した結論だ。
「なんの話だか」
鳩はしらを切る。だがその即答ぶりが逆に怪しいではないか。
「クローネちゃんほどの有名人だもん、会いたがる人が多いのは察しが付くわ。でもね、よければクローネちゃんにアタシの名前を伝えて下さいな。クリスマスパーティをしに来たと」
甘えるように告げると、「かしこまりました」とボーイは一礼して下がった。
バーテンダーからカクテルをふたつ受け取った頃、ミッシェルの元にボーイが戻ってきた。
「クローネ様がお待ちです。こちらへ」
ビリヤードテーブルが並ぶ一角から、短い階段を昇ると分厚い扉があった。
外から見れば、このロフト全体は鏡張りになっているようだが、ミッシェルはもう見抜いている。あれはマジックミラーで、内部はVIPルームというやつだろう。
ビンゴ、部屋の内部からは店内を一望できるようになっていた。
部屋はブラックライトで照らされており、大きな革張りのソファが並んでいた。
黒い鴉の仮面をつけ、やはり黒一色のスーツを着た姿がソファの中央に一人、足を投げ出すように組んで座っている。
この姿を目にするのは初めてだが、ミッシェルはすぐに理解した。
「メリークリスマス♪ クローネちゃん♪」
「うふふ、お久しぶり」
クローネは立ち上がると、腰まであるようなストレートの黒髪を両手で流した。
「来てくれると思ったわ」
「じゃあこれ、アタシからのプレゼント」
ミッシェルは、両手にひとつずつ持ったカクテルグラスをテーブルに置く。
ひとつは、蛍光ピンクに近い桃色をしたカクテル。もうひとつは白い。
「ピンククローネはもうご存じよね? クローネちゃんの好物よん。で、こっちはアタシ考案のオリジナルカクテル、『クリスマスクローネ』って名付けたの♪」
「それはそれは」
クローネは仮面の下の目で二つのカクテルを見比べるようにしていたが、すぐにその両方を口にした。
「いけるじゃない♪」
「お褒めにあずかり光栄、これはね、ヨーグルトリキュールとミルクを混ぜ、粉砂糖を雪の様に振り掛けたものなの。かすかな酸味とたっぷりの甘み、でも飲み口は軽くて後に残らないでしょ?」
「素敵なクリスマスプレゼント、ありがと。お返しをしなくちゃね」
クローネは左手の指を鳴らした。すぐにカササギのマスクをかぶったボーイが飛んでくる。彼に何事かささやくと、
「これ持って行って」
クローネは相手の手に、束にした黒いコインを乗せたのである。
「クローネちゃんからのプレゼントは何かしら? 気になるわぁん」
ミッシェルは、数分後ドアを開けて入ってきた複数の姿に身もだえした。
引き締まった体をし、髪を短く刈り込んだ青年がいる。
それとは対照的に、華奢でアイドルみたいなルックスの少年がいる。
顔にまでタトゥーを入れ、髪をドレッドヘアにした精悍な面構えの青年もいた。
「さ、このイケメンたちと楽しんで♪」
ヒューっとミッシェルは口笛を吹いたのだった。イケメンイケメン、イケメンだ! 素敵なご馳走ではないか。よく見れば少年は右手が触手だったりするのだが、まあ気にしてはいけない。
「さっきのコインで呼び寄せたの?」
「そ。ここではね、結構な力を持つものなのよ。ついさっき、ある女の子とダーツで大きな勝負をしてね、見事巻き上げたってわけ♪」
「ふーん」
と言いながらもミッシェルはもう上の空、三人の若者をためつすがめつ鑑賞しては動悸を速めているのであった。
うさんくせえな、というのが
ジニー・劉
のファーストインプレッションだった。
されどそれは否定的な意味ではない。少なくともジニーにとっては、『面白そうだ』と同義である。
アンダーグラウンド・バーの空気はかつて、彼が属していたチャイニーズ・マフィアの世界を彷彿とさせるものがあった。かかっている音楽までよく似ている。
けれどこの場所と、かつてジニーがいた世界とには決定的な差がある。ここには挨拶代わりにナイフを抜く輩や、まだ熱いままの銃をテーブルに乗せて酒をあおる連中はいないだろう。たとえ似ていても、いつも死が隣にあったあの世界とは違うのだ。どこかあの日々にノスタルジーを感じている自分に、軽い戸惑いとある種の納得を同時に彼は抱いていた。
どうせいつもの神魂の影響、時間がくれば元通りになるのに違いない。
ならば、割り切って楽しむまでだ。
「ラムコークもらえるかな? ラム多めで、そうそう、そんな感じ」
血も凍るほどに冷えたアルコールを一息で胃に流し込み、二杯目を手にしてジニーはカジノを冷やかした。
スロット、ポーカー、ルーレット、クラックス……まあ、定番である。彼も横浜にいた頃は、兄貴分に連れられてよくやったものだ。
おや、と足を止める。バカラのテーブルで、顔を真っ青にした少女が、祈るようにしてカードに手をかけていた。顔色は真っ青、化粧していたようだが、汗か拭ったせいかコンシーラーが剥げていて、そばかすが頬から現れている。
――あれは、駄目だな。
ジニーは知っている。カジノでああいう顔つきになる人間はいつも、貧乏神の餌食になるものだ。
案の定、その直後少女は派手に破れた模様で、押し殺した悲鳴を上げていた。
ジニーは何気なく少女の隣まで歩むと、独言するようにそっとささやきかけた。
「ったく、引き際ってのを学んだほうがいい。それ以上やると、あんた売るものが自分自身しかなくなるぜ」
少女は血走った目でジニーを見た。着飾って伯爵令嬢にでも扮したようだが、もうとっくに、田舎娘の素顔に戻っている。
「……あとな、あのディーラー、イカサマしてやがる。靴の踵や袖口にカードを仕込んで入れ替える初歩の初歩だ。よくよく動作に注意しろよ」
ディーラーは巧くやっているつもりだろう。だがジニーからすれば三文芝居だ。少女とは知り合いでもなんでもない、だから捨て置いても良かったのだが、なんとなくそれでは気持ちが収まらなかった。
ここで切り上げろ、という意味でもあえてジニーは教えたのだが、少女は首を振るだけだった。
「なら、それを利用して勝てるはず……」
ジニーは、ぺたりと自分の額に手をやった。つける薬がないとはこのことだ。
「アドバイスはしたからな」
肩をすくめて彼ははその場を離れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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