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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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「あれ、ココはドコかしら?」
思わず
神薙 焔
の口から言葉が漏れた。
おかしい。
最初にこの廊下を通ったとき、こんな三叉路はなかったはずだ。だから道を間違えたのかと思ったのである。
それにこの奇妙な感覚はなんだろう。実際には体が浮き上がったりしていないが、天地が逆転し靴が天井に、床に頭がつきそうな気分を彼女は味わったばかりだ。短時間とはいえ最初、無重力空間に足を踏み入れたのかとすら思ったほどだ。
このとき焔はスター・デッキに向かう途上だった。クルーズで知り合ったさるご令嬢と「お話しするならスター・デッキで星を見ながらなんてどうかしら」なんていう話になっていたのである。
ところがデッキへの道で彼女とはぐれ、今、焔は見覚えのない道にいる。
――迷うような場所じゃないと思うけど……さっきのコも見当たらないし……。
駆け足でデッキ行きの方法を探すべきかもしれない。
しかし。
焔は目をこすり、通路の先へ顔を向けた。どうにも気になるのだ。あの道が。
そうして扉に突き当たり階段を延々降りて、彼女も『アンダーグラウンド・バー』にたどり着いたのだった。
――『夜の女帝(ナイト・エンプレス)』号ってのも凄そうな名前と思ったけど……。
といっても実際は無菌室のように健全だったように思う。この場所と比べれば。
麝香のように甘い紫煙立ちこめる地下空間には、健康増進法という言葉はきっとなかろう。ここでは葉巻に限らず酒や賭博など、あらゆる不道徳な、それだけに人を引きつけずにはおれぬものがひしめきあっていた。
なかでも賭場は静かに賑わっている。大声を上げるような者はなく、ときおり拍手が起こる程度だが、参加している人々はみな、やけに熱っぽい表情なのだった。マスクをした顔であっても、オーラがしみだしているように見えた。まあ、賭博といっても『カジノ風』であろう。日本の法律ではそれは不可能なはずだ。だがそれにしては――。
ここで焔の思考は中断される。
「お嬢様、これは店からのサービスにございます」
鶏のマスクをした給仕が、黒いコインがピラミッド形に積まれた盆を捧げて現れたのだった。
「ありがとう。あと、飲み物もお願い。ノンアルコールでね」
普段には似合わぬ気怠げな口調と流し目で、焔はまもなく、ワイングラスに入った血のように紅いグレープジュースを手にすることができた。いつもなら急に声をかけられて戸惑いそうなものなのに、言葉と仕草がすらっと出てきたことには焔自身が驚いている。日頃に増して大胆になっているようである。
彼女をそうさせたのは、音もなく淀んだこの場所の空気なのか、それとも、今宵のために用意した真っ赤なイブニングドレスのせいなのか。ドレスは丈が短く、背中も広く開いており、刺激的かつ挑発的だ。
「さて……」
コインをじゃらりと握ると焔は歩き出した。せっかくだ、背徳のゲームを味わってみよう。
瑠璃条 ベガ
の心臓は緊張で、雨に濡れた小鳩のように震えていたが、その目は好奇心で猫のように輝いている。
「うわあ」
恍惚のため息とも、感嘆ともつかぬ声が漏れた。声は反響することなく、防音壁にすっと吸収される。これがアンダーグラウンドというものなのか。どことなくうさん臭く、いかがわしいところは否定できない。けれどそこがまた、魅力的であることも否定できない。
今宵、ベガはその記憶にあるかぎりではじめて、孤児院ねこホームの外で聖夜を過ごしている。
八十八旗 信彦
、すけこましで浮気者だが、自分を誠実に一番に愛してくれる恋人がその理由だ。
この冬、例年通りイブを過ごすつもりだったベガに、ホームのほうが遠慮してくれた。すなわち、祝いの席を一日ずらすから、ちゃんと彼氏とデートしてこいと言うのだ。
ホームの長女としての責任に悩むより、ベガは素直に好意を享受することにした。「楽しんでくるね☆」そう言い残し目一杯めかしこんだ上、むしゃぶりつくようにして信彦の腕に飛びついたのである。
今日は大冒険したい――そう願って出てきたベガだった。
ここでいう冒険というのは、船内をぐるぐるめぐって悲報を探索し怪物と戦い……といったアドベンチャーを満喫するという意味ではない。もちろん多少の探索はするものの基本的には、これまで一度もしたことがないことに挑戦する、という意味の『大冒険』なのだった。それはもしかしたら大人の階段を、少し、昇ることになるのかもしれない。
シャンデリアの輝くエンプレス・ホール、居並ぶ美食の数々、生バンドに乗せてのダンス、そういったものもいくらか経験はしたが、ベガをエスコートする信彦はそれをもってよしとはしなかった。
そういったものは、陸でも経験できるではないか。
豪華客船ならではの体験をさせてあげなければ、懐のブラックカードも泣くというものだ。
かといって船上プールに誘うというのはさすがに季節外れだ。そこで信彦が思いついたのは遊技場への誘いだった。
「ベガち、ビリヤードやダーツをやってみない?」
「え、でも、わたし、やったことないし……そういうのはもっと大人がするものだと……」
「気にしない気にしない。イブだし今日は特別さ」
彼は彼女の手をしっかり握った。そのとき彼らを導くように、『アンダーグラウンド・バー』への扉が薄く開いたのであった。
そうして、現在に至る。
「うわあ」
恍惚のため息とも、感嘆ともつかぬ声が漏れた。
ホールとはまるで違う種類のアダルトな雰囲気、ベガは信彦の腕をしっかりとつかんだまま彼に上目遣いの視線を送る。どうしたらいい、と聞くかのように。
頼られるのは悪い気はしない。いやむしろ快感だ。信彦は落ち着き払って、
「じゃあ、まずはビリヤードのテーブルにでも行ってみるかい?」
と告げるのである。こういう場所には慣れている、とでも言いたげな口調で。
信彦は、撞球なら少々腕に覚えがある。神技の数々を彼女に見せよう。そして「ひこにゃんすごーい! 天才!」とか言われたい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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